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はる
2020年10月6日 18:35
はらはらと唐突に風のように現れては消えるあなたの名は何だった?後に甘い余韻を残して。
2020年10月6日 21:56
今日はやけに耳につく。暗がりで光る冷蔵庫の音。隣の部屋の時計の秒針。あの日の君の真面目な話。
2020年10月7日 10:52
この炎の向こう側にいるはずのあなたが幻でもかまわない。宇宙を燃やし尽くすほどの私の命の灯をどうか絶やさないように消さないように。
2020年10月7日 23:42
子どもの頃、心が取り外せたらいいのにと、切に願ったことがあった。この苦しい気持ちさえ感じなければ、もっと楽に生きられるのにと。でもどうだろう?この深みがなかったら、この人生はカラッカラだ。痛みながら綻びながら、矛盾を重ね合わせながら、複雑に、より繊細に美しさを増す、我が命よ。
2020年10月9日 12:23
君の好きな黄色い花が咲いたよ。僕の好きなハナミズキが今きれいだよ。夜帰ると花の香りがして、「おかえり」って言ってもらえた気がするんだ。今日は月がきれいだよ。おやすみ。あなたはお花とお月さまの話ばかりするね。あなたの世界はきれいなんだろうな。春になったら、私にも見れるかな。あなたの美しい世界を。
2020年10月10日 22:20
切り取ることのできない美しさがある。人の内面世界のみに存在する形も色も音も香りも定まらないそれ故、再現することのできないそれでいて、心を永遠に捕らえて離さないそんな幻のような美しさが。人はそれを追い求める。追いかけても見失うのに不意に強烈に心に訪れてはまた心を奪い去っていくそんな悪魔を。
2020年10月11日 16:00
鳴り止まないメロディーがある。口ずさんだのは君だった?何度も聴くうちに、昔から知っていたような気がした。そんな、懐かしい声に私は今世、何度か出会っている。あぁ、君も私の昔からの友だ。
2020年10月12日 21:02
2020年10月14日 22:05
ーあれは何という名前だったか。ー大がかりなイベント会場での、建物の壁にドカンと映し出されるような、派手な演出や物語のしっかり作り込まれた壮大なスケールのものではなく、私が今日、目にしたのは、とても小さな、水族館の一角の静かで地味な、そう、あれは確か、プロジェクション・マッピング。日本海に面したその土地の、海辺の風景を上から見てそのまま切り取ったような、波や山や岩がそのまま
2020年10月15日 19:29
ある日突然、同じ風景のはずの現実がガラリと変わることがある。舞台は何も変わっていない。なのにすべてが変わった感覚。しかもそれは、私が変えたわけじゃなく、見えない大きな力に動かされて、急にパズルのピースがハマったから。頭で納得できないことも、心が穏やかだということが、大丈夫のサイン。現実は滑稽なほどわかりやすい目印をたくさん随所に散りばめてくる。もう焦るのはや
2020年10月17日 00:07
もう少しで海辺の夕焼け空がきれいな時間だった。それを忘れるくらい美しい時間を過ごした。そんなことに、後にならないと気付かない、愚かな私です。
2020年10月17日 18:58
闇夜に一人、笛を吹く。私の家の屋上で。いつも背中に影を負う顔は一度も見られない。あなたはいつも寂しげにおんなじ曲を吹いている。
2020年10月18日 11:53
時というのが幻で永遠の一瞬の無限ループならその概念の外側に誰も行くことができないのならそれを見ているのは誰なんだろうそれを創ったのは誰なんだろう
2020年10月19日 22:27
あなたは言った。「僕は死ぬまで飛行機を降りないんだ。」と。その言葉通り、あなたは飛行機に乗ったまま、遠い遠い星になったんだ。