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学習意欲向上を実現させるための動機づけになる「ARCSモデル」とは

ARCSモデルは、教育工学や教育心理学の学者であるジョン・ケラーによって提唱されたフレームワークです。

学習意欲向上実現のための動機づけに有用な方法であり、このフレームワークを参考にしている指導者は少なくありません。

部下や後輩のやる気が感じられない、円滑に学習が進んでいないなどと悩んでいるひとは、ARCSモデルについて知ることから始めてみると良いと思います。

学習意欲向上に繋がるARCSモデルには4つの要素があります。
注意喚起(Attention)
関連性(Relevance)
自信(Confidence)
満足感(Satisfaction)

この4要素で、頭文字を取ってARCSモデルと呼びます。

まず、注意喚起では相手の興味や探求心を刺激します。
指示されたことをただこなすだけ、面白いと感じていないことを学ぶだけでは意欲がわきません。
相手の興味を引き出すプロセスを用意しておくことで、教わる側のやる気を引き出すことができます。

関連性は自分との関係性に気づかせるステップです。
相手の経験や将来と結びつけることで、やりがいを感じさせることが大きな目的となっています。自信に関しては成功体験をさせることが大切です。
高すぎない目標を設定し、これをクリアさせることで自信を持ってもらう方法がおすすめだと言えます。
学んだことが身についているという自信がプラスの効果を発揮してくれるでしょう。

最後の満足感は、有効性を実感させることが大事です。
学習が自分の力になっていたとしても、分かりやすい得られるものがなければやる気は維持できません。
報酬や称賛のような分かりやすい形で得るものがあれば、それからも継続して学習を続けていくことができます。

ARCSモデルは実際に多くの企業などで取り入れられている指導方法であることからも、実効性の評価が高いことが分かるはずです。

やる気を引き出すために厳しくしたり、とにかく学習させたりするやり方は時代遅れだと言えます。より確実な成果を期待したいのであれば、ARCSモデルを取り入れてみると良いでしょう。


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