#3 Cさんの事例:箱庭で自分のこころの声に耳を傾けて本音を探る
こころの中には、言葉にできないほど複雑に絡み合った感情や思いが存在します。
特に、人生の分岐点に立たされたとき、自分の本音が分からずにどの道を選ぶべきか迷うこともあります。
今日は、そんな時に役立つ「箱庭カウンセリング」についてお話しします。
こころの内面を映す鏡:箱庭カウンセリング
箱庭カウンセリングは、箱の中に自分の内面世界を表現する心理療法です。
箱庭ってなに?と思われる方は
過去のブログで箱庭療法について詳しくご紹介していますので御覧ください。
箱庭は、こころの中の複雑に絡み合った心象風景を簡単に表すことができます。
言葉では表現しづらい奥底の感情や葛藤も、こじれた人間関係のような複雑な気持ちも、箱庭を通じて直接表現できます。
言葉を必要としなくても表現できるということから
これを「箱庭の直接性」と呼びます。
Cさんの箱庭:実際のケースで見る箱庭カウンセリング
箱庭の効果をCさんの事例で見てみましょう。
専業主婦のCさん(30代)は、モラハラ気味の夫との結婚生活に疲れ、離婚すべきかどうか悩んでいます。
Cさん「夫から毎日注意や叱責を受けています。
厳しい夫に問題があるのか?
不器用でダメな私に問題があるのか?
離婚した方がいいのか?
でも夫と上手くやっていきたい…という気持ちもあるので迷っています。」
このような状況では、自分自身の本音が何であるかを見極めるのが一層難しくなります。
では、今のCさんの気持ちを置いた箱庭を見てみましょう。
あなたは、この箱庭からどのようなCさんの気持ちに触れることができたでしょうか?
箱庭を使うことで、Cさんの心の中の動きや葛藤、そして不安とわずかな希望をより深く理解することができます。
Cさんはこの箱庭をみて自分の心の中にある葛藤や望みを視覚化し、理解するきっかけを掴みました。
Cさん「まず驚いたのは、夫が色々な問題から私を見守っているように見えたことです。
また、飼い犬も私を心配そうに見てくれています。
私は、自分の嫌なことや問題点を受け止めず、
それを指摘する夫から目を背けていたことに気付きました。
この箱庭は、家庭の問題にどう向き合うべきか?私自身が不快なことをどう受け止めて考えるか?など色々考えさせられます。
夫との離婚を考える前に
まず自分自身がやるべき課題があると感じました。
ひょっとするとモラハラだったのは私かもしれません。」
箱庭カウンセリングで自分の本音に出会う
箱庭は、気持ちや思いを箱庭の上に表現することで自分自身の深層にある本音と出会い、それを理解するための強力なツールです。
自分自身の本当の声に耳を傾け
心の中にある答えを見つけ出すことができます。
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