社内で"称賛"が苦手、と思ったら見てもらいたい20の称賛アイディア
「心理的安全性っていうけれども、何が大切なんだろう?」
組織の文化を考えていく中、こういったことを考えていらっしゃる人事担当者・マネージャーの方も多いのではないでしょうか?心理的安全性を高めるために最も大切だと感じているのは、意外かもしれませんが組織内で行われる"承認"です。もし、意見闊達な組織風土つくりたい!そう思っていらっしゃるようであれば、まずは"承認"文化の形成からスタートすることをオススメしています。
1. はじめに
採用難度が年々上昇している現在において、従業員を惹きつけ・長く働いてもらうために、"称賛"は非常に重要な役割を果たしています。優秀な人材を採用しただけでは仕事が終わったとは言えません。トップパフォーマーを幸せにし、生産性を高め、忠誠心をもってもらうために一生懸命努力しなければなりません。そうなんです。入社してからこそが人事の腕の見せ所なんです。
米Gallup社の調査によると、従業員の離職理由の第一位は「評価されていないと感じたため」というものでした。昨年の世論調査結果でも、従業員の65%が優れた業績を認められていないと言っていることがわかりました。また、CareerBuilder社の研究によると、50%の従業員は適切な評価であれば転職せずに留まるという結果が出ています。違った観点ですとTJinsiteの調査によると、35%以上の従業員が承認の欠如が生産性の最大の障害と考えていることが明らかになりました。
これらの結果よりモチベーション、エンゲージメント、生産性を高めるためには、効果的な称賛方法を仕組みとして考えなければならないことは明らかかと思います。
1-1. 効果的な称賛の特徴
"称賛"を一種のプロジェクトとして導入する前に、何が、従業員の称賛を効果的かつ成功に導くのかを理解することが重要です。
Gallup社のデータによると、最も効果的な称賛とは、各従業員がどのように認識されたいかに合わせて個別化されたものである必要があるようです。つまり、機械的な称賛はその価値を下げることになります。データによると、記憶に残る称賛としては直属の上司からのもの(28%)が最も多く、次いで上位のリーダーやCEO(24%)となっています。最も印象に残っている称賛の種類を聞いたところ、回答者は下記の4種類を強調していました。
1.公的認知(表彰・賞状・表彰による認知)
2.プライベートでの承認(上司、同僚、顧客からの承認)
3.昇格(信頼を示すための業務範囲や責任の増加)
4.金銭の授与(旅行、賞品、昇給など)
従業員を称賛する方法はお金だけではないんですよね。
お金をかけなくても、従業員を認め、彼らの頑張りに感謝していることを示すことができます。実際、Officevibeの最近の調査によると、82%の従業員が、ギフトをもらうより褒めてもらう方が良いと考えているそうです。(これは意外でした!)
1-2. 自社にマッチした最適な称賛のアイディアの選び方とは?
どのようなタイプの称賛手法を導入するかは、以下のような要因によって異なります。
- 予算
- 従業員数
- 会社の価値観
- 社風
どの企業にもマッチする唯一の正解というものは存在しません。従業員の要望やニーズに合わせて調整することが、優れた称賛をする上でのポイントになります。彼らが何を望んでいるのか、何を認められたいのかを聞いてみるのも一つの手ですよね。従業員の称賛方法のリストを作成し、気に入った方法に投票するよう依頼するなどは情報収集方法としてありかもしれません。こういった行動の一つ一つが、従業員から会社への期待を高め、エンゲージメントを上げるきっかけにもなりえます。
2. 従業員称賛のアイデア
称賛手法のアイディアを20個ご紹介させていただきます!自社の称賛するための手法として取り入れられそうなものをピックアップし、まずは活用してみてください。中には、こんなことでも良いのか!というものもあると思いますが、使うタイミングや渡し方などで効果は大きく変わってきます。人は感情の生き物です。是非、最適な手法を使って企業成長に役立ててみてください。
2-1. 公共の場での称賛のアイデア
- サプライズでの感謝
実績を出したメンバーへサプライズでのお祝いする
- ソーシャルメディア上での発言
従業員との写真をSNSでアップし、皆んなの頑張りを称賛する
- ニュースレター
Wantedlyのストーリーやブログなどを通じて、社員のサクセスストーリーを取り上げる
- お祝いのメール
全社員が見れるメッセージで称賛する
- プレスリリースを実行する
これは少し特殊かもしれませんが、地元紙やWebメディアと連携して、社員の成功体験談を取り上げることでの称賛をする
2-2. プライベートでの称賛のアイデア
- 隠れた賞賛
ちょっとしたことでいいんです。お菓子など気持ちのお返しで称賛する
- 手書きのメモ
一言手書きのメモをデスクにおいておく
- 感謝のミーティング
感謝の気持ちを伝えるためだけに従業員の注目を集める
- ビデオを送る
CEOからの感謝のメッセージを含む、従業員への感謝のビデオを作成(これは結構喜ばれます)
- 宅配
自宅住所にチョコレートの箱と花束を送る。関係性やタイミングは気をつけてくださいね。
2-3. プロモーションや類似の称賛のアイデア
- 新しい役職
その方のためにポジションをつくり、特別感を演出する
- 会社の代表としての機会
通常は参加しないようなイベントに、会社を代表して参加してもらう
- 彼らの助けや意見を求める
会社のビジネス上の重要な問題について意見を求める。
- 特別企画
通常業務外で特別なプロジェクト機会の提供をする
- 役員会議への招待
通常参加できない会議などへの参加を促す
2-4. 金銭的およびその他の具体的な賞
- 昇給
社員に昇給を。ポイントは、合わせて伝える感謝の気持ち。
- ボーナス
小さなボーナスでもいいんです。期待していなかったタイミングでちょっとしたボーナスが出ると嬉しいものです。
- 豪華な休暇
欧米では多いですね。休暇と合わせて旅のチケットも用意します。国内企業だとあまり聞かないですが、できたら素晴らしいですね。
- 特別なイベントのチケット
該当メンバーの趣向に合わせたチケット提供をします。例えば、ディズニーチケットや、取得困難なコンサートチケットなど。
- 教育の機会を提供する
セミナー、研修などの教育機会を提供します。向上心の高いメンバーならきっと喜んでくれますよね。
終わりに
従業員を称賛すること、これは、これからの時代では当たり前且つ重要性が高まってくるものだと思います。働く満足度を高め、生産性を高めるためには、従業員の頑張りが評価され、評価されていることをしっかりと伝える必要があります。こういったことを取り入れていくのは簡単なことではありません。少しずつありたい姿の組織に近づけていき、働く従業員が満足し、顧客への価値も高まることで企業が成長していく。そんな組織を作る参考にしていただければ幸いです。
ポテンシャライトでは採用だけでなく、"心理的安全性を高める組織"についてのアドバイスも行っております。ご興味をお持ちの方はお気軽にご連絡をいただければ幸いです。私たちも自社の組織づくりには力を使っています。そういった内容も含めて初回無料でご相談会も実施しておりますので、是非ご利用ください。
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