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育児から学んだ女性チームのマネジメントとそれを崩壊させたセクハラの話

最初に、これはセクハラの話ですが楽しく読んでいただけると幸いです。

相方みわさんの前回note
味がしない中華丼と、少しだけ成長した自分の話

の中にあった
「一生懸命取り組んでも、うまくいかないことは往々にしてある。」
という一文で私にも思い起こしたことがあった。


私は、前職では社歴も長かったため、ワーママになってからもチームリーダーを任されることが多かった。

こんなメンバーでチームだった時の話である。

・私(入社10年超えの正社員30代ワーママ)
・正社員後輩(入社3年目28歳高身長独身女子)
・契約社員(24歳アイドルのような可憐な美少女)
・派遣スタッフ(26歳甘い雰囲気の華やかな美女)
・派遣スタッフ(34歳仕事が超できる地味め女子)

という当時5人の構成だった。(私以外は独身)

凸凹なチームだったが、仲はめちゃくちゃよかった。仕事もうまいこと協力しながら順調に回していた。非正規の3人は、それぞれ別のところから派遣されてきたが、こんなに楽しい職場は初めてだと言ってくれた。


私はこのチームではリーダーとして以下のようなことを大切にしていた。

・できることとできないことはあっていいが、チーム内で明確化させる
・その代わり得意分野があればそこで水を得た魚のように働いてほしい
・どういう働き方をしたいか
 (スキルを専門化させたい、言われたことをこなすだけがいい等)
・やってみたいことは言ってくれれば任せる
・今の仕事か将来に役立つことが身についていると実感してもらうこと

実はその会社は超体育会系で、100点は当たり前、常に全てのフィールドで120点と120%を求められ、おまけに上下関係や社歴がモノを言う社風だった。当初こそ、そこにどっぷり浸かっていた私だが、母親業やワーママを経験したことで、考え方が180度変わっていた。


まだ我が子が小さかった頃、タイトルは忘れたがある本を読んだ。

そこには、

「一人っ子だと親の期待が全てその子にいってしまう。
勉強もスポーツも人格者としての姿も、全てを1人に求めてしまう。」

一方で、

「きょうだいがいれば、長男は勉強ができるから大学へ、
次男は運動が得意だからスポーツの道へ、末の子は優しいから何か人の役に立てる道を。と分散して考えることができる。」

というものだった。

それまで啓発本的なものは好まず、ほとんど手に取ったことはなかった私だが、たまたま目にした一文は子供が中学生になろうという今でも鮮明に残っており、ことあるごとに思い出している。
また、その本を読んでからは、2人の娘にはそれぞれ長所短所がありそれぞれ歩んでいる別の道があるのだという意識が常に働いている。

(全てに当てはまると思っていないし、時代もあろうが、知り合いの親子で確かに、一人っ子の娘さんに本当に全てをかけているなと思った経験はなくもない。当然1人に使える体力精神力、そしてお金も違うと思うが。)

そして、チームマネジメントでもいつの間にか私の考えの軸になっているという事態である。
(食わず嫌いせず読んでみるものですね、ということも言いたいです。)

特にそのチームは経歴も雇用形態も年齢もバラバラであったし、
私も仕事はできるがワーママと言う立場で時間的に役に立てないことも多かった。

社歴、雇用形態、年齢等で上下関係は明らかにあるが、
「私たちは助け合い協力しあいながら気持ちよく仕事を進めていくチーム」
という認識が、有難いことに全員にあったように思う。

何より、全員が「人間関係でギスギスしたくないしこのメンバーと仲良く楽しくやっていきたい」という意識をお互い感じていた。

そうなると、さらに良い相乗効果をもたらす。

一緒に働いていて感じがいいから、仲良くなりたいと思う。
一緒に食事やお茶をすることから始まり、プラべートな話をするようになる。
勤務外でも遊びに行ったりする仲にさらになっていく。

私と34歳派遣スタッフが、年齢を振りかざさず、年下を可愛がるタイプだったのも大きいかもしれない。

自分が30歳を過ぎた頃から他の職場で感じたことだが、
自分より若いというだけで明らかに闘志を燃やす中年女性は少なからずいる。いや、結構いる。

自分のことを話す時に、自分のことを5歳位年下の世代と同じ扱いで語る女性は黄色信号だと思っている(私の経験と独断と偏見です悪しからず。)のだが、私は自分がいざ中年に片足を突っ込んでみたら、意外とそういうタイプではなかった。

ずっと同じ会社で正社員でバリキャリ街道で…という経歴からお局的にそうなってもおかしくなさそうなものだが(実際その会社にはそんな強気な女性がうじゃうじゃいた)、むしろ若い子のキラキラしたエキスが眩しくて大好きだったのである。

それも子育てをするお母さんを経験できて、ワーママで少し肩身の狭い思いを経験したからのような気もする。というか、その経験が大きかったのだと思う。

苦労したけど、他人に寛大になり、自分と立場の違う人や物事を柔軟に受け入れられるようになり、色んな考え方を尊重できるようになった。
子育てとワーママで苦労して本当によかったなと(笑)


また、年下メンバーも、私のセキララで箸にも棒にもかからないような結婚話を面白がって聞くようなタイプだったのもよかった。
年齢が垣根にならない良いメンバーだった。


話を戻すと、
そうして相手をどんどん好きになれば、お互いをフォローしようと思うし、助け合いたいと思うようになる。

「お願いね」「よろしくね」「ありがとう」が本当に心地よいのである。

私はこのチームでマネジメントの神髄を学んだ気がした。


・・・・・・・・・・・・・・・
こうして、15年を超す私の社会人経験とチームマネジメント経験の中で、このチームが最高のチームだったと言っても過言ではないのであるが、

タイトルにあるセクハラ話はどこに行ったの?

という読者の皆さんの疑問はしっかりと分かっております。

この私の最高のチームを崩壊に導く出来事がこのあと起こるのであるが、
長くなってしまったので、続きは後半としてまたnoteを書いてみようと思います。

2日後くらいにはUPできると思うので、よろしければ楽しみに待っていてくださると幸いです。

筆者:ミイ


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