バレンシアのガラクタ市 El RastroでSTAR WARSを探せ!
SDGsが叫ばれる昨今、リユース、リサイクル、中古品のショッピングが活況を呈しています。
こと、ヨーロッパの骨董市なんて聞くと、アンティーク家具や食器、小物なんかが並ぶオシャレなイメージありませんか?
はるばる日本から買い付けに来るビジネスもあったりするほどです。
スペインにも骨董市、もちろんあります!
バレンシアに移住したばかりの頃、私もヨーロッパのオシャレな骨董市のイメージを浮かべてワックワクで行ってみたものです。
ところが!
あ、あれ…?
ヨーロッパのオシャレな骨董市は…どこ?
なんか、思ってたのと違う…苦笑💧
ヨーロッパの他の国の骨董市には行ったことがないので、比較ができないのが残念。
このnoteを読んでくださるヨーロッパ他国在住の方、お宅の国の骨董市の様子をコメント欄でぜひ教えてください。
そんなわけで、今回はスペイン・バレンシアの骨董市…、(と言うよりガラクタ市の方がしっくりくるな…)
もとい。
ガラクタ市の様子をお届けすると共に、過去にこのガラクタ市でゲットした私のSTAR WARSコレクションを紹介します。
毎週日曜開催!Plaza de Amelia Chinerのガラクタ市 El Rastro
これらの市場のことを、スペイン語でEl Rastro(エル・ラストゥロ)と言います。
元来、Rastroとは、家畜の死後、まだ皮が剥がされていない状態で、食肉処理場から精肉店や皮なめし業者などの関連業者に運ばれることを意味する言葉として使われていました。
ここからはRastroと呼んでいきますね。
(毎度のことながら、皆さーん、スペイン語ついてきてー!)
Rastroは毎週日曜日と祝日の9:00~14:00、Universidad Politécnica de Valencia⦅バレンシア語:Universitat Politècnica de València⦆(バレンシア工科大学)の校舎が立ち並ぶAv. Tarongers(タロンヘルス大通り)の一角、Plaza de Amelia Chiner⦅バレンシア語:Plaça d’Amèlia Giner⦆(アメリア・チネル広場)で開かれています。
以前は、我らがValencia CF⚽のホームスタジアムCamp de Mestalla(メスタージャ)の駐車場でおこなわれていましたが、出店数と買い物客の増加により、周辺が交通渋滞を起こすようになってしまったため、現在の場所へ移りました。
このRastro、コレクターの間では一目置かれている市場だったりして、アンティークの家具、家庭用品、家電、古本、絵画、おもちゃなどはもちろんのこと、正直ゴミみたいな物もあれば、アクセサリーや新品の物まで、とにかく幅広い品揃えです。
というわけで、わたくしSachi、先週の日曜日早速潜入取材してきました!
その時の写真を一気にドーン!
My Missionはただ1つ!STAR WARSを探せ!
ところで数年前、当時まだこのRastroがMestallaの駐車場でおこなわれていた時に購入したものがこちらです。
おそらくブリキであろう、STAR WARS CONCERTの壁掛けプレート。
たしか2€か3€ぐらいで購入した記憶があります。
大きさはほぼ手の平サイズ。
意外と小さいです。
裏面はなんと宛名が書けるようになっていました!
小さな絵ハガキ?としても使えるんですね。
販売元のURLと電話番号が記載されています。
NOSTARGIC SHOP
販売元を調べてみました。
NOSTARGIC SHOPは、主にポスターやブリキのアンティーク品を取り扱うお店で、マドリードにあります。
パリ、イギリス、ドイツの骨董市からもアンティークコレクターグッズを買い付けているようです。
昨年12月、ここバレンシアではRoyal Film Orchestraによるコンサート「Concierto John Williams y La Mejor Música de Disney en Valencia」がおこなわれました。
STAR WARSをはじめとするJohn Williamsのコンサートは、世界各地でちょくちょく開催されていますから、このブリキの絵ハガキも、いつぞやのコンサートを記念して販売されたものなのかな?…なんて、勝手に妄想を膨らませています。
新たなSTAR WARS掘り出し物はあるか?!
実は私、このRastroに時々出かけてまして…。
昨年訪れた時は、スペインのチョコ飲料Cola Cao(コラカオ)が遠い昔にSTAR WARSとコラボした時の缶箱を見つけたんです。
そこのお店の人が売上金を入れる箱として使っていて、蓋ナシの明らかに売り物ではない物。
「その缶を売ってくれ」と言ったら、足元見られて(…というより背負っていたいつものどピンクSTAR WARSリュックを見られ)「10€!それ以下にはまけられない。」と言われました。
売り物じゃないのに?
