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市場価値は何で決まる?転職して年収が下がることが不安なあなたへ

"生々しいリアルなビジネス情報を覗く"『PreVenture』編集部です。今回のテーマはキャリアを考える際によく聞く「市場価値」についてです。

皆さんはこの言葉を聞いてどのようなイメージを抱きますか?高度なスキルや仕事のできるできないのイメージかもしれません。実は市場価値の言葉の意味はこの20年間で大きく変化しています。市場価値とは何を指していて、どのように高めていけるのか、また市場価値と年収はどのように関係しているのかについて知りたい方は最後までお読み頂けると嬉しいです。

1. 市場価値とは

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そもそも今回のテーマである「市場価値」とは何を指す言葉なのでしょうか?色々な捉え方があるとは思いますが、一言でいうと

「社会からどれだけ必要とされる人材か」

を指す指標といえます。すなわち、あなたの経験やスキルがニーズに合致しているかどうかが、市場価値に直結することになります。定量的な指標があるわけではないですが、企業が求める経験やスキルを正しく把握し、自分の能力と照らし合わせることで、ある程度理解することができます。転職や起業などキャリアの節目において、現在地を把握するという意味でも、考えることを避けては通れないものになっています。

また、市場価値を構成する要素(≒会社が求める要素)は大きく分けると下の3つに集約されると言われています。

・テクニカルスキル(業務に必要な技術や知識)
・ヒューマンスキル(多様な立場の相手とスムーズに仕事ができるスキル)
・コンセプチュアルスキル(課題の本質を捉えて解決できるスキル)

カタカナにされて小難しく聞こえますが、それぞれを一般的な言葉で表すと

・スキル
・コミュ力
・地頭

と言い換えることができます。特に経験ベースのテクニカルスキルは、エンジニアスキルとマーケティングスキルをかけ合わせるなど、複数スキルをかけ合わせることで、市場における希少性を高めることができます。

2. 市場価値は何で決まる?昔と今

上述の構成要素を全て最大化することができれば、間違いなく市場価値は上がっていきます。しかし、市場価値を決める要素はそれだけではありません。IT業界が成長していることを背景に、市場価値の決まり方はこの20年で大きく変化しています。具体的にどう変わってきたのかを見ていきましょう。

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(1)昔の市場価値

ITの発展以前の市場価値は「その職種における希少性」に大きく依存していました。職種における希少性とは、ある職種(営業・技術職・経理など)において類まれなスキルを持っていることを指しています。

例えば、めちゃくちゃ売れるスーパーセールスがそうです。営業という職種の中で、「商品を圧倒的に売れる」という希少性が評価されていたため、市場価値が非常に高くなっていました。

(2)現代の市場価値

現代の市場価値は「職種における希少性×職能の数」で決まると言われています。ITが発展してきている現代では、職能における希少性はもはや前提となり、職能の数を持っていないと高い市場価値をもつことは難しくなっています。

セールスで飛び抜けた成績を出せる人と、セールスで成果を出せてマーケもデザインもできる人なら、肌感でも後者のほうが市場価値が高そうですよね。

(3)なぜ判断基準が変化したのか?

なぜこの20年間で職能の数が重要視されるようになったのでしょうか?それは、ITの発達による技術サイクルスピードの変化が背景にあります。

以前はITの技術サイクルが20年に1回と言われていました。そのため、職種における希少性さえあれば、定年まで2回の技術刷新を耐えることで、市場価値を大きく落とさずにキャリアを終えることが可能でした。

しかし現代では、技術サイクルは4年に一度のペースまで早まっています。4年に一度は新しい技術が登場するため、職種ごとのナレッジが凄まじいスピードで陳腐化していきます。そのため、成果を出すのに必要な職種における希少性に加えて、変化に柔軟に対応できる職能の数が重要になったのです。

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3. 市場価値と年収の関係

原則、市場価値が高い人には高い年収が支払われる場合が多いです。市場とは物事が交換される場所であり、そこにおける価値は基本的に「需要と供給」の関係において決まります。そもそも市場価値とは「その時代の企業側ニーズの集積」とも言えるので、「市場価値が高い=企業ニーズを満たしている」と言えることが一番の理由です。

しかし、市場価値が高い人=必ず年収が高いのかというと、必ずしもそうとは限らず、例外もあります。年功序列の企業では市場価値以上の年収をもらう場合もありますし、企業が個別に求めるニーズと合致しなければ市場価値が高くてもまずまずの年収になってしまう可能性もあります。

市場価値はマクロな社会的ニーズで決まる
年収はミクロな企業ニーズで決まる

転職市場において、やりとりの当事者は企業と求職者です。応募企業が求めているスキルを(需要多)求職者が満たしていること(供給少)が高い年収に繋がります。

例えば、サッカーで考えてみてください。守備を固めることが喫緊の課題としてあるサッカーチームに、ストライカーは必要ないですよね。仮に市場価値の高いストライカーが入団したとしても、与えうるプラスな影響には限度がありますし、サラリーも本来の市場価値から見れば低くなります。

転職はまさにそれと同じです。企業側の個別ニーズとあなたの持つスキルが合致した所で、高い報酬が生まれます。市場価値を高めることは求められる文脈では非常に重要ですが、年収UPには直結せず、年収を高めるにはあくまでも、どういった企業に転職するかの企業選びが年収に大きな影響を与えます。

※適性な年収を出せる資金力やビジネスモデルは前提となります。
弱小チームはスター選手のサラリーを払う体力がないため獲得できないできないのと同じ原理です。

4. まとめ

市場価値を正しく理解することは、転職のみならずキャリアを考える上で非常に重要になります。市場価値を高めたいという人が、今回の記事を読んでで何をすべきか見えてきたら嬉しいです。

また、最後に記述した通り転職で年収を上げられるかは受ける企業によっても左右されます。市場価値を高めるためにもベンチャーに飛び込みたいけど、下のような不安を抱えている方はいらっしゃると思います。

・実際にどんな企業を受ければいいか分からない方
・そもそも自分がベンチャーに向いているか不安な方

そんな方は、弊社が運営するベンチャー適性診断サービス『PreVenture』をご利用ください!あなたがどんなフェーズのベンチャーに向いているかを10分で知ることができます。また、希望者には具体的な企業の説明も致しますので、どんな企業を受けるべきか弊社のコンサルタントに相談もできます。

それでは次回の記事でお会いしましょう。

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