「食」にまつわることわざ集め#1
今回は「食」にまつわることわざを集めました。
今回は「あ~う」ではじまることわざをご紹介します。
お気に入りを見つけてみてください。
あ行
開いた口に牡丹餅
思いがけない幸運が舞い込んでくることのたとえ。
青柿が熟柿弔う
ほとんど差がないのに、自分の優位を言ったり、主張したりする愚かさのこと。青い柿が、いずれは自分の運命とも知らずに、熟して落ちた柿を弔うこと。
青菜に塩
急に元気をなくし、しょんぼりすること
青菜に塩をふると、塩の脱水作用でみずみずしさを失い、しおれることから。
秋茄子は嫁に食わすな
秋の茄子は美味しいので、嫁には食べさせるなという、姑の嫁いびりをいう。
また、秋茄子はあくが強く、身体を冷やすことから、または種子が少ないので子種が少なくなることから、と心配するという姑の思いやりの説がある。
羹に懲りて膾を吹く
前の失敗に懲りて、必要以上に用心することのたとえ。
「羹」はお吸い物のこと。「膾」は、刻んだ生肉の和え物。
熱い汁で火傷をした者が、生肉まで吹いて冷ますという意から。
油に水
気が合わず、仲が悪いこと。
異質で溶け合わないこと。
油を売る
仕事中に、無駄話や無用なことをして怠けること。江戸時代、髪油売りが女性相手に、世間話をしながら商売をしたことから。
あんこうの待ち食い
他の人が努力して作った成果を横取りする行動、またはそういった人のこと
あんこうが、ほかの魚がやってくるのをじっと待っている様子から。
い行
家柄より芋茎
家柄の自慢にはなんの値打ちもないこと
また、没落後に自分の家柄を誇示する者を嘲る言葉
「芋茎《いもがら》」は、乾燥させた里芋の葉茎。
食べられる芋茎は家柄よりも値打ちがあるということ。
衣食足りて礼節を知る
生活が安定して、初めて人は道徳心に目覚め、礼儀正しく節度ある行動をわきまえるということ。
医食同源
食事に気を配ることが、病気予防の最善策であるということ。
「医食」は、医薬と食べ物。薬も食べ物も同じように体に作用し、よい食べ物は薬になるということ。
中国では、「薬食同源」という。
「医食同源」は、和製四字熟語。
一日作さざれば一日食らわず
一日仕事をしなければ、一日食事をしないこと。
日々の勤労の大切さをいう。
一汁一菜
質素で粗末な食事。
つつましい暮らしぶりのたとえ。
一宿一飯
ちょっとした世話になること。
また、世話になった恩を忘れないこと。
「一宿」は一晩の宿泊。
「一飯」は一回の食事。
昔、博徒はこのような恩を受けたことを生涯の恩義とした。
いつも月夜に米の飯
明るい月夜と、米の飯が食べられる暮らしが毎日続けば、この世は極楽であるということ。また、いつまで続いても飽きないこと。
いつもそうあってほしいが、現実にはそうもならないこと。
昔は、米の飯が食べられることが、庶民の願望だった。
芋の煮えたも御存じない
おっとり育って世間知らずな人のこと。
また、常識のない人を笑う言葉。
芋が煮えたかどうかも見分けられないという意味から。
色気より食い気
色欲より食欲の方が先立つこと。
また、見栄えよりも実利を取ること。
う行
魚を得て筌を忘る
目的が果たされると、手段として役立った物は忘れられてしまうというたとえ。また、受けた恩を忘れて、報いないこと。
海魚腹から川魚背から
海の魚は腹からさき、川魚は背からさくのが、調理の作法だということ。
瓜二つ
顔つきや姿形がよく似ていること。
縦に割った瓜が同じ形をしていることから。
以上「あ~う」ではじまることわざをご紹介しました。
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私は魚を得て筌を忘る
が好きです。
確かに、目的が達成されると、それまでの仲間との支えあいや、真摯に目的に向かって努力する姿勢が疎かになってしまいますよね。
この言葉のように、魚を得て筌を忘る
ことがないように、一つ一つのことに感謝して、思い出を大切に生きたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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