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【読書録】サン・テグジュペリ『星の王子さま』

【読書録】サン・テグジュペリ『星の王子さま』

本を読むのが好きだ。文章を読むのが好きだ。
いや、私はただ、文字を読むのが好きだ。物語性なんか無くてもいい、有益な知識や情報が増えなくてもいい。ただ文字を読むことが好きだ。

例えば、ペットボトルのお茶とか、コンビニで買ったシュークリームの裏に書いてある「品名・原材料名・保存方法」とか。トイレの壁に書いてある、頭の悪そうな落書きとか。

私はそういうのだって必ず読んでしまう。それくらい好きだ。読む

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【読書録】角田光代『坂の途中の家』

【読書録】角田光代『坂の途中の家』

子どもへの虐待のニュースが多く報道されている。
そんな中で本作は、ワンオペで育児をする「母」に焦点を当てた小説。すごく新しいな、と思った。

ツイッターで、「好きな人の『おかしいんじゃない?』という言葉ほど私を傷つけるものはない」とツイートしたことがある。それは、この小説を読んで感じたことだ。

「あの時の考えは、自分が正しかったのではなくて、陽一郎にとっての正解だったのだ」

「憎しみではない、

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【読書録】窪美澄『水やりはいつも深夜だけど』

【読書録】窪美澄『水やりはいつも深夜だけど』

私には「偉大な小説家は必ず精神を病んでいる」という持論があったから、今まで読んだ本は暗い話が多かったんだけど、その考えを覆した一作。
全日本国民に配るべきだとさえ思う。

家族をテーマにした短編集で、それぞれのタイトルに植物の名前が当てられていたのが綺麗だった。
どの作品も素敵だったんだけど、私のいちばんのお気に入りは『サボテンの咆哮』かなあ。

「お父さん、言葉は少ないけれど、お母さん、お父さん

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未来、愛しかない

未来、愛しかない

今日の集団面接で「皆さん既にお気づきだと思うんですけど、私は男です」と言った子がいた。

私には充分なLGBTへの知識がないから正しい言い方なのか分からないけど、トランスジェンダー?って言うのかな。
身体は男性で、心は女性の子だったんだと思う。
集団面接の前にグループディスカッションがあったから、その時に何度か話もしてたんだけど、私は自分のアピールに必死で気付いてなかった。だから、凄くびっくりした

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故意に恋する

故意に恋する

「恋に恋する女」は滑稽か。

私は俄然、可愛いと思うし、恋に恋していた昔の自分も可愛かったと思う。

「朝目が覚めて、真っ先に思い浮かぶ君のこと」
「思い切って前髪を切ってみたの。『どうしたの?』って言われたくて」

これは私が好きな歌、メルトの歌詞。
自分の行動全てに彼を結びつけてしまうような、世界の中心を彼にしてしまうような女は、浮世離れで頭が悪くてちょっと痛くて、それでもやっぱり、可愛くて愛

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