根津美術館 庭園
毎年、庭園の燕子花(かきつばた)が咲く、4月~5月の時期に、尾形光琳作・国宝『燕子花図屏風』が、展示されます。
またこの時期、庭園内の茶室「披錦斎」で、お茶を頂けます(有料)ので、お茶師範の友人と一緒に行ってきました。
根津美術館の本館は2009年に隈研吾さんの設計で創建されました。
正門と美術館をつなぐ40メートルにわたるアプローチは、片側が竹の壁、片側が竹林になっています。
早々に恐縮ですが、着物生活普及活動。
美術展より先に庭園を散策します。
こちらが燕子花(かきつばた)
燕子花、花菖蒲、菖蒲、あやめ、その違いを何度も調べましたが、その都度忘れてしまいます。
ともあれこれは燕子花。
あれ? 秋でもないのに紅葉が?
初夏に紅葉するノムラカエデというらしいです。
今日の帯は、燕子花に合わせて燕子花です(のつもり)
花菖蒲かもしれないし、菖蒲かもしれないし、あやめかもしれません。
友人も燕子花。
黒、映えますね。
庭園には、石仏・石塔・石灯籠などが点在しています。
こういう見たことがないものも点在しています。
何だかおわかりになる方は教えて下さい。
明治維新後、没落した武家の家財道具が二束三文で売り払われました。
また神仏分離政策により、多くの仏教美術が壊されたり海外に流出されたりしたのは、周知の通り。
根津嘉一郎はそれらを買い集めました。
明治39年(1906)、青山に1万4000坪の土地を購入。
大正12年に美術品収蔵用の蔵を建て、昭和16年に長男である2代目嘉一郎が、根津美術館を開館。
ところが太平洋戦争により、ほとんどを焼失してしまいました。
しかし敗戦の翌年、残った鉄骨を組立てたバラックで、書画と工芸品20点を公開したのです。
それが今の根津美術館の始まりだそうです。
お茶室「披錦斎」
入口で整理券をもらって、順番待ち。
お茶を点ててくださったのは、外国人の風貌をした男性でした。
あじさい?
かと思ったのですが、燕子花だそうです。
目が3つあるディズニーキャラクター、にも見えます。
器はガラス。
2時のところを持って、4時のところまで回す、と友だちが教えてくれました。
お茶室から見た庭園。
お茶おかわり
って言えたらいいな。
カバー写真:Wikipedia
<参考資料>
紡ぐプロジェクト Japan Art&Cluture