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ショーか神事か観光か

「ショーではありません。神事です」

京都八坂神社の宮司さんが、
祇園祭のプレミアム席をめぐって紡いだ言葉です。

まことに、神事である!

けれども、けれどもです、
コロナ禍を除いて、どの年の夏も、
観光客がいっぱいで、
その中に外国人もたくさんお見受けします。

神事であることをどれだけの人が
理解しようとしてくれているのでしょうか?

そして、何より日本人が
祇園祭のいろんなことを知っているのでしょうか?
(自戒も含めて)

日本loveの外国人のほうが、
日本在住日本人より、よく知っているという事実もまた真なり。

インバウンドのおかげで
経済的に多少潤っているという事実もあって、
オーバーツーリズムという社会課題もあって、
ショーのような見栄えがあってこそ
日本文化の一端を母国に持ち帰ってもらえやすい
国際交流の側面もあって、
いろいろ複雑です。

祇園祭だけじゃなくて、
各地の夏祭りも、いろいろ複雑なのかもしれません。
 
近所のお祭りには、
寄進者欄に、
インドカレー屋さんとタイレストランの名前があって
案外、
うまく地域に溶け込んでいくきっかけになっているかもしれない
と、日本の心の広さというか受容性の大きさに、
ちょっと誇らしくもあります。

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