ぽっぺのひとりごと(73)シュトレン食べくらべ
ドイツのクリスマス菓子シュトレン。日本でも年々ポピュラーになってきましたね。
ドイツ語で「坑道」を意味する Stollen はクリスマスを待ちながら食べる伝統菓子で、14世紀中頃に誕生しました。
独特のトンネル状の形をし、粉砂糖をまぶされ真っ白な姿です。
酵母の入った生地に、洋酒に漬けたドライフルーツやナッツを練り込んで作ります。
日本に入ってきたのは1969年と言われています。
私は2000年頃に大阪の「北野エース」で「クーヘンマイスター社」のシュトレンを見つけたのが最初で、毎年、「カルディ」で購入しています。
今年は食べ比べをしてみようと思い、4社のシュトレンを5本買ってきました。
今年は最高に好きなジンジャーブレッド「プフェッファーヌッセ」と、チェリーチョコレートジンジャーブレッドが買えなかったので、代わりにレープクーヘンとギリシャのクッキーを買いました。
では、最初のシュトレンをご紹介しましょう。
和のお菓子や鍋つゆで知られる「もへじ」の和のシュトレンです。
抹茶生地に小豆甘納豆、オレンジピール、レモンピール、レーズンを散りばめ、マジパンの代わりに白あんを使ったシュトレン。
抹茶味を好きな方にはピッタリです。(928円)
2番手は無添加のパン作りで有名な「サラ」のシュトレン。
レーズン、デーツ、イチジク、クルミ、アーモンド、柚子ピール、プルーンピューレと、盛沢山のドライフルーツとナッツ。その全てが有機栽培。
外はパリパリ、中はしっとり。ハチミツ入りのチャイラテ味はお茶の風味が効いていて、濃い味です。(1998円)
3番手は毎年購入しているドイツ、シュルンダー社のミニアップルシュトレン。
アーモンド、ドライアップル、シナモン、レーズン。そして、マジパン入り。やっぱり、これです。さすがの美味しさ。550年も作り続けている会社なんですよ。(645円)
ここで、脇役のお話。
ギリシャの「ツンガリ社」のグレーズド・クリスマスクッキーは外はカリッカリ、中はサックサク。期待以上の美味しさです。今年はホワイトを買ったので、来年はチョコレートを買おうと決めました。(753円)
もうひとつ。「ウィックライン社」のレープクーヘン。
アーモンド、ヘーゼルナッツ、オレンジピールが入っていて、ハチミツ入りカラメルソースとチョコレートの2種類が楽しめます。
ホワイトはシナモンが効いています。チョコレートはとろりとしたオレンジのジャムが甘酸っぱくて、どちらも嬉しい美味しさです。(570円)
4番手は大きなシュトレン。
1474年創業のお菓子メーカー、「シュルンダー社」のマジパンシュトレンは鉄板の美味しさです。(980円)
これと同じ物を恩人である D さんに毎年届けています。
今年はこんな包装にしました。
いよいよ最後のシュトレンです。
前回の記事、「応援したいパン屋さん」でご紹介した「ベイカー・バイツェン」さんのシュトレンです。(2138円)
少し高かったけど、応援しました。
レーズン、オレンジピール、レモンピールにクルミとアーモンドが入っていて、マジパンは小さく散りばめてありました。さすがバイツェンさん、しっかりした生地で、洋酒の効かせ方も程よく美味しかったです。表面の固められた砂糖が気に入りました。
店内でお役立ちのパネルを見つけたので撮ってきました。
シュトレンでおなじみのマジパンとは、粉末状のアーモンドと砂糖、卵白などを混ぜてペースト状にした洋菓子で、ケーキのデコレーションによく使われています。
ごく薄くスライスして、クリスマスまでの4週間に毎日少しずつ食べるのが正式ですが、私は分厚くカットしています。
シュトレンの良さは日持ちすること。残りを室温で取っておいても、傷むどころか、熟成してより美味しくなっています。
私が知る限り、日本製で最高に美味しいのは、世界のお茶「ルピシア」と、
ラスクで有名な「ガトーフェスタハラダ」のシュトレンです。
どちらも完売し、手に入りませんでした。残念!
皆様のクリスマスが平和で、喜びに満ち、愛をシェアできる温かい日となりますように!
笑顔でいっぱいのホリデイシーズンをお過ごしください!