開催レポート:社内にDXを広めるには?「楽しく学ぶ」がコンセプトのデジタル人材育成!
ー本記事は、2022年9月7日(水)に行われたオンラインセミナー「社内にDXを広めるには?「楽しく学ぶ」がコンセプトのデジタル人材育成!」の開催レポートです。ー
<セミナー内容>------------------------------------------------------------------
【1】DXとデジタル人材育成 ~現場が楽しく学ぶための工夫~
【2】事例紹介 ~導入事例と効果をご紹介~
【3】質疑応答
<スピーカー>--------------------------------------------------------------------
パーソルイノベーション株式会社
TECHPLAY ACADEMY planner/sales 兼 コミックラーニング UXチーム
林 裕子氏
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社
ワークスイッチ事業部 デジタル人材開発部 部長
事業構想士(MPD)/プロティアンキャリア協会CDO
成瀬 岳人
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DXを社内で浸透させるために基礎を学ぶ研修を行う企業が増えています。
しかし、研修を行っただけではなかなか興味を持ってもらえないことも。
そこで、本セミナーでは「学びの動機付け」と「いかに楽しく学んでもらうか」をテーマに、DXを社内に浸透させるための第一歩をご紹介しました。
なかなか興味を持ってもらえない。
インプット型研修を行っても身になっていない。
どうやって学んでもらえば良いのかわからない。
短い時間でわかりやすくDXについて伝えたい。
こんなお悩みをお持ちの方、必見です!
▼セミナーグラレコ
※どんな内容かパッと知りたい方はこちらのグラレコで概要をご覧ください。
デジタル人材育成には実践学習がぴったり
「デジタル人材」とはデジタルの知識を持ち、周りを巻き込みながらDXを推進できる人材を指します。育成したデジタル人材が即戦力になるために効果的な方法は、実践しながら学ぶことです。我々が用意している研修では、実務上の課題を発見し、その課題を解決するために学ぶ「実践学習」に力を入れています。
しかし、普段とは違う視点で思考するため、すぐに実務上の課題を発見するのは難しいです。そこで実践学習では3つのステップに分けて段階的に進めてまいります。関心を持ってDXを自分ごと化するところからスタートすることがポイントです。
デジタル人材育成についてはさらに詳しくコラムにまとめていますので、ぜひご覧ください。
▼「デジちゅんと学ぶ!デジタル人材育成コラム」
コミックで楽しく学ぶ
実践学習のステップ1「関心を持つ」においてDXへの動機付けの手段の一つとしてパーソルイノベーション株式会社ではビジネスにコミックの「エンタメ性」を掛け合わせたe-learning「コミックラーニング」を提供しています。
コミックといえば娯楽のイメージがありますが、なぜコミックなのでしょうか?
その答えは、コミックの学習効果が高いからです。
5社の企業にe-learningでのコミックと動画の学習を比較検証したところ、「動画よりもコミックの方が学習効果が高いと考えられる」という結果が出たのです。
この結果からわかるように、コミックは実践学習のステップ1にもある「学びの動機付け」になりうるのです。
コミックで扱うテーマは多岐に渡ります。
難しい事柄を噛み砕いた内容をストーリ形式で楽しく学ぶことができるので、長期記憶効果があることもわかっています。実際に導入した事例を2つご紹介します。
実績例①コミックで学び資産運用につなげる(金融教育)
実績例②ファーストキャリアの重要性をコミックにして伝える(大学生のキャリア教育)
動機付けモデル「ARCS」を活用して段階的な施策を
デジタル人材育成において、あるべき人物像が定義されないまま進んでしまっているケースが多くあります。育成者のゴールの状態に応じて、とるべき施策は変わってきます。まずはゴールを設定して次に現状を把握、そしてそのギャップを埋めるための段階的な施策を行うことが重要です。
段階的な育成施策を考える時には動機付けモデル「ARCS」をぜひ活用してみてください。
ATTENTION 「おもしろそう!」
RELEVANCE 「やりがいがありそうだな」
COFIDENCE 「やればできそうだ」
SATISFACTION 「やってよかった!」
ポイントは、まず関心を寄せてもらう仕掛けを作ることです。
可視化と実践学習で楽しく学ぶ事例
スキル可視化と実践研修の2つの観点から事例を見ていきます。
1.スキル可視化
スキルの可視化を行うことで、「誰」が「どこ」に楽しさを感じるのか、「どのようなポテンシャル」を持つのか、可能性の種を見つけることができます。また、継続的に可視化することで変化もわかるようになります。
実際にスピーカーの成瀬が率いるチーム内でエクサウィザーズ社が提供する「exaBase DXアセスメント&ラーニング」を行ったところ、メンバーのポテンシャルや現在地が見えたそうです。
また、弊社が提供する無形資産を可視化する「プロテア」で実践学習前後のキャリア資産診断を比較しました。下図を見ると、実践学習の結果メンバーの持つキャリア資産*が高まったことがわかります。
キャリア資産*…「生産性資産」「活力資産」「変身資産」というキャリアにおける無形資産
2.実践学習
実践学習のステップに沿った多彩なメニューをご用意しています。
①「関心」のステージ 実践学習例
手と頭を使い、アウトプット重視なのが特徴です。
②新サービス「業務改善トレーニング」
周りを巻き込む力を養い、「現場で改善を実現できそうだ」と思える状態にします。
③「課題設定」のステージ 実践学習例
伴走するために、3ヶ月間・数名〜10名で育成とアウトプットのプログラムを行います。
④「実践」のステージ学習例①RPAを用いた現場業務自動化の実践
⑤「実践」のステージ学習例②プロトタイピング研修
デジタル人材育成において、「わかった!」という小さな成功体験を積み重ねることと、「どのように実現しようか」と自分の頭で考える機会を増やすことがとても重要です。その人の段階に応じた学びのパーソナライズを行う仕組みを作っていくことが私たちに求められていることだと考えております。
話を聞いてみたい研修がありましたら、ご連絡くださいませ。
▼過去のセミナー動画はこちらからご覧いただけます!
文・グラレコ/さーや
Twitter:https://twitter.com/sayaaan1582
※記載されている情報は公開日時点での情報です。