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感謝の表現(6)言葉と使い方

感謝の表現-言葉(熟語)とその使い方

熟語

2011年の東日本大震災後は
毎日のように被災された様々な
年代の方や職業の方の気持ちを
新聞・テレビやインターネットで
インタビューやコメントをS.N..S、
を通して無数に見聞きし被災者の
様々な想いや辛く悲しい気持ちを
知ることが出来ました。

その被災者の方々の話す言葉の中で、
心に最も響き、残る言葉があります。

それは、感謝(深謝・多謝)を表し伝える
「有難いです」と
「有難う御座います」
この二つの言葉です。

被災された多くの人々が、
心の底から有り難いと言う真の感謝
感じているからこそ自然に重みのある
この言葉で表していると感じました。

日常生活での感謝の表現言葉として
割と「すみません」が使われることが
多くありますが被災された方の言葉
に殆ど使われていないと感じました。

当然のことかも知れませんが、
人は心の底から本当に感謝(深謝)を
表し伝える時は、「有難い・お蔭様」、
「ありがとう御座います」

と自然と口に出して言うんだなぁ、
と感じたと同時にこの言葉の重さ、
大切さを改めて思い知らされました。

顧みるに日常生活やおもてなし、
接客・接遇サービスの場で耳にする
ありがとう御座います」の感謝の言葉
にこんな重さがあっただろうか❓
と改めて考えさせられました。

先年の震災で、心を込めて言うべき
感謝を表す言葉使いの大切さを改めて
再認識させられました。

皆さんは、このことについて
どの様に感じ、受け止められていますか?

📚辞書検索国語辞書:大辞泉

【感謝】は、
[ありがたいと思う気持ちを表すこと。
 またその気持ち。]とあります。

🙏拝謝の言葉とその心

先年の震災後毎日のようにテレビや新聞、
ネットで報道されている被災された方の
発したコメントやメッセージの中に、
強く心に響き、気付きや学べ教えられ、
知らされることが数多くあります。

南三陸町-イメージ

その中で、
南三陸町の防災担当の若い女性の方で
自らの生命の危険を省みずアナウンス
で懸命に大きな津波がくるから高台へ
の避難を町の方々に必死に知らせていた、
未だに行方の判らない?その女性の方へ
町民から次のようなコメントがありました。

「ありがとう、何人もの人が
 あのアナウンスで助かった。」
と、涙ながらにとても有難く拝むように
話していた姿が凄く印象的でその感謝の
言葉=拝謝にズッシリと重みを感じました。

この言葉は正しく
「拝謝」≒拝むような有り難いこと
の心が現れている言葉であると思います。

そして、
アナウンス嬢の同じ町で生活する人への
義務感、責任感、思い遣り、使命感、
自己犠牲の精神、役割の自覚と認識
の心
がヒシヒシと心に伝わって来ました。

一方では、
総ての被災地の方々の「有難い」の言葉に、
感謝を超えた「拝謝」「深謝」「多謝」の心が
現れていると深く心に受け留めました。

災害は
被災した人だけにしか解らない
様々な心身の痛みや苦難があります

私は、大震災が起こる前の宮城沖地震を
仙台で仙台体験しました。
その時は夕刻二度にわたり大きな地震が
あり、ライフライン復旧も10日位要した
と未だに記憶しています。

現実に被災しない私達は、被災地の現況や
被災された方々からの様々な学びや教訓を、
いつまでも風化させることなく、
日々の暮らしや仕事上に生かして行くことが
「今の私達が出来ること」
「これから私たちがすべきこと」です。

被災12年を過ぎた今、
これからの被災地の復興、被災者の皆様
の心の回復、新たなる出発のためにも、
私達はこの二つの言葉とその心を風化し、
忘れてはならないと改めて受止めると共に、
国民みんなが心に強く刻み続けて行くよう
努めてましょう。

心に刻む


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