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大学教員採用試験における評価項目?について


はじめに

11月、次年度の大学教員採用に向けて面談を実施しています。応募者が多い状況は、人事選考を進めるにあたり大変ありがたく感じているところであります。そこで、本日は大学教員の採用試験で評価されるであろう項目について、私見を述べさせていただきます。

評価項目

  1. 教育とメンタリング:教育経験や哲学を把握するために、応募者の教育スタイル、経験、学生を学習に参加させる能力を評価します。また、応募者が、どの授業を担当できるのか、どの学年を担当できるのか、どの委員会を担当できるのか教育参加に向けた準備状況を評価します。大学では大学院が併設されていますので、学部教育と大学院教育の両方で多様な学生を引き付け、協力し、助言することができる可能性があるかということも考慮します。

  2. 適合性と同僚との関係性:応募者が学部の戦略的方向性と環境にどの程度一致しているかを評価します。また、同僚とのコラボレーションに対する可能性を確認するために、応募者のコミットメントを評価します。そして、多様性と包摂の概念が求められる大学にとっては、教育、研究、サービス、アウトリーチなど多様なステークホルダに対して連携するための経験、戦略的アプローチ方法などを評価します。

  3. 学術と研究:応募者の学術的影響を評価するために、研究生産性、生産性の持続可能性、専門分野全体に対する影響度を評価します。さらに、その影響度がどこに向かうのか、応募者の研究ビジョンを評価するため、研究提案と今後5年間の計画を評価します。この項目内で、資金調達の可能性を評価します。

  4. プレゼンテーション能力:応募者の研究発表を通して、自分の研究を専門分野以外の人々を含む幅広い聴衆に対して明確かつ魅力的に発表する能力を評価します。また、大学では効果的な講義・演習ができる能力を評価するために、教育デモンストレーションを評価します。さらに、Chalk talkといい、応募者の将来の研究計画について非公式な話し合い、質問や課題に応答する能力を評価します。

  5. 専門能力開発:応募者のキャリアにおける成長・発展の可能性を評価します。また、応募者の良心を評価するために、リーダーシップと奉仕について評価をすることで、学部の雰囲気に積極的に貢献できるか可能性を考慮します。

要点

大学では証拠に基づく評価に焦点を当て、応募者が学部と全体的に適合しているかどうかを考慮しています。そのため、大学によって書類審査、スクリーニング面接、キャンパス訪問、教員や学生職員、管理者との交流など、面接プロセスの様々な段階での交流・コミュニケーションを実施しています。

まとめ

大学での教員経験がある応募者であっても、評価項目を知らない・想像していないことがあります。そのような場合においては、「研究業績強調型」、「実務経験強調型」、「教育経験強調型」など狭い範囲でキャリア形成を狙う傾向がありますが、1~5の要因の強さをビジュアル化して、綺麗な星型(⭐︎)になるイメージで評価されるだろうという想定に基づいて、アカデミックキャリア形成の準備する方法があるという話でした。

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