儲かる構造はあるのか?町中華が手本だ!!

また閉店のお手伝い、、、😞


長文にて失礼します🙇

これまで、いくつかの店仕舞いのお手伝いをしてきています。
一番したくない仕事です。
どうやって仕舞うか、これは経営者にとって後々にも響く大変重要な事ですから私も八方手を尽くします。
少しでも手元にお金を残して店仕舞いする、、、
これが何より第一ですが中々難しいのが現実です。
それには経営者自身の決断も含めて計画的な準備を必要とするからです。
(計画倒産ではありません💦)

頑張り過ぎて何も目えなくなっている、現実が見えなくなっている。
頑張れば必ず盛り返せる、、、そんな根拠のない思いが結局は身の破滅を
招いてしまうケースを私はいくつもみてきています。

どこで諦められるのか、、、潮時を知る、見極める。
これも経営者の資質と言えるのかも知れません。
正直になって、腹を括って開き直るのも選択の一つなのです🙇

行き詰まっていたらぜひ相談して欲しい!
もしかしたら、リベンジの資金繰りができるかも知れない!
潰れるまで頑張っては絶対にダメなのです!

儲けは出るのか?生活できるか?


そういえば、と思い出した事があります。

コロナ禍以前の話ですが、障害者支援を広く展開されていた企業様が障害を持つ方々の雇用創出の一環として、1次産業から6次産業まで手掛けようとする事業計画、その出口戦略の一つとして飲食事業を始める。
その立ち上げに関わらせていただいた際の事です。

この仕事をご一緒した商工会の関係者の依頼で小さな勉強会を催したのです。

参加者は10名程度でしたか、、、
近い将来、独立を目指そうとされていた方々で年齢的にも20代後半〜40代の方。
そのうち一人が女性でした。

テーマは【独立開業の準備】
参加された皆さんの頭の中では独立する飲食業の業態や形態など構想はほぼ固まっていた訳ですが、いざ実際の商売の数字的なことなどシビアな現実を知るうちに迷いが生じていた、、、皆さんそんな胸中での勉強会でした。

で、意見が闊達に飛び交うようになり最後には "儲かる商売じゃないとダメだ!”
となった訳です。
当時の手帳にその詳細がメモ書きしてありました👍
これだけでも勉強会を開催した意味があったのだと今改めて思いました😎

儲かる商売じゃないとダメ!


独立開業に向けて"儲かる儲ける”これはとても重要なポイントです。
夢や理想ばかりでなく、できる限りシビアな現実に目を向けて欲しいのです。

儲からないと意味がない〜それが独立開業


じゃあどんな飲食店が儲かる?
🏮赤提灯、めし処 、蕎麦屋、ラーメン屋、中華屋、居酒屋、カフェ、Bar、、、
手帳にこんなメモがありましたが様々な意見が飛び交っていた様子がわかります。ト書にこんな走り書きもありました。
和む。和気あいあい。安心感。美味しそう。安価。友達できそう。
自分だけの拠り所になる、、、etc

町中華が流行っている?


いま町中華が流行っている?ようです。
世代を継いで存在してきた町中華ですが、赤提灯や蕎麦屋にめし処なども下町辺りに行けば代々続くお店を見かけますし、私も行きつけの店があります。
お婆ちゃんがいてお父さんお母さんがいて、その息子や娘が手伝っている。
以前はそんなお店がどこの街にもあったものです。

で、話は戻ります。

今 残念ながら飲食店を営むのは非常に厳しい!

益々厳しい環境になる、、、厳しさ爆上がりです!

僕が言ってはならない言葉です🙇  でも現実です。

もともと10年続く店は1割程度、、、そんな飲食業界。
それに加え夜の需要も戻りは鈍く、ゼロゼロ融資返済や諸々の価格高騰、、、
もちろん右肩上がりの事業者も少なからずですが、より現実にみればやっぱり
超厳しい業界です。
実際に街をブラついていると閉じた店、入れ替わっている店が目立ちます。

構造的に儲からなくなってしまった、、、。

飲食店が構造的に儲からなくなっている。
、家賃、人件費、原材料費、管理費、その他の諸々経費も右肩上がり、、、
多くの経営者が見落とすキャッシュレス手数料、そして消費税。

人手不足も深刻です。
都内にある超人気のカフェでも人手がなくシフトが回らなくなっている。
正社員への囲い込みをして、あとは残業でなんとか凌いでいるが人数が足りないのは同じ事、、、
労働基準法遵守の風潮がより強くなり思うような雇用状態を維持するのが困難な状況にあります。

ランチ難民とかランチは客が入るとか、、、よく耳にします。
確かにランチどきのオフィス街は一気に賑やかになり客入りは多くなるのでしょうが、では儲けはどうでしょう。
忙しいと言っても時間勝負で上限が知れている。
人手をかけて原材料費かけて諸々差し引いて儲けはどれほど残りますか?
残るのは疲労だけ、、、そんな事はありませんか?

ところで皆さん外食産業の市場規模をご存知でしょうか?
なんと27兆円にものぼる巨大な市場規模なのです。
この外食産業のトップは“すき家”の運営母体であるゼンショー。
売上高は約8000億。
そしてこのゼンショウーを含む上位10社の売上は全体で3兆円弱、、、。
これでも市場規模の10%でしかないのです。
つまり絶対的シェアを持つ企業がなく、残り90%は大なり小なりで入れ替わりがいかに激しいか。
星の数ほどの競合他社。
その業界で生き残るのは非常に難しいのです。

家族経営しか成り立たない!

さて、
町中華、めし処、赤提灯、蕎麦屋、、、
勉強会で儲かるかも?と挙げられた飲食業態です。
ではこれらの共通点は何か?

家族経営= (L)人件費はうち内で回る。
原価が低い=(F)食材原価を抑える工夫がきく。
家賃が安い=(R)自宅兼用の場合も多い。
減価率のいいアルコールの回転率も程々高い。

以前にも示しているFLR費(食材費のF、人件費のL、家賃のR)
この全てを低く抑えられる、融通がきく業態だということです。

100万円の売上で考えてみよう


面積13坪、100万円の売上を例に考えてみよう。
食材原価33%で33万円、では家賃はどうか?
持ち家ならローンの支払いだろうからせいぜい15万程度だろうし、もしかしたら完済済みだろう。賃貸だとしても昔からの継続契約だから周辺よりもずっと低いはずで、こちらもせいぜい15万円〜25万程度だろう。
単純ではないが残り47万円〜42万円が手元に残る計算になる。
100万円程度の小さな商いなら夫婦2人で十分だろうし、なんなら奥さんは手伝い程度で他で働くことだってできる。
もしそうなら十分に蓄えもできるだろうし海外旅行にだって行ける。
子供の学費だって十分賄えるだろう。 

どうだろう、、、これが現実だとお分かりいただけただろうか。

実は昔からの町中華、めし処、蕎麦屋、、、家族経営の飲食店は最強なのだ!
勉強会に参加してくれていた皆さんは大変優秀。

今更ながら💮🙇



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