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【ライターの仕事?】通販は大変だなと毎回思う。梱包とか。


当初はホームページを作るだけの予定だった

知り合いの骨董屋さんから、高齢になってきたから「そろそろ店じまいをしたいので、手伝って欲しい」と言われたのは数年前。

売りたいのは商品として仕入れたものではなく、「骨董屋さんが若い頃から自分のコレクションとして集めてきた私物」。

ということで、目利きが自分のために買い集めてきたあれこれを売るためのサイトを作り、売れる度にメールを受け取り、「売れましたよ」と骨董屋さんに報告し、ブツを預かって配送するというのをやっています。責任者は骨董屋さん(古物商の許可持ってるから)。

ライターとして「モノ紹介の原稿を書く」ことはやったことがあっても、
WEBショップとは?
どんなふうにお金がかかる?
送料の設定とは?
梱包って何?しかも割れ物なんだが。

という、全くのど素人が足を突っ込んだ状況となりました。まさに茨の道。割れ物の通販というのがまずしんどい。骨董屋さん自身は「仕入れ先からトラックに適当に積んで運んでくる」という骨董界隈の運搬知識がベースで、割れ物を通販することについては詳しくなかったのです。

アラビアの食器は完売

わからなさすぎてプロに聞きに行く

WEBショップを選ぶところからまず選択肢の連続です。

楽天などのメジャーどころから、運営費無料で売れるたびに手数料を支払うものまでさまざま。メジャーどころは有料な分検索に引っかかりやすく、基本無料のところは自分で頑張らないとなかなか見つけてもらえない。

どのサイトを選ぶか、どう作るか、送料設定など暗中模索感がすごかったので、プロに聞きに行きました。スタートアップのサポートをする人が無料で相談に乗ってくれる場所があったのです。

そこでいろいろ相談した結果、
(当時はまだ競合が今ほどいなかった)BASEにしよう。ブログを頑張れば運営のサイトに見つけてピックアップしてもらえるかも(今はそんなレア感はなくなったが、ブログは大事)。
写真はプロに頼んでちゃんとしたの撮ってもらおう。送料の設定はこうしてね、ここに気をつけてね。

など、ためになるアドバイスをいただき、送料も遠隔地ほど高くしたり、梱包材などを加えた設定にしてなんとか決めて。

ついにショップをオープンしたら、1年くらいで売りたいものを売り切ることに成功しました。

これが全部売れて感無量でした

一番高い壁は梱包です

割れ物を購入されたことのある方はわかるかも。お皿などの梱包ってとても厳重です。割れたらおしまい。

しかも「代替品がないアンティークなどの場合は本当に気をつけて」とヤマトさんから言われました。

まず、ノー知識で挑んだ初回。「割れ物なんですが」と伝えたらヤマトの受付の女性が丁寧に箱を開け、細かやにダメ出しをしてくれて。

①段ボールの内側に薄い発泡スチロールや新聞紙などで層を作るべし
②お皿などの割れ物を複数個入れる場合、皿と皿の間にプチプチが3層できるようにくるむべし
③ブツとブツの隙間は新聞紙を丸めたもの、緩衝材などを入れて、物が動かないようにするべし

など教えてくれながら、ヤマトの拠点に置いてある、なんかすごい緩衝材(非売品。手でパキッと割れる厚さ2cmくらいの緩衝材の板みたいなやつ)をサクサク割って差し込んでくれて。

それ以来、私はヤマトさまへの信頼度が上がり、常に同じ拠点に持参するようになりました。

ワイングラスの配送の時も色々教えてくれて、梱包を補強してくださいました

売れるたび「梱包が!」とビクビクする最近

仕事として物販だけに集中すれば「外注する」などのテクニックを使ったり、人を雇うなどのあれこれができるのでしょうか。

たまにポツポツ売れるこの仕事、ライターのギャラに比べて全然良いものではありません。

そもそも梱包するにあたり「ちょうどいい箱がないからホームセンターに買いに行く」ところから始まり、皿を3重くらいにプチプチでくるんで、新聞紙や緩衝材を詰めて、ヤマトの拠点に持っていくところですでにもらえるギャラ以上の働きになっている気がして。

そもそもはお友達を助けるところからのスタートですし、「ライターだけじゃなくて、物販の経験を積めたらいいかも」みたいな気持ちから足を突っ込んだのですが、

「私、こういう実務が全然できないからライターという職業を選んだのだな」と実感する日々です。


これ、「昔持ってたけど処分してしまって。また出会えて嬉しい」というコメント付きで買ってもらえたカップ&ソーサー。思い出が宿る食器たち

そして今日、久しぶりにまたお皿が売れて。

しかも「滞在先のホテルに送ってください」というオーダー付き。さて、ホテルに送るってどうするの? と、宿泊先らしいホテルのQ&Aを読み込みました(結果的に荷物の受け取りはチェックイン日以降にOK)。

通販って色々なことがあります。

日本語が読めない方からオーダーが来てメール対話がままならず電話をかけたり、ひとりの人が別々の商品を別々に注文したから送料がダブり、連絡して余分な送料を返金したり。
私が皿のサイズを間違えて表記したので「予想より大きな皿が来て困っている」と連絡を受け、返送してもらって返金したりも(これが最大のミス。ライターなのにライターっぽい部分で間違えた)。

一応ベースはライターなので、ホームページの文章作成とかブログ書いたりとかもします(ただ最近余裕がなさすぎて追いつかない)。

あまりに梱包と発送がしんどすぎて、そればかり意識してしまうのでした。商品を撮影して紹介文を書くまではめちゃくちゃ楽しかったんだけど。

オチのない終わりですみません。





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ライター和田知子:CLANG CLANG クランクラン
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