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ピルの副作用をご存知ですか?④(発症編)

前回の記事で答え合わせした通りですが、ピルの副作用によって私が発症したのは「肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう)」でした。

今回はどのような流れで気付いたか、病院へ行ったか等当日のお話しをしようと思います。

ピルの服用を始めて2ヶ月くらいのある日。
夕方辺りに、突然胸が痛み始めました。
本当に何の前触れも無く突然。
ただ、この時はまだ話せるし動けるし、ちょっと何だこの痛みは?と思う程度でした。

当時は、その時お付き合いしていた彼氏とお試し同棲しており、その日も一緒に過ごしていて、夕飯を食べに出掛けました。
歩くと、その動きに合わせて胸が痛みました。
だんだんと痛みが強くなってきていましたが、何が起きているかわかっていなかったし、すぐ治ると思っていたので彼氏には言わないでいました。

どんな痛みだったかを文字に表すのは難しいのですが、呼吸をする度に左胸に激痛が走りました。
特に、息を吸う時に胸が盛り上がるじゃないですか。
その動きに合わせて、痛みも盛り上がるイメージです。
痛みは、ズキズキというよりは、キリキリという表現が合うかなぁと。

時間が経つにつれ、息苦しくなり、その日の夜には動けなくなっていました。
痛みで動けないと言うより、動くとその動作に合わせて痛みが走るので、ヘタに動けない状況です。
横になると余計に酷くなり、一旦横になると起き上がる時にグッと胸筋に力が入るのわかりますか?
その時に、胸筋辺りに激痛が走るのです。
普段は意識していないけれど、こういう時に嫌でも体のどこに力が入るのかわかりますね。

一般的な肺血栓塞栓症の症状としては⇩

・突然の呼吸困難や息切れ
・胸の痛み
・冷や汗
・動悸
・背中の痛み
・咳
・血の混ざった痰
・発熱
・突然の意識障害や心停止 など

その他にも、肺血栓塞栓症の原因となる深部静脈血栓症の兆候として、下肢のむくみや痛み皮膚の色の変化(赤・紫色)などが約半数の患者さんに見られるとのこと。
特に片脚のみに症状がみられる場合は、可能性が高くなるそうです。

ひとまず、私は何とか早く治ってくれと祈るような気持ちで過ごしていましたが、時間の経過と共に痛みと息苦しさは強くなる一方でした。
救急車も過ったのですが、救急車って呼ぶの緊張すると言うか、躊躇いますよね?
結局、夜中の1時を回ったところで、タクシーで自力で病院に行くことにしました。
彼氏は何の役にも立ちませんでしたが、タクシー代だけ借りました

尚、肺血栓塞栓症は、急性心筋梗塞や大動脈瘤/大動脈解離と並んで、循環器の3大救急疾患の1つと言われています。
発症後、重症の場合は意識障害や心停止を引き起こす等急変する可能性もあるので、本当に注意が必要です。

私は事前に、夜間救急を受け入れている病院を探して、電話で問い合わせしました。
1件目はその日夜間救急を受け入れてなくて、2件目に電話した病院に受け入れてもらえることになり、タクシーを呼びました。

タクシーの運転手さんに病院を伝えると、
「◯◯病院(1件目の病院)じゃないの?私がよく(お客さんを乗せて)夜間に行くのは◯◯病院の方だよ。多分そっちじゃないの?」
と言われ、何故か◯◯病院へ向かうことに。
(強く言えない性格なんです…)

確かに、そのエリアで有名なのは◯◯病院なのですが(だから私も1番最初に電話をかけたのですが)、私が予約したのは2件目の⬜︎⬜︎病院です。
でも、私が間違えたのかな?とかどうにでもなれという気持ちで了承しました。
もしかしたら、直接行けば◯◯病院でも受け入れてもらえるかもしれないという淡い期待もあったかもしれません。

20分くらいで◯◯病院に着いたので、仕方無くそこの受付に事情を話してみると、やはり受け入れをしておらず…
念のため待機しててもらったタクシーに戻り、やはり⬜︎⬜︎病院だという旨を伝えました。
運転手さんは「え〜そうなんだ」みたいな感じで、当然この道のり分も請求されました。
これ払う必要あったのかな…

病院に着いたのは夜中の2時頃。
そこから事前に電話した者であることを伝え、問診票を書き、色んな検査を受けることになりました。
私はここで致命的なミスを犯しました

また、色んな検査を受けたは受けたのですが、夜中の2時以降の出来事であり、且つ当時は睡眠薬も服用していたことから、何の検査を受けたかというのは記憶が曖昧です。

ただ、最後の検査は覚えています。
造影CT検査です。
事前に、喘息の有無を確認されたので覚えています。

造影CT検査とは⇩

造影剤を静脈に注射して肺に達させ、CTスキャナーで動脈の血液の流れを画像化して、肺塞栓の有無を判定する検査のこと。

気管支喘息がある場合は、原則として造影検査は出来ない。
ヨード造影剤やガドリニウム造影剤を使用すると、副作用や喘息発作を引き起こすリスクが高いため、添付文書にも原則禁忌と記載されている。

事前にお医者さんからの説明にもあったのですが、注射した後に、カーーーッ!!!と身体中が熱くなる感じがしました。
これは、造影剤を静脈内に急速に注入することで、血管内の浸透圧が血管外より高くなり、浸透圧を等しくしようとする働きによって血流量が増え、血管が拡張することによって起こる、正常な反応です。
これは一時的なもので、すぐ収まりました。

結果的に、この検査を受けたことで、やっと「肺血栓塞栓症」が判明したのです。
これが、朝5時頃でした。
夜中の2時に病院に到着して、判明したのが朝の5時です。
半分寝てました。

次回以降、検査結果を伝えられた場面からお話ししたいと思います。
中盤で触れた私の犯した致命的なミスも判明します。

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