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#エッセイ

ふわり

ふわり

何の意味もなさない、ふわふわと気持ちの良いだけの音楽を、ただ聴き流していたいと思うときがある。

あの頃、君が「これはずっとだと疲れる」と言っていた意味が、なんとなくわかったような気がしているけど、今さらわかった言っても、君に話しかけることはできないんだね。

ひとり言

ひとり言

君は僕より僕に優しい。

君の愛はどこから溢れているんだろ?

困るなぁ。

僕は世界で一番僕に優しくありたいのに。

これじゃあ君に嫉妬することになるよ。

小さな四季の舞台

小さな四季の舞台

ーあれは何という名前だったか。ー


大がかりなイベント会場での、建物の壁にドカンと映し出されるような、派手な演出や物語のしっかり作り込まれた壮大なスケールのものではなく、私が今日、目にしたのは、とても小さな、水族館の一角の静かで地味な、

そう、あれは確か、プロジェクション・マッピング。

日本海に面したその土地の、海辺の風景を上から見てそのまま切り取ったような、波や山や岩がそのまま

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眩暈

眩暈

ある日突然、同じ風景のはずの現実がガラリと変わることがある。

舞台は何も変わっていない。

なのにすべてが変わった感覚。

しかもそれは、私が変えたわけじゃなく、

見えない大きな力に動かされて、急にパズルのピースがハマったから。

頭で納得できないことも、

心が穏やかだということが、

大丈夫のサイン。

現実は滑稽なほどわかりやすい目印をたくさん

随所に散りばめてくる。

もう焦るのはや

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