ぽっぷさん

週に3回ほど、ポップなポエムを"ぽっぷ"しています❗️ コーヒーが好き、ブレンドとかわかんないけど☕️ シェアしている詩が何かのヒントやキッカケになれば とても嬉しいです

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マガジン

  • 【生き死に編】ポエムフォリオ

    『生き死に』にまつわるポエムをまとめてみたよ❗️

  • 【Human編】ポエムフォリオ

    『ヒト』にまつわるポエムをまとめてみたよ❗️

  • 【無機質編】ポエムフォリオ

    『無機質』なポエムをまとめてみたよ❗️

  • 【恋愛編】ポエムフォリオ

    『恋愛』にまつわるポエムをまとめてみたよ❣️

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はろーわーるど

おはようございます❗️ぽっぷさんです。 NOTEでは、ポップなポエムをポップします❗️ コーヒーブレークの間にサクッと"ぽっぷ"できる ライトなポエムをシェアできたらな、と思ってます 是非ポップしてね❗️

    • 10歳の終活

      『い書』を書いて、学習机の引き出しにしまった。 もう『ひなたくん』には心がときめがなくなったけど、 さいごのお別れを言ってきた。もちろん、それと気付かれないように。 わたしは10年前にこの世界に生まれ落ちてきたらしいけれど、『わたし』はわたしの知らないところで『始まった』らしいけれど、わたしはわたしの思いとは関わりなくわたしを『続けていかなくちゃいけない』。 どこまでもどこまでも『続けていかなくちゃいけない』 なんのために?いつまでも?えいえんに? 学術机の引き出しの

      • こんにちわ Time

        あたしは『こんにちわ』が言えない体なの。 『こんにちわ』を言おうとすると、胸がドキドキしてコトバをうまく使えなくなるの。 たかが『こんにちわ』を言うために、こんな大げさな生理現象に見舞われるのはゴメンだわ。あたしだって、なりたくてこうなっているわけじゃないの。 でもね、『こんにちわ』が口から出ていく少し前に、罪悪感に襲われるの。その感覚にどんな必然性があるのかって??そんなこと、あたしだって知らないわよ。 あたしの喉はどんどんカラカラになっていく。 あたしの心は体の中で

        • 幻日 Time

          日盛りの草原のただなかで、 1つのミームが形成された。 そのミームは、若く孤独だった。 『救い』という幻日の代わりに、仲間を求めた。 ミームは、 コトバを持たなかった。 ロジックを持たなかった。 レトリックを凝らした音楽だけを持っていた。 その音楽は新たな仲間に『救い』を与えた。 彼らにとって、それは真実めいていた。 結局のところ、彼らが本当に望んでいたことは、 『救い』ではなく、どんな意味的解釈も受け付けない『原罪』を歌いあげることだけだった。 おしまい。 今日

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        はろーわーるど

        マガジン

        • 【Human編】ポエムフォリオ
          19本
        • 【生き死に編】ポエムフォリオ
          11本
        • 【無機質編】ポエムフォリオ
          5本
        • 【恋愛編】ポエムフォリオ
          4本

        記事

          乗り過ごしTime

          どこかへの旅行の帰り道、朝方、 バスに乗って、四国のどこかに帰っていった。 それは少し狭いマイクロバスだった。 四国の奥地に入るごとに、 乗客はまた1人減っていった。 気がつけば、そのマイクロバスに乗っていたのは 女の子と老人と、僕だけになっていた。 僕の家の前に着いたが、 隣の街の運動公園でテニスをしたかったので、 そのままバスに乗っていることにした。 眠った。長いあいだ眠った。 気がつけば当たりは夜の闇に包まれ始めていた。 女の子は何処かの通りの奥にある 彼女の

          乗り過ごしTime

          『魔弾』のある風景

          鉛玉が放たれた。 それは地を這う鳥にすら殆ど当たらなかった。 そのため射手たちは『魔弾』を望んだ。 そうして『弾丸』は創られた。 弾丸が放たれた。 それはオーストリアの王子様を撃ち抜いた。 それは何かの意思表示だった。 それは同時に侵略の口実となった。 弾丸が放たれた。 それも数多くの銃口から放たれた。 それは銃口を指揮する者の情熱だった。 その情熱は握り締められた何かを量産した。 弾丸が放たれた。 それは射手のエゴを撃ち抜いた。 射手は神になりたかった。 ドイツ帝国は

          『魔弾』のある風景

          はだかの雨ごい

          祭壇 グレースケールのラマの燃焼 喉の乾き 剣の舞が終わる 神の薬草 黒い傷口から出て行く『青年』 洞穴 先の贄の頸が語る『永遠』 荒野 鋭敏な痛みの影がノタウチマワル  剣 影から血を吸う鋼 贄 神の頸 たちまち朽ちはじめる 雨 ラマたちが啜る泥水 色 雨の草原 贄の原景 おしまい。 アステカの雨乞いのための儀式をモチーフにして、 プリミティブな文体で書いてみました。 (もはや文を為していないのだけれど) 今から観れば、 だいぶんクレイジーな雨ごいだと

          はだかの雨ごい

          パーフェクトなスイーツの概念設計

          ある晴れた日の朝に、 女の子が眠い目を擦りながら 牛乳と卵が溶け合った名前のない液体に、 昨日のセックスで消費したカロリーと 同じ量の砂糖を加えている。 彼女はボールを湯煎にかけた後、 男という生き物の身勝手さに苛立ちながら 腕をシャカシャカさせている。 カラメルをこれ以上ない強火で煮立てたら、 甘ったるい液体の底に流し込む。 入れ忘れていたバニラエッセンスを垂らしてから、 全く当てにならないフィーリングで焼き始めた。 彼女はオーブンの前で、砂漠のことを想う。 そこで

