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私の心の中の私。〜不妊治療の記憶〜

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7年前に不妊治療を終えました。13回胚移植を経験しました。
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記事一覧

病院探し その2-1

もう、診察まで何時間と待つのはまっぴらごめん!次の検索ワードはコレ!

「駅近 診察またない待たない 実績」

なんとも都合の良すぎるキーワード。

しかし「駅近」ってさ。毎度の検索ワードだけどさ。確かに通うには大事なことなんだけど、この言葉をずっと外さずにいるってこと自体…既に闇深さが見えませんか…通う気でいるんですよ、長いこと。不妊治療をライフワークとして捉え始めているのが、よぉぉおーく見えて

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病院探し その1

最初かかった婦人科は、

「駅近、綺麗、すぐ見てくれる 先生優しい」

と、検索して出てきた本当に駅近、綺麗、すぐ見てくれて、先生は優しい所謂「フツー」の婦人科でした。

婦人科経験がほぼなかった私にとって、綺麗目な今時婦人科の…ほら、有線でオルゴールとかかかっちゃう、ふんわりとした「フツーノフジンカ」の雰囲気は未経験で。ここは通ってて「嫌じゃない」というだけで、通水とフーナーまで通ってたけど、そ

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夫の理解 その3

おじさんには、一人娘がいる。

今から何十年も前の不妊治療、遠くの大学病院まで1日かけて検査、診察に行っていたとのこと。AIH(人工授精)で授かったそうだ。

通院も大変なことだが、それ以上に、田舎も田舎、しかも地元の名士の家。その嫁である、おばさんのあることないこと言われようたるや。

ほんの少しは聞いたことがあるが、もういい、それ以上は聞きたくない、と思えるほどの酷い話。きっとその10倍は色ん

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夫の理解 その2

そうだ、そうなの、そうだった!

この人は喧嘩にならない気の合う優しい人だと思ってたの。

でも、それは違うのよ!過去の私に聞いてご覧なさいな?

結婚式の段取り、お金の準備、誰がやったの?私一人でやったのよ、貯金まで崩して!

未来の自分にも聞いてご覧なさいな。

家を買うとき「この家にする」って言ったの夫ね。その後のローンシミュレーション、お金の借入、契約、誰がやったの?私一人でやったのよ、銀

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夫の理解 その1

不妊治療、しいては「子を成すこと」に対して、パートナーの理解があるか。

「子を成す」「子孫を残す」生命として当たり前のようなプロセス理解を相手に求めること。

理解がある方が良いに決まってます!…なのか。ここは難しいところなのである。

不妊治療に対しての理解と、子を成すことに対する理解は、どうやら別物であるようで。

この辺、私は不妊治療セミプロになっていたせいで、分からなくなってしまって。

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希望のガチャ。

希望のガチャ。

不妊治療の辛さの例えに、「先の見えないトンネル」「底無し沼」というものがある。

これは、どちらかといえば、生理が来た時のガクっとした時の気持ちを表したものだと思う。

あんれぇ…まさかの…生理…んな訳あるか、いや…いや生理…かも…あ…嗚呼ぁぁ…やっぱり、そうか(この時点でも信じ切れてない)…ウワァァァ…やっぱり生理だったかぁぁ…のドツボ感。これ。 

確かに、治療期間中は(例え、治療お休み期間で

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私の10年間。

去る者日々に疎し、とはよく言ったもの、7年も経つとあんなに辛かった自分を忘れそうになっています。

いや、忘れるというより、何か違う様に記憶が書き換えられてる感があるというか…。

だけど、そんな過去の自分を、一時期は「黒歴史」として封印し、抹殺し、忘れてしまおうと思ったことも確か。

何故って「あの時代があったからこそ、今の私がここにいる!」なんて思えないんですもの。

だって、不妊治療なんて辛

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はじめまして。

こんばんわ。はじめまして。

そろそろアラフィフの声を聞こうかというお年頃の不妊治療卒業者です。

7年前まで、不妊治療をしていました。

胚移植を13回経験しました。