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映画『春の香り』プロダクションノート♯3. (ラインプロデューサー:ぬくいえり)

-地元の方々との深い交流-


映画『春の香り』のラインプロデューサーとして、この作品の制作に関わることができたことを心から誇りに思います。今回の撮影は、愛知県江南市という街を舞台に、地域の皆さまの温かいご協力を得ながら進めることができました。この映画が完成したのも、地元の方々との深い交流と支えがあってこそだと感じています。

私が担当したラインプロデューサーという仕事は、映画制作における各工程を管理し、スケジュールや予算を予定通り進行させる役割を担う職種です。

愛知県の中心地である名古屋から私鉄で30分にある
人口10万人ほどの地方都市の江南市

-印象的だったエキストラの人たち-


江南市での撮影は、私にとって人の温かさを再認識する特別な時間となりました。とりわけ印象的だったのは、炊き出しとエキストラを担当してくださった地元の女性との出会いです。彼女は、撮影が長時間にわたる中でも、心のこもった温かい食事を用意し、私たちスタッフやキャストを励ましてくれました。その料理はただの「食事」ではなく、現場全体の士気を高め、絆を深める特別なものでした。また、彼女自身や炊き出しチームの女性陣がエキストラとしてカメラの前に立つとき、その自然体で溢れる笑顔が、印象に深く残っています。

有志で結成された炊き出し班
美味しい豚汁などを作ってくださりました
4月上旬はまだまだ寒い!そんな時に豚汁は
身体も心もあたためてくれました
日本古来の和食が沁みます
おひたしは、歳を重ねれば重ねるほどに
その美味しさを痛感します
お漬け物もたくさん
やっぱり味噌が好きです

-この場所でしか撮れないものを-


地元協力者の皆様を通じて、江南市に住む方々の生き方や価値観、日常の中での喜びや苦労を垣間見ることもできました。それは、撮影現場の出来事以上に、私自身の心を豊かにする学びの機会でもありました。この街の風景や空気だけでなく、そこで生きる人々の温かさや、登場人物の懸命さをスクリーンを通して皆さまにお届けできることを願っています。

手際よく盛り付けてくれます

映画制作という仕事は、時に厳しい現場の連続ですが、こうして地元の方々と共に一つの作品を作り上げる過程で、私たちは単なる「映画」を超えた何かを得ることができます。それは、この仕事の何よりの醍醐味だと改めて感じました。

実に多くの方が集まってくださいました
出演者陣もほっと一息
照明部の鳥越さん(左)、大城さん(右)
録音部の寒川さん(左)、美咲姫さんのマネージャー小林さん(右)

『春の香り』を通じて、観客の皆さまにも、江南市という街とそこで生きる人々の魅力が伝わることを願っています。
そして、この映画が日常の中にある些細だけれども心が動く瞬間に、かけがえのない瞬間に、思い出すきっかけとなれば幸いです。


映画『春の香り』プロダクションノート 第三話 終
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この映画『春の香り』公式Noteでは、映画『春の香り』に関わった方々の普段あまり語られない映画が完成するまでの成り立ちや、映画の細部に宿る物語を、これから映画をお楽しみいただく皆様に向けて、つまびらかにしていく目的で執筆しています。

映画に関わったスタッフを中心にそれぞれの目線で語られる映画『春の香り』今後、続々と更新していきますので、ぜひお楽しみにお待ちください!

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