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ディズニー映画「マイエレメント」のワンシーンから使える表現をいくつか掘り下げてみました。【パート27】

映画「マイエレメント」の前回からの続きです。客への怒りを抑えられなくなったエンバーは別室に逃げ込み、そこで怒りを爆発させます。しかし、その爆発によって水道のパイプが破損し、水が吹き出します。そして、その破損場所から意外な人物が登場します。

【学習ポイント】
♦️スポーツで頻出の「流れに乗る」を英語で?
♦️up to ... のニュアンスを探ろう!
♦️「私のせいで」- because of 以外で?

       ウェイド: 市役所で働く検査官

<水道管から突然現れたウェイドが、水道管に吸い込まれてしまったミスを嘆く>

ウェイド: This is bad, I can’t lose another job.  I just can’t seem to find my flow. (またクビになっちゃう。いつも仕事の流れが飲み込めない)

< 男が自己紹介し出す>

ウェイド: I’m a city inspector, and this pipe is definitely not up to code. (私は検査官だ。パイプが認可外だね)
エンバー: I sucked a city inspector into our pipes? (検察官をパイプに吸い込んだ?)
ウェイド: I know. Ironic, right? (そう、皮肉だよね)

< ウェイドからパイプが認可外の違反があり、エンバーは父の店を閉めなければならないと告げられる>

<ウェイドは違反の報告書を市役所に持っていくために走って店を出る>

ウェイド: I got to get these to City Hall before the end of my shift. (報告書を市役所に提出しないと)
エンバー: Flame.  Get back here. (メラつく。待ちなさい!)

<市役所にて>

エンバー: This shop is my dad’s dream.
If I’m the reason it gets shut down, it will kill him. He will never trust me to take over. (私のせいで潰れたら、父さん立ち直れない。私は後継失格だ)

映画「マイエレメント」

① I just can’t seem to find my flow.「いつも仕事の流れが飲み込めない」
flow” は、流れを書いたものをフローチャートというように「流れ」を意味する単語です。"find one’s flow” は「流れを見つける」ですが、「流れを見つける」とは、「流れに乗る」と言い換えることができます。

スポーツなどでよく「流れに乗れない」と言いますが、日本語としてもいい言葉ですよね。

ですから、I just can’t seem to find my flow. の直訳は、「どうしても自分の流れを見つけることができそうにない」です。でも、少し長すぎるので、

どうも流れに乗れそうにない」や「なんかリズムが掴めそうにない

でどうでしょうか。

野球などで、「〇〇はなかなかリズムをつかめませんね」と解説者が言っていますが、

“〇〇 is struggling to find their flow.”「〇〇チームはリズムをつかむのに苦労している」

と言い表せると思います。

find one’s flow” - どんどん使っていきたいですね。


② this pipe is definitely not up to code.「パイプが認可外だね」
up to code” は「基準に達して」 や「規格に合っている」という意味です。

code は「規約、規範」ですが、”up to...” がポイントになる熟語です。

up to …はいろんな意味があるのですが、その一つが、「…まで(達して)」という到達点を表します。

up to… がそんな意味になる理由は、up は「上の方向」で、to は I go to school. のように「学校という方向+到達」を表すからで、その2語が合わさって “up to…” で「…まで達して」となります。

ですから、up to code で「基準、規定に達した」となります。

セリフでは not up to code なので「基準に達していない」です。字幕は「認可外」になっていますが、状況によっていろいろ言い方が変わってきます。

If I’m the reason it gets shut down, it will kill him.「私のせいで潰れたら、父さん立ち直れない」
If I’m the reason …「もし私のせいで…なら」です。I’m a doctor. など普通は I’m の次に“人”がくるのに私たちは慣れているので、I’m the reason は一瞬「私が理由?」って思ってしまいますが、普通に使われる表現です。

「私のせいで」は “because of me” とも表せますが、If I’m the reason … も使えます。

If I’m the reason you’re upset, I’m sorry.” 「私のせいで怒ってるなら、謝るよ」

You’re the reason I’m smiling, so thank you.” 「君のおかげで僕は笑ってられる。ありがとう」

のようにいろいろ表現できます。

いろいろな英語表現は本当に面白いですね!

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