
東風解凍 2/3-7
東風解凍(こちこおりをとく)
-第一候/七十二候
-立春-初候/二十四節気
-同じく/宣明暦
-2025年2月3日~7日
節分の翌日が立春、すなわち七十二候の一候へ
今日の東京は曇りで寒かった。
東風解凍、こちこおりをとく、または、はるかぜこおりをとく
この時期、地球規模でみると大気は、暖かく気圧の高い亜熱帯高圧帯から、冷たく気圧の低い亜寒帯低圧帯に向かって、南から北へ流れる。南から北への流れに加え地球が西から東へ回転するため、風は東から西へ吹き、これが東風と呼ばれる。
つまりは暖かい空気が動き始める。東からの風が冷え切ったものを解凍していく。
東風吹かば にほひをこせよ 梅の花
この和歌は大宰府に左遷された菅原道真が詠んだといわれ百人一首の一首。
早咲き・遅咲きの梅が、日当たりの加減・風の通り具合など局所環境の違いも加わり、あちらでは咲き、ここでは蕾。今年の春は早いか、遅いか。そんなふうに気配、季節の兆しを人々が慈しんでいる日本の地。
季節の微細な変化をきっかけに、気を新たにすることで前へ進んでいく。それは日本に住む人のレバレッジ・ポイントかもしれない。だから複数の暦がズレを作っていてもそれを良しとして併存させてきたのではないかしら。節分の豆まきも、立春を祝うのも、元旦も旧正月も、みんな氣の刷新。
それぞれのペースとタイミングで、新たな氣を携え歩んで参りましょうぞ