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ともきんぐ
2022年11月3日 14:48
ひよりちゃんへの想いは、ひと夏の熱に浮かされただけだ。そう思うようにしたが、空を見上げ太陽や月を見るだけで、彼女はどうしているんだろうか。島で笑えているんだろうか。そんな事を考えては、胸が締め付けられる毎日だった。なんであそこでしっかり思いを告げなかったのか。後悔もするだけして、冬の訪れを感じるようになったある日、俺は待ち合わせ場所でソワソワしていた。波照間の友人から連絡が来て、ひより
2022年11月3日 12:45
美しい花、美しい海、美しい空。俺は最初この島に来た時、その美しさに全く気付く事ができなかった。押し寄せる仕事、それをただこなす毎日が当たり前になり、俺はその流れを止める事さえできなくなっていた。だからこの島の風景は、ただの流れる風景になっていた。きっと、ひよりちゃんもそうなのだろう。幼い頃から、この島は彼女を『見捨てられた』事を突きつけてしまう島。でも、鎖のように、この島から逃れられ