蓋紛失してるのに??
10€は高すぎる!!!
この時は結構粘って値段交渉したんですが、「まけられない!」の一点張りで、泣く泣く断念しました…。
値段の交渉もまた、Rastroの醍醐味です。
先週のRastroでも、目を皿のようにしてSTAR WARSグッズを探しました!
でもなかなか見つからない…。
やっとみつけたSTAR WARSのDVD。
でもDVDなんてモチのロンで持ってるからイラネ。
今日は不発か…💧なんて、トボトボと2周目を周っていたところ…
ここは冒頭で掲載したオシャレ家具の写真のお店。
1周目で家具の写真を撮った時、ままま、まさかその隣にVader卿が鎮座されていたとは気づかなんだ!!!
ほらね?
こういう見落としがあるから、2周回るって大事なんですよね~。(言い訳)
早速店主に「これ何?」と話しかけてみました。
「ニーハオ!」と陽気に対応してくれる店主。
(日本人が中国人に間違えられるのは、スペインではあるある中のあるあるです💧)
「いや、日本人だし!」とそこはしっかり訂正しつつ、これは電話機だと教えてもらいました。
電話機!!!
ベイダー卿の後頭部にすっぽりと受話器が埋まっていて、オブジェとしてもインパクト大なこのいでたち。
え、やだ。
欲しいかも。
早速値段交渉です!
また足元見られないように、スリ防止で前に抱えていたSTAR WARSリュックをササっと背中に背負い直しました。
店主:貴重なシロモノだぜ~。カッコイイだろ。ここに受話器があるんだぜ。
(若干手こずりながら、且つ若干力ずくで後頭部の受話器をもぎ取る店主。)
私:うん。カッコイイ…。でもこれ電話として今でも使えるの?
店主:もちろんちゃんと機能するよ!ほら、ここに電話線を繋ぐんだ。
(ベイダー卿のうなじにある電話線のコネクト部分を見せてくれる。)
私:おぉ~。すごい。(思わず日本語で言っちゃう。)
しかし…、
それにしても汚い!笑。
埃だらけだし、箱もない!
電話としてちゃんと動くと店主は言っているけど、こんな青空の下、それを証明する術はない。
電話が機能しなかったと仮定して、オブジェとして家に置くなら、出せて20€、いや10€だなと目算。
でも、Vader卿の電話なんて見たことないから、もしかしたらレアなのかもしれない…!
私:これおいくら万円?
店主:100€。
100€ーーー???
んなバカな!!!
いやでも、もしかしたらレア…(以下省略)
いやいやいや、それにしたって今ここで100€をバーン!と出すにはリスクが高すぎる…。
私:買えないわ。今日は5€しか持ってきてない。テヘヘ。
私がそう言うと、今までニコニコだった店主の顔はサッと真顔になり、私の目を見ながらこれ見よがしにVader卿を(小汚い)段ボール箱へさっさとしまってしまいました。
帰宅してから早速eBayでDarth Vader telephoneを検索しました。
果たして100€は適正価格だったのか?
それとも破格の安さ?足元見られたべらぼうな高さ?
送料が付けば100€超えるとしても、箱付きの新品でも商品価格は91€。(4月14日現在)
状態がものすごく綺麗な中古でも41€。(4月14日現在)
やっぱりあんなにきったないVader卿(しかも箱ナシ)が100€は、吹っ掛けられてたんだ…。
あの時は私も相場を知らなかったから、強気で交渉にいけなかったのも反省点。
今度Rastroに行った時、まだあの店主がVader卿のテレフォンを売っていたら、eBay見せて強気で値段交渉しようと思います!
え?
買う気?笑。
本日は以上です。
Que la Fuerza te acompañe…
今回は、「スペインの日常から¡Hola!」、「MY STAR WARS」の両マガジンにまたいでnoteを書いてみました。
バレンシアへお越しの際は、日曜日のRastroにもぜひ足を運んでみてくださいね♪
《今回取り上げた場所》
🗺️Valencia(バレンシア市)
🏫Universitat Politècnica de València(バレンシア工科大学)
🧺Plaça d’Amèlia Giner(アメリア・チネル広場)
🏟️Camp de Mestalla(メスタージャ Valencia CFホームスタジアム)
🧸NOSTARGIC SHOP(※マドリード)