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完璧な親なんて無理~伝わる声掛けと心のリフレーミング~
はじめに:悩みを楽しむという視点
子育ての悩みって、一つ解決すると次がやってくるものですよね。例えば、『夜泣きが辛い』と思っていたら、次は『食べ物の好き嫌い』に頭を悩ませたり。悩みそのものがなくなることはありませんが、その形が変わるだけだと気づく瞬間がありませんか?
だからこそ、『どうせ悩むなら、少しでも楽しく向き合う方法を考えよう』と切り替えることが、心の負担を軽くするコツになるんです。
悩みを楽しむためにはどうしたらいいか?
悩みを楽しむ方法の一つは「見方を変えること」。例えば、こんなシーンで考えてみましょう。
子どもが片付けをしないとき
→「また散らかして!」と怒りたくなるけれど、「これだけ夢中で遊べるおもちゃがあるって幸せなことだな」と捉えてみる。イヤイヤ期で反抗するばかりのとき
→「どうしてこんなにわがままなの!」と思う代わりに、「こんなに自己主張ができるって、将来のリーダーシップにつながるかも」と思ってみる。
「こうあるべき」と思い込んでしまうとイライラが募る一方です。視点を変えてポジティブに捉えることで、自分の心も軽くなります。
怒りを「仕方ない」と割り切る力
育児の中で「また怒ってしまった」と自分を責めた経験はありませんか?
(わたしはこれまでに何度もあります・・・😅)
私たちは「良い親でありたい」という気持ちが強いほど、失敗や怒りを感じたときに自己嫌悪に陥りやすくなります。しかし、ここで大切なのは「絶対に怒らない親」になろうと無理をしないことです。
なぜなら、私たちは感情を持つ人間だからです。
怒りを感じるのは、子どもと真剣に向き合っている証拠でもあります。まずは、自分の感情を否定せずに「仕方ない」「こういう日もある」と受け入れることが、心を楽にする第一歩です。
例えばこんな場面、想像してみてください。。。
急いでいる朝、子どもが靴下を履こうともしない
声をかけても反応がなく、つい「早くして!」と声を荒げてしまう。家に帰ってみると、床一面に散らばるおもちゃ
何度言っても片付けてくれない姿に「もう何回言わせるの!」とイライラ。夜ご飯を作っている最中に子どもがケンカを始める
手が離せない中、「いい加減にして!」と怒鳴ってしまう。
こうした場面は、誰にでも起こり得るものです。そして、怒ってしまった後で「もっと優しく言えばよかった」と後悔することもあるでしょう。でも、それは親として自然な感情であり、自分を責める必要はありません。
怒りやすいタイミングを把握する
次に大切なのは、自分(親自身)が怒りやすいタイミングを理解しておくことです。
多くの場合、以下のような状況で感情が高ぶりやすくなります:
寝不足のとき
思考力が低下し、些細なことでも過剰に反応してしまう。仕事や家事で疲れているとき
心身が疲れ切っていると、冷静に対処する余裕がなくなる。時間に追われているとき
スケジュール通りに進まないときの苛立ちは避けがたいものです。(女性であれば)生理前など、ホルモンバランスが崩れているとき
自分でも理由がわからないほど気分が沈んだり、イライラしやすくなる。
これらの状況を把握し、「自分が疲れているときや時間がないときは怒りやすい」という自覚を持つことが重要です。そのうえで、以下のような工夫をしてみてください:(私はたくさん寝ることでほとんどのイライラが解消されました。夜に「自分の時間を!」と思うママやパパは多いかもしれませんが、まずは睡眠不足が原因の大半であることが多いです)
寝不足のとき:少しでも睡眠時間を確保するため、家事を手抜きする日を作る。
時間に追われる朝:前日のうちに準備を済ませておくことで焦りを軽減する。
疲れた日:簡単な食事を用意したり、家族に協力をお願いする。
自分自身の状態を整えることで、怒りの頻度を減らすことができます。
「仕方ない」と思う習慣を身につける
怒りを感じたとき、「どうしてこんなことに」と責めるのではなく、「仕方ない」と思える習慣を身につけることも大切です。
例えば、こんなふうに考え方を変えてみましょう:
子どもがテレビばかり見ているとき
→「一日中見せるのはよくないけど、今日はこれで自分の休憩時間が取れるなら良しとしよう」。おもちゃが片付かないとき
→「夢中で遊べるものがあることは、子どもの成長にとっていいことだ」。
「完璧な親」を目指すのではなく、「7割でよし」と考えることが大切です。特に忙しい日や疲れているときは、「今日を乗り切れただけで十分」と自分を認めてあげてください。
怒った後のフォローも大切
どうしても怒ってしまったときは、怒った後のフォローを忘れないようにしましょう。子どもとの信頼関係を守るために、以下のような行動を心がけると良いです:
素直に謝る
「さっきは怒ってごめんね。ママもちょっと疲れてたの」と伝える。気持ちを共有する
「どうしてあのときイライラしちゃったか」を子どもに説明する。楽しい時間を作る
一緒に絵本を読んだり、好きな遊びをしたりして、安心感を与える。
怒ることは避けられないとしても、その後のフォローで親子の絆を深めることができます。
最後に、私が使っている必殺技を
それは、「今日ママ疲れているから少し怒りっぽくなってるかも。もしよかったら帰った後ご飯を自分たちでしっかり食べてくれたり明日の準備をしてくれたらとっても助かるよ」とあらかじめ自分の状態を伝えて、やって欲しいこともお願いベースで伝えるようにすることがあります。
特にホルモンバランスが崩れる生理前などにはよくこのような形で協力してもらっています。
もし、必殺技がうまくいかなくても
「さっき言ったじゃーん・・・」と思うことはなしにして
「まぁしかたないか」と自分の心を軽くする言葉をつぶやくようにしています。
まとめ:完璧を求めず、育児を楽しむ
育児は、完璧を目指そうとすると苦しくなります。むしろ、「まあ仕方ない」と割り切り、7割くらいの力で向き合うことで、親も子どもも笑顔で過ごせる時間が増えていきます。
子どもがすくすく育つことも大切ですが、同時に親が楽しむことも大切です。悩んだりイライラしたりする日もあるでしょう。でも、そんな日があっても大丈夫。家族みんなが元気で笑顔になれる育児を目指していきましょう。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
また明日も素敵な1日になることを祈っています✨