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【 エッセイ 】

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頭の中のふわふわしたものたち。
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#note

「ご趣味は?」

…..趣味、ですか。 初めて会った人から聞かれたら、 恐らくわたしはたじろいでしまうだろう。 好きなものや好きなことすらあれど、 「無趣味」であることを気にしている人は多いと思う。 かく言うわたしも、その一人である。 ゲーム…と言えるほど頻繁にゲームしてないし、 音楽聴くこと…と言えるほど幅広くも深くも知らないし ポケモン…は好きなものであって趣味ではない….. 一人の時間に、何もしていない訳ではないのだ。 漫画だって読むし、動画も見る。 ただ、人に堂々と「趣味です!

目が滑る、そんなあなたにnoteの世界

わたしが職場に通ったり通えなかったり、を繰り返していた頃。 胃の不調から始まったことは以前の記事にも書きましたが、 それ以外に職場で困った症状がありました。 それが、目が滑って活字が読めないこと。 抑うつ状態による、思考力や集中力の低下が原因です。 せっかく職場までがんばって足を運んだのに、 メールのチェックをしようとしても 何が何だかわからん。頭に全く入ってこない。 小さい声で音読しながら、必死に数通のメールを読んだあの日… ◇ そんなわたしに似た誰かへおすす

コーヒーと、お供にチョコクッキーを

ふっと目が覚めた。 うん、体もそろそろ準備ができたようだ。 わたしの「今日」を始めよう。 電気をつけて、ケトルのスイッチをONにする。 お湯を沸かしている間にトーストを焼き、顔を洗いに洗面台に向かう。 そうしているとケトルがコポコポ、と音を立てる。 よし、コーヒードリップの用意を。 ◇ 100均で買ったドリッパーをマグカップの上にセットし、 ドリッパーにペーパーフィルターをセット。 本来はきちんと計ってコーヒー粉を入れるべきなのだが、 寝起きからそこまで丁寧に生き

私と紙ヒコーキと。

初めて彼女から紙ヒコーキをもらったのは たぶん、中学二年生の春。 わたしは新しいクラスに気持ちがうまく馴染まず、 学校に行くのを嫌がっていた。 モヤモヤする気持ちを消化できないまま、 重い重い気持ちで登校すると、 下駄箱に紙ヒコーキが入っていた。 わたしを励ます、優しい言葉をのせて。 それは漫画の真似事だった。 『君と紙ヒコーキと。』 この作品の主人公は、内気な性格で、 何か意思疎通を図るときには 手紙を書いて紙ヒコーキにして送るというキャラ。 その主人公のように彼女は

わたし色の文が好き

私の文章には、学のなさが出ていると思う。 シンプルな知識不足もそうだし、 小説をほとんど読まないがゆえ、 語彙力も表現方法も引き出しが少ない。 その上、物事への思慮も浅いから 何かに対して深く考えた言葉も出てこない。 何かについてたくさんの筋道を立てて 色んな角度からひとつの「何か」について 考え抜かれた文章を読むと かっこいい、という感想と共に 自分の浅さに悔しくなったりもする。 それは今まで上っ面だけで生きてきた わたしの人生が如実に出ている。 とはいえ、わたしはわ

noteをつづけられなかった話

はじめは、ぐるぐるがいっぱいある頭の中を文字にしたかった。 あわよくば誰かの心に届いたら嬉しいなと思った。 ◇ 休職して2ヶ月がすぎた頃、わたしは外の世界との繋がりが希薄になっていた。 noteという街に飛び込んで、久しぶりに人が行き交う温度を感じて、 そんな中に自分の種を撒けるのが楽しかった。 色んな人の温かさを感じられるのが、その時のわたしにはとても嬉しかった。 なのにどうして、「それ」はあっという間に訪れた。 書きたいことはたくさんあるのに、どうも素敵な言葉が紡