【誰も幸せにならない!】自分の成果しか考えていないマネージャーを見抜く方法とその対処法
みなさんも過去に色々なマネージャーを見てきたのではないかと思います。親身になってサポートしてくれる人もいれば、放置気味の人もいるなど、スタイルは多種多様です。
また、残念ながらすべてのマネージャーがチーム全体の成功を考えて行動しているわけではありません。中には、自分の成果や評価だけを重視し、部下やチームの利益を無視するマネージャーも存在します。会社が舞台のテレビドラマでよく出てくる主人公を悩ませる敵役のような人ですね。
言わずもがなですが、こういったマネージャーは、職場環境を悪化させ、従業員のモチベーションを低下させます。
今回は自分の成果しか考えていないマネージャーを見抜く方法と、その対処法について詳しく解説していきます。
自分の成果しか考えていないマネージャーの特徴
1. 部下の手柄は自分のもの 自分の手柄も自分のもの
これは「半沢直樹」にも出てきていたような典型的な”一緒に仕事したくないイラッとする上司”ですね。2面性があり、自分の上司に対しては頻繁に自分の成果を強調し、他人を落とすような発言が多いです。
また、チーム全体の成果を部下の努力や貢献を無視し、自分の手柄として報告することがあります。これはその人の上司がしっかりしていればすぐに見抜くことができるのですが、なかなか現場まで見えていない人だと「うむ、良くやっているな」となってしまい、本来評価されるべきではない人が評価されてしまうという矛盾が発生します。
そんなの分かるだろう!と思うのですが、残念ながら世の中には「問題を起こさず耳障りの良いことを言う」人を評価してしまう社風も一定存在するので、こういったチームや部下のことを考えていないマネージャーでも実力に合わない良い評価を受けて昇進してしまうケースが散見されます。
このようなタイプの上司は承認欲求が強いタイプが多いので、飲み会で自分の話ばかりする傾向が強いです。あの人と飲みに行っても面白くないなぁと感じたら、もしかすると手柄を独り占めする上司かもしれません。
2.フィードバックの欠如〜メンバーの成長に無頓着〜
自分の成果にしか興味がないので、部下に対して適切なフィードバックを提供せず、指導や育成に関心を持たないことが多いです。部下の成長やキャリアに対して無関心であり、部下の成長が将来のチームの生産性向上に寄与するという考え方ではなく、今どれくらい自己の業績を上げることができるのか集中しています。失敗を認め、密にフィードバックすることで人は成長しますので、成長には相応の時間がかかります。しかし、こういったマネージャーはフィードバックではなく、「成果が何故出ないのか?」だけにフォーカスしてプレッシャーをかけてなんとか短期的な成果を出させようとします。職場で強いプレッシャーを受けると感じたら、このタイプの上司ではないかと疑ってみてください。
3. 他と比べたがる〜過度な競争心〜
同僚や他のマネージャーと比較して、自分が優れていることを証明しようとします。しっかりと価値観や考えの軸を持ち、その基準を元に判断ができる上司であれば良いのですが、このタイプは「自分が優れていること・勝っていることを証明する」という価値観なので、お客様満足やサービス品質などが二の次になってしまいがちです。自分が優れているかどうかはお客様には何の意味も持ちません。それを誤解して自分が優れていることをアピールするのは本末転倒ですが、本人は気づいていません。
また、他人を貶めることで自分の地位を高めようとする姿勢が見られますが、他人を貶めることを気持ちよく聞ける人はいません。
誰かを貶めたり、他の人と頻繁に比べる上司に出会ったらこのタイプに該当すると思います。
自分の成果しか考えていないマネージャーの悪影響
自分の成果しか考えていないマネージャーのチームで働くと、下記のような影響が発生し、じわじわとチームが悪化していきます。
・部下の努力や貢献が認められないため、チーム全体の士気が低下します。やりがいや達成感を感じる機会が減少し、仕事に対する意欲が失われます。
・成果を独り占めするような上司の元では、優秀な社員が他の職場を求めて離職していき、離職率が高くなってしまいます。その結果、チームのパフォーマンスや生産性が低下します。
・マネージャーが自己の成果ばかりを追求するため、チーム全体の目標達成に向けた協力が不足し、プロジェクトの進行が遅れたり、品質が低下します。
自分の成果しか考えていないマネージャーへの対処法
では、こういった自分の成果しか考えていないマネージャーのチームに所属となった場合にはどういう対処法があるのでしょうか?
正直に言うと、部下の立場からマネージャーの行動や考え方を変えるのはものすごくハードルが高いです。ただし、そのような状況でもできることはあります。決して諦めてはいけません!
1. チーム内で相談できる仲間を作る〜一人じゃない〜
自分の成果しか考えていないマネージャーに対して負の感情をもっているのはあなただけでは有りません。横でつながりチームで協力して、1人で悩まずに周りを巻き込んでいくことも重要です。
2. マネージャーの上司にエスカレーションする
これは気持ち的にやりづらいことではありますが、現場が声を上げてマネージャーの上司もしくは人事に相談するというのは有効な手段になり得ます。マネージャーの上司が”ちゃんとした”人であればしっかりと対応を取ってくれると思います。また、こういうエスカレーションはマネージャーにとってもメリットが大きいです。周りからすると仕事をし辛い人で居続けるのではなく、自分で気づいて変化する良いきっかけになると思います。
ただし、エスカレーションしても状況が変わらないケースや、エスカレすることでマネージャーの態度が悪化するというケースも想定されます。そんな職場で働きたくはないですが、すぐに退職するわけにもいかない場合は下記のアクションも検討してみてください。
3.他チームに異動する〜新しいチームでのチャレンジ〜
シンプルですが、なかなか自分から言い出しづらいかと思います。しかし、異動したいという言葉は会社では非常に重要な言葉として扱われると思います。もちろん、マネージャーが嫌だというネガティブな理由でも十分理由になるのですが、「違う仕事へのチャレンジしたい:や「XXさん(優秀だと噂のマネージャー)と仕事がしたい」といったポジティブな理由もあると尚良しです。いずれにせよ、今のチームで我慢する必要はないです。自社でチームを移ったほうが転職よりもクイックかつリスクが低いと思います。
もちろん、自社内を見渡して、他に行きたいチームが無いのであれば、そのときは転職を考えるタイミングかもしれません。
4. 自分自身の提供価値にフォーカスして仕事をする
上司がどうであるか?から目線をそらすということも一つのアイデアです。
自分の基準で、お客様にどのような価値を提供するのか?を明確にする。
自分の業務に対して責任を持ち、高品質な成果を出し続けることで、お客様や同僚からの信頼を得ることができます。経験が長くなってくると、周りが認めてくれることが減ってきます。今から自分の基準を上げて、その基準で出来た出来ていないを判断できるようになれば、マネージャーから評価されずとも仕事に集中して、お客様に価値を提供しつつ、周りから信頼を得られる人になれると思います。
5. 反面教師にする
マネージャーの言動から自身の「しないことリスト」をつくるのも良いと思います。決して良い状況ではないが、その中で学びを得る。自身がマネージャーになったときに「やらないこと」が決まっていると、それも一つの心の拠り所になり、マネジメントがやりやすくなります。
自分の成果しか考えていないマネージャーは、職場環境を悪化させる原因となります。ぜひこの記事を参考にして、マネージャーの行動を見抜き、自発的なアクションと周囲との協力を通じて、自身にとって価値のある職場環境を築きましょう。最終的には、自分のキャリアと幸福を守るために必要な行動を取ることが最も重要です!人の人生を生きるのではなく、自分の人生を生きていきましょう!
いかがだったでしょうか?
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