Pro-Career Story 株式会社カミナシ 執行役員/COO 河内 佑介さん
こんにちは、Professional Studio広報担当です。
弊社は、”志ある挑戦をなめらかに”をビジョンに掲げ、スタートアップ幹部人材のキャリア支援を行っています。
Pro-Career Storyでは、スタートアップ幹部への転職に成功した方々の、転職に至るまでの経緯や考え方、どのように成功に至ったか、転職後のリアル等を1名ずつ掘り下げてご紹介していきます。
今回は、株式会社カミナシ 執行役員COOの河内 佑介さんへ、株式会社カミナシへ入社されるまで、そして今後の展望や転職のアドバイスまで伺ってきました。
ご経歴/仕事内容
2012年4月〜2014年6月 株式会社インテリジェンス(現 パーソル キャリア株式会社)
2014年7月〜2019年6月 パーソル プロセス&テクノロジー株式会社
2019年7月〜2020年6月 株式会社カヤックLiving(現 株式会社カヤック)
2020年7月〜現在 株式会社カミナシ
Q. 現職に転職する際、ほかにはどういった選択肢を考えていましたか?(独立、副業など)
SaaSスタートアップへの転職を考えていました。
Q.現職に転職を決めた理由は何でしょうか?また、その際に決め手となった選択基準は何でしたか?
1. BtoB SaaSのスタートアップ
過去の経験からBtoB SaaSにもっとも面白みを感じたため、SaaSスタートアップを中心に検討していました。
2. 上場レベルの大きな事業に育てられる可能性
これまで、大小合わせて8つの新規事業の立ち上げに関わってきました。
しかし、いずれも上場できるレベルの大きな事業にまで育てることができませんでした。
それが自分のなかで悔しさとして残っていたことから、世の中に影響を与えるような大きな事業を30代のうちに作りたいと考えていました。
3. 解決すべき、未踏の課題
天邪鬼なのか、すでに他の人が取り組んでいる領域にはあまり気持ちが高まらないタイプなので、解決することに大きな社会的価値がある、かつ、まだ誰も手をつけていない課題に向き合える事業に関わりたいと考えていました。
これらの要素をもとに転職先を検討し、当時社員数8人のカミナシと出会いました。
経営者やメンバーと価値観が近かったこと、彼らと深い信頼関係を築けそうだと思えたことが、最終的に入社の決め手となった部分です。
Q. キャリアを選択する際に大切にしている、基準や考え方はありますか?
キャリア選択への考え方は時期によって変化しているため、時系列でお話しますと、20代の頃は、スペシャリストに憧れながらも、自分には向いていないと感じたタイミングがありました。
そのため、幅広い領域を経験して「掛け算」を増やすことで、自分にしか出せない価値を出そうと考えていました。
例えば、最初のキャリアは人事ですが、ソフトウェアのセールスも経験することで「人事×IT商材のセールス」という掛け算を生み出しました。
それがきっかけで、HR-Techの新規事業立ち上げに関わる機会をいただいたのです。
次に、よりソフトウェアを深く理解したいと思い、エンジニア組織に異動しました。
開発研修に参加して、簡単にではありますが開発技術を学んだ結果、「人事×開発×新規事業」の掛け算が生まれました。これにより、HR-Techのプロダクトマネジャーとして0→1の立ち上げを任されることになりました。
このように、キャリアチェンジを自ら進んでおこなうことで、仕事の幅を広げてきました。もちろん、このようなチャレンジを許容し、挑戦機会を提供してくれた環境にも感謝しています。
30代に入った今は、キャリア選択の軸として自身のキャリア形成や自己成長の優先度は下がっています。
代わりに、事業が社会に与える影響の大きさや、背中を預けたいと思えるメンバーが揃っているかなど、自分がどれだけ本気で取り組める環境かを重要視するようになりました。
Q. 転職後、今までの経験やスキルが通用したと思うことを教えてください。
1. 幅広い実務経験
カミナシに9人目の社員として入社してからは、各領域でプレイヤーとして手を動かす必要があり、これまでの幅広い実務経験が活きたと思います。
