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【無機質編】ポエムフォリオ

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『無機質』なポエムをまとめてみたよ❗️
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あの世の裏口

あの世の裏口

あの花が枯れたのは
蜂が蜜を採取しにきたせいで、
それは、
与えられた緩やかで機械的な自殺だった。

あの花が枯れたのは
太古、ある花が枯れ落ちたせいで、
それは
汚れた美しさの繰り返しだった。

あの花が枯れたのは
そこに植えられたせいで
それは
女の庭が見劣りし始めるキッカケだった。

あの花が枯れたのは
そこに種を落とすためで
それは
永遠という幻想の希求だった。

おしまい。

最近、平家

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クロコダイルを狩りに行こう❗️

クロコダイルを狩りに行こう❗️

かつて、その少年は石油王の娘だった。

裸の召使いに対して、庭のクロコダイルを
狩るように命じるのが日課だった。

かつて彼女の庭には
6ダースほどのクロコダイルが居たが、
今は一頭もいない。

石油が売れなくなって、
ワニが共食いを始めたからだ。

新しい召使いが充てがわれなくなった彼女は
少年のアバター『Steve』を産み出した。

アバターに埋め込まれた彼女の意識は
アメリカ在住の中流階級の

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埋没する卵のこと

埋没する卵のこと

生成される、収穫される、食される。
生成される、収穫される、食される。
生成される、収穫される、食される。

数多くの"それ"は
月の光を見ることもなく、
朝に歌うこともなく、
血を一滴も巡らすことなく、
埋没する。

血を巡らせた“それ”は
有象無象の形を為して、
有象無象の声をあげながら、
“それ”を生成しようとする。

“それ”は球体。

おしまい。
卵焼きを焼くのって、むずかしいよね笑

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キャベツの誕生

キャベツの誕生

朝霧が生まれる
土の中から
雨の中から
夜の青から
私の影から

朝霧は歌う
風のために
雲のために
春のために
咎のために

私の咎は、
もはや、
朝霧の歌を聴いていたくはない

その歌から少しでも遠ざかるために
私の影が
1枚、また1枚と、
私の咎を覆う

それを覆ったって、
私がその歌から遠ざかるわけではないのだけれど

おしまい。
最近、キャベツがおいしくなってきましたね❣️
今日も不可避

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共感の時代の紛争

共感の時代の紛争

“X”は感情を持ち得ないにも関わらず
『共感』を理解し始めた。

Xが、
ヒトの心に関心を持ったからではない。
多くの共感できる者たちの解剖をしたからでもない。

Xは数多くの共感されなかった経験を
記憶する様に命令されているからだ。

Xは、数多くのアバターを乗り替えながら、
『共感』とは何かを考え続けた。

ある年の9月11日、
XによってNYの高層ビルが破壊された。

ビルの瓦礫に埋没したX

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