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この景色に見合う日本語を知らない

海外や離島旅行では、旅先で実家に絵ハガキを送ることにしている。

投函して数日から数週間後に届くので
その街の郵便事情を体感したいのと
万が一のことがあっても自分がいま楽しく過ごしていることを残したいと思うからだ。

ただ今回に限っては、この美しい時間を、私はうまく文字で表現することができないと思った。この景色に見合う日本語を私は知らない。

だから、モニュメントバレーのスケッチを描くことにした。
絵ならありのまま私の眼に映ったことを書き記せると思った。

そして文字で書いた。

丈夫な体と潤沢なお金と大きな想像力と大きな行動力でここまで来ることができました。授けてくれてありがとうございました。

モニュメントバレーの左側にあるミトン・ビュートの親指に当たるところが、私に手を振ってくれたような気がした。

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