また、前職は子会社とはいえ10名程度の組織でしたので、環境が整っていないスタートアップならではのカオスにはすでに耐性があったことも、これまでの経験が活きたと感じました。
・採用立ち上げ(ATSの導入・スカウト・採用広報)
・セールス(商談対応・KPI管理)
・マーケティング立ち上げ(WEB広告運用・CRM基盤構築)
・プロダクト(SQLでデータ可視化)
上記はカミナシ入社以降、半年の間の具体的な仕事の一例です。
2. 組織づくりの経験
組織規模を拡大するフェーズでは、過去に50人規模の組織で事業責任者をしていた頃に学んだ組織構造のイメージや起きがちな課題が、組織をつくる上で大きく活きました。
また、数千名規模の上場企業で経営会議や事業部会議に参加し、議論できた経験も大きな組織でどんな問題が発生し、経営者が何を考えているのかを知る学びの機会になりました。
大企業の優秀な人たちが整えてきた環境やそれでも発生する問題を知ることによって、参考にして取り入れたり、逆に反面教師にできる部分は多いと思います。
Q.転職後、今までの経験やスキルが通用せずキャッチアップが必要だったこと、苦労したことを教えてください。
過去に事業責任者の経験はありますが、あくまで会社に多数ある事業のうちの1つでした。
そのため事業計画を作る場合は、論点がPLに終始しがちでした。
もちろんBS/CFも意識はしていたものの、ファイナンスの知識も足りておらず今にして思えば足りないところが多かったと感じています。
カミナシに入社して、事業計画を策定したりエクイティストーリーを考える中でそのことに真正面から向き合う機会がありました。
おかげで今では視野が広がり、会社を経営する上で考えるべき論点をBS/CFの視点まで広げられるようになりました。
これに満足せず、今後もより考えを深めていきたいです。
Q.同じバックグラウンドで転職を検討している方に向けて、アドバイスをお願いします。
1つ目として、ジェネラリストタイプは、特にアーリーステージのスタートアップで強みが活かしやすいです。
ミドルステージに入った段階では、マネジメントレイヤーを担うか、特定領域で専門性を深掘りする方向に切り替えるといいのではないでしょうか。
もしくは、レイターステージのスタートアップや大手企業での、新規事業の立ち上げ期がフィットするかと思います。
2つ目のアドバイスとして、仕事は自分でも作れます。
そのために重視すべきは、入社時にオファーされる仕事内容よりも、ビジョン・ミッションへの共感やカルチャーフィットだと思います。
また、経営者が積極的に権限移譲をできるタイプかどうかも重要です。
ジェネラリストタイプがただの便利屋にならないために、意思決定に携わる機会を増やせそうな環境かどうかを入社前にしっかりと見ておくことをおすすめします。
Q.同じポジションへの転職を目指している方に向けて、アドバイスをお願いします。
会社によって求められるCOO像は大きく異なるためケースバイケースですが、COOはCEOの良きパートナーである必要があります。
お互いの得意・不得意の補完性や、人としてリスペクトができるか、苦しい時も信頼関係を維持できるかが重要です。
また、自分にとってのCOOは、プロダクトマネジャー経験の延長線上でした。プロダクトマネジャーとCOOの仕事は、具体的には以下のような点で共通していました。
異なる専門性を持つ各方面のスペシャリストと、共通言語で議論をする
幅広い領域での経験を用いる、もしくは未経験領域でも素早くキャッチアップし、必要とあらば自ら手を動かして問題を解決する
社内外のステークホルダーのハブになって、意思決定をする
私は上記のような経験から、前職以前も意思決定の打席に立つことが数多くありました。その経験はCOOになる上で大いに役に立っています。
Q.河内さん所属企業に興味のある方へ
カミナシでは、多数のポジションで積極的に採用をおこなっています!
ご興味があれば、カジュアル面談からで構わないのでぜひお話しましょう。
今回のキャリアチェンジインタビューはいかがでしたか?
本連載では、様々なCXOのキャリアストーリーをご紹介しています。
ぜひご覧ください。
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