意志決定が後手にまわってしまう組織の誘因
私たち(のリーダー)の意志決定がどうして後手にまわってしまいやすいのか、ということについて考えていきたいと思います。
福島第一原発事故について描くドラマ『THE DAYS』では、意志決定が後手にまわってしまう組織の誘因についてがありありと、リアルに描かれています。
組織のなかにいる人間は——組織の規律を乱してしまうと組織から排除されてしまうので——なるたけ自分が責任を負わないようなプロセスを踏んで意志決定をしていきます。
つまり、意志決定をしたのは集団(組織)である、という構図がとられるため、個々人の責任が見えづらくなる——これは旧日本軍、また、さまざまな不正がはびこる悪徳企業による『失敗の本質』でもあります。
ボトムアップと呼ばれるような意志決定のシステムにはこのような落し穴があることを忘れてはいけません。
そもそも、正しいボトムアップとはこうした落し穴のないシステムのことを言うのだと思います。集団で合意形成はするが、責任の所在ははっきりとしている——
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