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0175 日本最長120m木造建築、国宝千手観音千体超「三十三間堂」(京都府)

三十三間堂さんじゅうさんげんどうのご利益

夜泣き、頭痛封じ(病気平癒)、健康長寿、厄除け、除災・災難除け


三十三間堂の360度ビュー

三十三間堂さんじゅうさんげんどうについて

長年頭痛に悩まされていた後白河上皇は、寺院建立を機に頭痛がピタと治まり「頭痛封じの寺」として有名になりました。また、霊泉「夜泣泉」の隣には「夜泣き封じのお地蔵さん」があり、夜泣きにご利益があります。

夜泣泉
創建翌年の1165年、堂僧が夢のお告げにより発見した霊泉
寺では「夜泣き封じ前掛け祈願」をしていただけます。

南北約120メートルの本堂は日本最長の木造建築であり、世界的にも稀有な規模です。堂内には1001体もの千手観音立像(すべて国宝)が整然と並び、その荘厳さと本堂の長大さには、とても圧倒されずにはいられません。

堂内は撮影禁止です。
仏像の画像は本文中の下線部リンクか公式サイトを参照してください。

1164年に後白河上皇の命により、平清盛が資材調達や建設を行い創建されました。左右千体の立像の中央の高い位置には高さ3メートル以上の本尊、千手観音坐像(国宝)があります。

回廊

千手観音坐像は仏師、湛慶たんけいによる作品で、湛慶は東大寺南大門の金剛力士像を作ったことで有名な運慶うんけいの息子です。
千手観音坐像は、尊くも温かい表情で、湛慶の生涯最後の会心の傑作です。

日本庭園(東庭池泉回遊式庭園)
昭和の小堀遠州と称えられた作庭家、中根金作により後白河法皇770回忌記念事業で昭和36年造園

さらに国宝があります。「風神雷神像」です。鎌倉時代に造られ、日本最古の風神雷神像として有名です。精緻な彫刻技術と、迫真的な表現力には魅了されます。

桃山時代に建立された「南大門」(重要文化財)
1600年に豊臣秀頼により建立。
画像ではわかりにくいですが、
花鳥や禽獣の豊かな彫刻が目を引きます。
豊臣秀吉の寄進により建てられた「太閤塀」(重要文化財)
長さは92メートル、高さ5.2メートルの木骨土造りの堅牢な構造です。
修理の際に「天正十六年八月大仏殿瓦」のヘラ書きが発見されました。
鐘楼
南大門にほど近い境内の南東側にあり、鐘楼の南側は太閤塀があります。

まだ国宝「二十八部衆像」があります。(下線部にリンクを貼っています)
もはや国宝のお祭りとでもいうところで、京都の底力は本当に物凄いです。

久勢稲荷大明神
境内の南西側にあります。

平清盛、豊臣秀吉・秀頼がかかわった歴史と、堂の建物もその中の仏像も圧倒的なお寺ですね。後白河法皇の頭痛平癒の話もなかなか興味深いので、下線部に参考記事のリンクを貼っておきます。

西門(公式サイトの境内にはとくに案内がありません)

小説「宮本武蔵」(吉川英治著)では吉岡伝七郎との戦の舞台として創作ですが、この蓮華王院(三十三間堂の正式名称)を選んでいます。なるほどここで戦わせたいという創作意欲も湧いたんだろうと納得してしまいます。


アクセス(GoogleMaps)

公式サイト・参考サイトなど

▼タップリの画像中心でサクサク読めます▼

▼見どころ4か所と仏像、行事、周辺観光を10点以上の大きな画像で紹介▼

▼仏像の詳しい解説など、後藤道順法務主事の貴重なお話▼

▼【公式】仏像歴史境内拝観情報(時間・料金等)行事講座アクセスなど▼

http://www.sanjusangendo.jp/

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