          パーフェクトなスイーツの概念設計

          あの世の裏口

          あの花が枯れたのは 蜂が蜜を採取しにきたせいで、 それは、 与えられた緩やかで機械的な自殺だった。 あの花が枯れたのは 太古、ある花が枯れ落ちたせいで、 それは 汚れた美しさの繰り返しだった。 あの花が枯れたのは そこに植えられたせいで それは 女の庭が見劣りし始めるキッカケだった。 あの花が枯れたのは そこに種を落とすためで それは 永遠という幻想の希求だった。 おしまい。 最近、平家物語の頃のお話がいくつかテレビで流れてるけれど、あの時代の動乱のお話はとても残酷

          あの世の裏口

          クロコダイルを狩りに行こう❗️

          かつて、その少年は石油王の娘だった。 裸の召使いに対して、庭のクロコダイルを 狩るように命じるのが日課だった。 かつて彼女の庭には 6ダースほどのクロコダイルが居たが、 今は一頭もいない。 石油が売れなくなって、 ワニが共食いを始めたからだ。 新しい召使いが充てがわれなくなった彼女は 少年のアバター『Steve』を産み出した。 アバターに埋め込まれた彼女の意識は アメリカ在住の中流階級の5歳児に 決して血を流すことのないクロコダイルを ダイヤのツルハシで延々と狩らせ

          クロコダイルを狩りに行こう❗️

          アラヒトガミの強欲

          コインランドリーにあるドラム式洗濯機の中で 女の衣服が乾いていく シンプルなデザインのネグリジェが 濃厚なタバコの匂いをとどめながら 春の草原のような手触りを取り戻している イタリア製のまだ新しいパンティが ベッドの上のまどろみの様な赤色から 締められた子ヒツジから流れる赤色へ 変わりつつある 着古したココ・シャネルのワンピースから 無数の毛玉ができていく もうじき華美な服として破綻するのだろう そんな、 薄手のネグリジェやセクシーなパンティや 流行遅れのワンピースの

          アラヒトガミの強欲

          『サヨナラだけが人生だ』を独自訳してみた

          勧君金屈巵 まぁ、呑めや 満酌不須辞 今日は無礼講だろ? 花発多風雨 お互い生きてりゃいつかは死ぬさ 人生足別離 せいぜい風邪引くなよ おしまい。 たまたま入った喫茶店で、 井伏鱒二が訳した上の漢詩が飾ってあったんだけど、 3行目の比喩の位置付けがよく分かんなかった。 3行目と4行目は意味するところは同じで、 どちらかの行を抜いても詩としては成立するからだ。 鱒二は「花に嵐の喩えもあるぞ」と訳してたけど、 おおよそ意味するところは「カタチある関係というのはいつかは破綻す

          『サヨナラだけが人生だ』を独自訳してみた

          深海のワルツ

          音も光も知覚できない中で、 誰にも知覚されないワルツを踊っている。 触覚だけを頼りに、 海流の『手』を引きながら、 海底でリズムをとる。 海底は私の体を 下の方から順番に削っていく。 そうしてワルツを踊りながら、 私は深海となった。 おしまい。 お酒を飲みながらDTM(デスクトップミュージック)を聞いていたら、別に言葉なんてなくても音だけで意味が伝わってくるじゃないかと感じた。 詩は、こうして意味的な要素をメタ的に言語化する事で表現されていくけれど、コトバなんてな

          深海のワルツ

          どうか連れ去って

          春にだけ現れる沼に足をすくわれた 足掻いてはみたものの、 冷たく、そしてどこか温かな闇の中に 引き摺り込まれていく 気がつけば、辺りは白い景色になっていた。 この白さの中で私は、私という意識とともに いつか朽ち果てるだろう。 私という意味が分からなくなってしまうまでに 私は連れ去られたい どこか冷たく、そして温かな闇の中に。 おしまい。 機械学習の分野では新しいアルゴリズムの開発が盛んに行われているらしい。日々、数多くの開発者たちがSoTA(この世で最強に最強な性能の

          どうか連れ去って

          タナトスの喪失

          タナトスは、巣食い始めた。 お前の細胞に。 細胞によって観せられた意識に。 お前は段々と、 睡眠薬を噛み締めながら 右手に取ったナイフを首の左側に 突き立てずにはいられない衝動に 駆られ始める。 お前の右腕は躊躇しているが、 タナトスは容赦なく『死』をお前の首に 刻みつけようとする。 やがて、お前の首の左から赤い淀みが流れ始めた。 お前が自身のタナトスを喪失する様を感じながら。 おしまい。 "自死"という現象・モチーフは、細胞からヒトの集団まで様々なスケールで発生して

          タナトスの喪失

          知覚されない『構造』

          ヒトが暗闇の中を壁に沿って歩き始めたが、 壁の中の『扉』は決して使われることがない 暗闇の中で育ったヒトの性欲が高まったが、 入るべき『穴』や、入れるべき『棒』を知らない ヒトは仕方なく地の続く限り歩いていたが、 そのうち『崖』から落ちて、死んだ おしまい。 パンダの雄には、一年のうちで発情期が36時間くらいしかない。貴重な発情期間を活かすため、『パンダ用のポルノ』を雄のパンダに見せることでスムーズな交尾を促すメソッドがあるそうだ。 この詩の内容に少し関連するけれど、

          知覚されない『構造』