道徳-『徳』の理解
徳を紐解く➡人徳・徳を積む
「徳のある人・徳を積む・人徳」
という言葉は聞いたことがあると思います。
私は、
「あの人は人徳のあるから、
人が集まってくるのだ」
とよく言われる人に何度かお目に掛かり
時間をかけ会話したことがあります。
では、
「人徳のある人」とはどんな人なのか?
人が集まってくる位の人ですから、
傍に居て学んだり、寄り添いたい人。
詰り、
人を明るく和やかな気持ちにしたり、
心を軽く、元気にしてくれるような、
そういう会話や行動のとれる温かな心
を備え持つ人ではないでしょうか。
※以下学びメモより転載
徳は、人間の持つ気質や能力に、
社会性や道徳性が発揮されたものです。
徳は卓越性、有能性でそれを所持する
人がそのことによって特記されます。
人間に備わって初めて、
徳はその人の心=善き特質となるものです。
人間にとって徳とは、
均整のとれた精神の在り方を指します。
これは天分、社会的経験や道徳的訓練
により得、善き人間の特質となります。
この徳を備えた人間は、
他の人間からの信頼や尊敬を得ながら、
人間関係の構築や組織の運営を進められます。
この徳は、
人間性を構成する多様な精神要素から
成り立っており、気品、意志、温情、
理性、忠誠、勇気、名誉、誠実、自信、
謙虚、健康、楽天主義と言うことが
個々の徳目と位置付けることが出来ます。
※信あれば徳あり。
(引用学びメモより転載)
【意味】
信じる心があれば、よい恵みがある。
【解説】
神や仏を信じる心があれば、
あらゆるものへの疑いの心が晴れて、
清々しい気持ちになる、
ということかと思います。
このことわざの元になっているのは、
次の華厳経の言葉ではないかと思います。
仏教の少し立派な人の話ですが、
華厳経というお経の中では、
菩薩が清らかな心で仏と法を信じ、
発心することをすすめ、
次のような句を説いています。
「信はこれ道の元、功徳の母なり」
=「仏と法を信じることは、
仏道にとってなくてはならない
一番の基本であり、良い徳性を生む
母親のようなものである」。
信仰に未知な人が信心を持った時、
菩薩に一歩近づくことになる、
と言うこと。
信ずることにより疑いの心が薄れて行く
と言うことでもあるとも思います。
また、
正しくない間違ったものを信じてしまうと、
とんでもない結果に陥ることになるので、
何が正しいのかを見極める学び(勉強)
も大切な心身の活動であると思います。
📚上の文章にある熟語の意味
(引用学びメモより転載)
信=信じる心。信心。
信じる=「信ずる」ともいう。
あることを受け入れ本当だと思うこと。
疑わないこと。
徳=心の中の道徳性。
めぐみ。人の心に影響を与え、
ある方向へ導かせようとする力。
めぐみ=人々を幸福へ導くもの。
神
=自然からのめぐみを得る為に、
お祭りして尊び祈ったりする
目に見えない対象。
仏=悟りを開いた者。釈尊。
あらゆる=すべての。
清々しい(すがすがしい)
=さわやかで気持ちが
晴れ晴れしている。
法
=仏法。仏の教え。縁起、
四諦、八正道、四法印など。
菩薩
=凡夫が仏法僧に対して深く清浄の
信心を起し仏の真理を求めよう
とする大乗仏教の修行者。
発心
=凡夫の菩薩が全ての衆生の苦しみを救う
ために仏とその教えを信じ実践して
行こうとする心を起すこと。
菩提心を起すこと。
功徳
=善い行いをすることによって
備わる徳としての性格。
仏道
=仏が説いた実践的な方法。
八正道、六波羅蜜など。
華厳経
=大乗仏教のお経。毘盧遮那仏と
様々な菩薩の境地を説いた書物。
徳性=徳としての性格。
道徳を弁えた正しい品性。
≒道徳心。道義心。
凡夫=仏の立場から見た愚かな人。
苦の原因となる煩悩から離れられない人。