「読書法本」をすべて読んで、自分の出した答え


 役に立つ読書を習慣化するには。

私は、毎年100冊以上の読書を続けていて、今は年150冊ほどは無理なく読んでいます。小説・マンガも読みますが冊数にはカウントしておらず、ほとんどが実用書系です。

18歳頃から習慣的に読書をするようになり、冊数を積み上げるにつれ以下のような変化がありました。

50冊:国語力がつき、話したり書いたりする時の言葉の選択肢が増える

100冊:読書が完全に娯楽になり、全く苦痛でなくなる

200冊:詳しいジャンルができてくる。読んでも知っていることばかり、という本が出てくる。

300冊くらい:ジャンルを超えて、知識がつながり始める。

読むスピードは段々速くなり、知識量も青天井に伸び続けています。読めば読むほど、逆に自分の無知を実感している日々です。


形から調えたい性格な僕は「読書法」の本を世に出ているものすべて読みました。

結局、読書を習慣化するためにはどんなことを意識すべきか。私が思う習慣化のコツをまとめておきたいと思います。


①本は格安ということを認識する

まずは本を手にする段階の話です。気になった本があるのに、ちょっとでも購入をためらっていては時間がもったいない。

本の値段はせいぜい2000円。ここに、偉大な人物が生涯かけて手にした知見が詰まっています。どう考えても格安です。

ある本に書かれていたのですが、

いつもの友人と飲み会に行くことで、3時間で3000円使うとする。その時間とお金で、例えば影響力の武器という古典を初めて買って、読むとどうなるだろうか。

このように、行動の一部を読書に変えることは簡単です。けれどもそれで得られるメリットはきっと想像以上です。


中古本やkindleのセールをあさるのも、さらに買うことの抵抗がなくなるのでお勧めです。

②レジェンド著者の考えをインプットしておく

日本では「言論の自由」が保証されているため、色々な著者が自由に考えを述べています。人によって真逆の主張があることもしばしば。

科学的エビデンスを謳う本も非常に流行っていますが、決して科学も絶対ではありません。

そこで、一生かかっても手の届かないであろうレジェンドクラスの実績を残している方をメンターにさせてもらいましょう。

情報の真贋に迷うことなく、一生信じられる「考え方の軸」を知ることができます。


私の場合、無能唱元氏、斎藤一人氏、稲森和夫氏などが該当します。

「好きな著者」という範疇を超えた存在です。真理に迫る考えを一度知った上で、もっと身近なノウハウを学ぶのがいいと思います。

③日本人の著書をメインに読む

「読書をしよう」と思い、書店に行ったりネットで調べたりすると、いわゆるベストセラー本の存在を知ると思います。

「7つの習慣」や「思考は現実化する」や「マネジメント」など。これらの本は、すばらしい内容ですが、当然「和訳本」になります。

簡潔な和訳で発売されていても、読むことに慣れていない人は少々読みづらく感じるのではないでしょうか。

また、文体だけでなく文化や論調も、日本人にとって馴染みがないことがあります。

最初からこういった本に挑戦すると、読書のハードルが上がってしまうので、おすすめしません。


最初におすすめするのは、先ほど述べた偉人の本以外に、現代で活躍する日本人著者です。

非常に読みやすく、面白い著者を何人か挙げておきます。

神田正典氏、瀧本哲史氏、森岡毅氏、鈴木佑氏、水野敬也氏 etc..

上記の方々の著書を多読したことは、僕が読書好きになった真のきっかけだと思います。


④紙と電子書籍は、両刀で構える

「紙派」と「電子書籍派」、好みはどうしてもわかれるものです。しかし私は、ここは片方に寄らなくてよいと思っています。

読書を習慣づけるために大事なのは、「いつでも簡単に読めるようにする」ことです。

このために、電子書籍、特にkindle+Audibleを使うことで、出先、移動中、入浴中など、いつでも書籍を取り出せるようになります。

生活では、働いているのでも休んでいるのでもない「グレー時間」が大きく、それを読書で埋めましょう。

特に最大3.5倍速で聞き流せるAudibleは、本気でおすすめしています。

一方、読むモチベーションなどの感情面では、紙の本の方が良いと思っています。自分の本棚を持ち、眺めることでテンションが上がる人もいるのではないでしょうか。

私は紙でしか売っていない書籍、何度も読み返したい「ヒット本」などを本棚に並べるようにしています。他は電子書籍です。

「kindle unlimited」の読み放題に、ここ1年間加入していますが、多読派にとって無くてはならないサービスになりました。


⑤一冊全部をわかろうとしない

大前提として、読んだ内容は何度も復習をしない限り忘れます。

それなのに読んでいて少しわからなくなったら、少し戻って、、を繰り返す人が多いのではないでしょうか。

小説などでは文を味わって読むべきなのでそのようにします。しかし実用書の場合、そうではありません。

本一冊の中で、著者が本当に伝えたいことは約6%だそうです。


また、目次をよく読む、というテクニックをよく聞きますが、私は「前書き」をきちんと読むべきだと思います。

本を書くことを想像してみて下さい。前書きは、立ち読みした人が買うかどうかを決断するために使う重要なパートです。

販促の意識が無かったとしても、その本を書いたことで何を伝えたいのか、「フリ」を行う部分です。

力を込めて、かつコンパクトな文にしてあることは間違いありません。

逆にここに書かれている文章が合わなければ、その本はあなたには必要ないということです。


自分が知らなかったりインパクトの残る部分は、流し読みをしていても目に付きます。

たとえ一行でも役に立つ文章があれば、その本を読んだ価値はあったと捉えましょう。

読書を積み重ねていれば、他の本や日常生活など、ちょっとしたきっかけで本の内容が浮かんでくるようになります。

安心して「流し読み」をしてください。


まとめ

以上、読書を習慣化するためのポイントを5つ紹介しました。

大人になると特に「本を読む時間がない」という人は多いようです。しかし「本を読んでいないから、時間がなくなる」という言葉をわたしは信じています。

何より知識の追求はとても楽しい。本を読まないのは、それだけで大きな機会損失です。

ぜひ、自分なりの読書の形を見つけてみてください。 


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