応対意識-対人関係の礎(土台石)
日本人の心の礎-「応対」意識
21世紀に入り大きく変化した対人・対物
意識は主観的な対応意識の広まりです。
同時に対人関係専門に使われた応対意識
が衰退していると受止めています。
しかし、多方面でAIの導入を取組み始め
今迄と違う人間力応対意識の育成が必要に
なって来たのでは❓と受け留めています。
対人関係上での一例を挙げますと、
情報過多社会となり、意思決定や判断・決断を
する際の個々人の持つの人物・事象の本質(特質)
を見抜く力の精度を上げるために相手に応じて
私心無く一度は受容れる【応対意識】の必要性
が求められると言うことです。
また、
日本国天皇家の御心『先ず人を思う』心身
の活動は相手に応じた受け答えをする姿勢、
具体的には、天皇家の皆さんが目線を下げて
子供目線で会話するお姿に表れています。
日本の和=調和の心は相手と同じが下目線で
会話し対人関係の構築をすることが基本です。
この応対意識は接待する客人の資質に合わせ
何気なくさり気なく心を込めて「おもてなし」
する日本のおもてなしの本質とも言えます。
対人の応対意識が薄れ人事象総てに対応意識が
主流になっている現代社会です。
主観が主のAIに無い応対には何事にもブレない
「心眼」の精度UPが必要不可欠です。
どこに行ってしまったの❓
日本のおもてなしの『応対意識』
近年、様々な業態の窓口、どこへ行っても、
心を持つ人をモノ扱いと同様に無難な取組み
である「対応中」立札ばかりが目につきます。
その要因、原因・起因・誘因は、
私たちが世界中から素晴らしいと賞賛される
唯一無二の文化を持つ日本人であると言う
プライドとも言える世界に誇れる日本人としての
自覚認識不足に因るのではないでしょうか?
先ず、相手を思う優しさ、思い遣り
と言った世界に誇れる日本人である、と言う
意識の薄れが自制心欠如のマナー違反や
路上飲みなどの原因の一つとなりコロナ感染症
の広がる要因になっていると思われます。
勿論、国内の個人中心主義、アメリカや中国の
自国第一主義の影響やI.T.社会での情報過多に
判断力低下などもあるのではないかとも考えられる。
私の住む街の市役所にはに、面談の必要な窓口には
「応対中」の立札があります。
決して【対応中】とは書かれていません。
🎌日本人らしさ-調和の心
✨日本の天皇家に受け継がれている
「先ず人を思う心」
✨サービス業では、お客様あっての
お客様商売、お客様は神様の意識
✨一般企業では、
ユーザー・顧客有っての企業(組織)
✨市民(国民)有っての行政(国政)
✨日本人の相手への礼を表すお辞儀
(体で一番弱い頭を差し出す)
✨大リーグの大谷翔平選手の人間力が
素晴らしいと全米いや世界中から
賞賛さるのは私たちが忘れかけている
日本人力ではないでしょうか。
こう言ったことの総ては、
おもてなしの由来とされる茶道における
客人中心に準備をする様々な設えでも然り、
触合う相手を第一に思考し、その大切な相手
を中心に活動する応対意識です。
コロナ禍で見られた行政機関での活動は、
国や自治体が主の対応活動です。
治療を行う医療機関は患者さんの状態を
有りの侭に受容れる応対の活動から始まり
医師中心に患者さんに様々な治療、治癒、
処置、処理を施す対応活動です。
欧米文化は、
一人称で捉える個人中心主義では総てが
主観の対応が主流であると受け止めます。
人として、良し悪しは別として、
欧米の一流ホテルでもサービスする側が
主体となる対応意識=お世話する意の
ホスピタリティのおもてなしが行われます。
📖応対と対応の解説
「応対」=
「相手の立場を主に考え、
相手に応じて受け答えすること」
「対応」=
「相手の状況に対し、こちら側が
主になり処置・行動すること」
「応対」は、
広く相手(お客様)に対し相手の立場や状況を
一早く察知し、受け答えをすることです。
同じ意味で「応接室・応接間」と言う様に、
広くお客様に対し「もてなす」ことを言います。
「対応」と異なるのは、先ずお客様中心に捉え
そのお客様に合わた言動すると言うことです。
注)対象は人に限定。
これに対して「対応」は、
相手(お客様)に対してこちらが主になり応じる。
対するというのは面と向かうことを意味します。
注)対応は、人だけに限定しません。
事象や物事に対する場合にも使われます。
人が対象の場合、相手に対面し要求や要請、
依頼に応じた行動や処理・処置・対処を
依頼された側行うのが「対応」です。
当然相手の出方でこちらの行動が変わります。
苦情処理、災い、クレーム処理に使われます。
これに対して「応対」は、対象を人間に限定し、
広く相手に対して受け答えをすることです。
"私達はお客様に支えられている"ことを意識し、
忙しいとかスタッフの人数が少ないから
とかのこちらの事情で接しないようにし、
お客様を最優先する言動で「応対」するよう
接客サービスやおもてなしに心掛ける。
詰り、応対は何事もお客様中心に考え
いつも自分たちを「お客様の目線」
で見るようすると言うことです。
大切な人(お客様)は出来る限り「応対」
を常に自覚し接するように心掛けましょう。
接客サービスする上でも、生きていく上でも
「ゆとり」を持つことが大切です。
因みに、英語では
応対=reception(レセプション)
応対する receive callers
対応=correspondence(コレスポンダンス)
対応する correspond
応対は receive callers と言い全てを受け入れる意、
対応はco-response と言い相手の出方を覗う意です。
以上をまとめると
「応対」=相手(大切な人・お客様)が主であり
「・・・させていただく」
「対応」=こちら側(自分・自店舗・自社)が主であり
「・・・してあげる( してやる)」
いつでも、人と触れ合いに欠かせない
「応対」と「対応」の心=語彙を意識し、
相手やその場その時の状況に合わせ其々を
適切に上手に使い分け言動・態度に表すこと。