popo

ご覧いただきありがとうございます。東京都多摩地区在住。自宅でひっそり絵画教室の先生をしています。美術・歴史・着物・文学・和風のものが好きです。地域の文化財ボランティアに加入し、郷土史や文化財について勉強中ですので、ご教示いただければ幸いです。

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    訪問した博物館・美術館・郷土資料館をまとめています。

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最近の記事

『はにわ』東京国立博物館

埴輪を見に、東京国立博物館へ行きました。 感想を一言で申しますと、「みんなそんなに埴輪が好きなの?」です。 ものすごーく、混んでいました。 M夫人さんが平日でも混んでいたと教えてくださっていたので、覚悟はしていましたが、予想以上でした。 とーはくは何をしても混んでいるのですが、今回の混雑の原因は、多くの埴輪が写真撮影可だったせいだと思います。 だから人が流れないんですよー。 え? いえいえ、決して、文句を言っているのではありません、私もその流れを止めた張本人ですから。 そ

    • 日本画家 吉岡堅二(1)

      吉岡堅二さんをご存知ない方でも、東京在住もしくは何度かいらしている方なら、この絵をご存知だと思います。 JR新橋駅の、地上ホームと地下ホームの連絡口です。 ノートルダム大聖堂の『バラ窓』から着想を得たことから『くじゃく窓』と命名されました。 吉岡堅二作『くじゃく窓』 昭和51年(1976) それまで日本にはなかった概念「パブリックアート」の魁として、話題になりました。 ノートルダム大聖堂『バラ窓』世界遺産 新橋は鉄道発祥の地なので、汽車をモチーフにしています。 向かっ

      • 玉堂美術館

        10月6日(日) 奥多摩にある『玉堂美術館』へ行ってきました。 こんなに清々しい所! 玉堂美術館入口。 玉堂のひ孫さんにあたる小澤順一郎氏が館長を勤めていらっしゃいます。 庭園は、2023年日本庭園ランキング7位だったそうです。 この日の展示は『玉堂の水墨画と日美展』でした。 写真撮影はすべて可です。 ただガラス越しのため、見づらくて申し訳ありません。 『瀑布』明治42年 36歳 どうやって描くの? この滝の勢い、水しぶき。 『楊柳観音』昭和15年 67歳 玉堂は観

        • 磁器婚旅行は奈良・京都へ

          10月20日(日)ー22日(火) 結婚20周年のことを、磁器婚式と言うそうです。 九條正博さんが教えてくれました。 錫(10周年)より固く、真珠(30周年)より脆いという意味かしら。 今回の奈良旅行は、今までの旅行の中でも、贅沢な旅行でした。 考えてみれば娘たちが生まれてから20年、大人ふたり旅行は初めてです。 娘が小さかった頃の旅行は、大騒ぎでした。 特に3歳までのおむつの時期は、二泊三日でも、 引っ越しですか? と言われるほどの荷物。 運転席のバックミラーから

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          誘惑

          私、悪の道に足を踏み入れそうなんです。 そんなことをしたら外道だとわかっているんですけど。 いまどきみんなやってるよ という誘惑に抗えなくなりそうなんです。 その悪魔の名前は、Chat GPT 試験の問題を入力すると、ものの数秒で回答が出てくるんです。 「850字以内で」と言えば850字以内で、「3つのポイント」と指定すれば3点を立項して。 あなた天才じゃないの? しかし一見、まとまって見えるものの、ちゃんと読めばやっぱり論述じゃなくて、調べ学習の域。 でも、いいん

          アーティゾン美術館『空間と作品』(2)

          『フランダースの犬』は、舞台となったベルギーよりも、日本で愛読されているそうです。 なぜ日本では『フランダースの犬』がそんなに人気なのか? を検証するドキュメンタリー映画も制作されているのだとか。 ネロは、アントワープの聖母大聖堂に飾られた2つの絵の前で、息絶えました。 ルーベンスの『キリストの昇架』と『キリストの降架』を、見たくて見たくて、しょうがなかった。 やっと見ることができたのです。 『フランダースの犬』は一般的に悲劇の物語ですが、念願が叶って天国に召されたネロと

          アーティゾン美術館『空間と作品』(2)

          アーティゾン美術館『空間と作品』

          10月11日(金) 娘の大学が、入試準備のため、休講になりました。 そうかー、もう推薦入学の時期なんですねー。 これ幸いと、アーティゾン美術館へ行ってきました。 有名どころが勢揃いなので、絵画初心者の娘でも楽しめるでしょう。 今回の展覧会は、3フロアすべてに、アーティゾン美術館の所蔵品だけが展示されており、まずはその圧倒的なコレクション数に驚かされます。 そして嬉しいことに写真撮影可。 以下、キャプションのないものはすべて筆者撮影です。 見どころは『空間と作品』とタ

          アーティゾン美術館『空間と作品』

          日原鍾乳洞

          10月6日(日) 東京都の西のはずれ、奥多摩にある日原鍾乳洞は、関東地方最大級。 総長1270m、高低差134mで、東京都の天然記念物に指定されています。 江戸時代は山岳信仰のメッカで、多くの修験者が訪れていました。 奥多摩駅から日原鍾乳洞までの「日原街道」(都道204)は、標高差300mを登り、9キロにわたる山岳道です。 奥多摩駅 高速道路を運転するのが苦手なpopoは、くねくね道が大好き。 くねくね道はたいてい制限速度が30キロなので。 街道沿いにある家々は、修

          日原鍾乳洞

          写仏部作品No.20 新薬師寺『薬師如来坐像』

          最近誰も写仏していない、note写仏部です。 久しぶりの、新薬師寺の薬師如来坐像。 写仏したのには理由がありました。 恩師が病気になり、手術をすることになったのです。 恩師は日本石仏協会の1人で、ときどき私にも石仏の写真を送ってくれます。 私は写真は撮れないので、絵を描くことにしました。 新薬師寺のご本尊、薬師如来坐像です。 なんという威厳。 お顔もお身体もパンパンで、目も大きい。 ちょっと日本人離れしたご容貌です。 この鼻筋。 お顔もお身体もぱんぱんと言えば、先月ま

          写仏部作品No.20 新薬師寺『薬師如来坐像』

          江口敬写真展『二つの部屋』

          9月27日(金) 相互フォローして頂いている、写真家・江口敬さんの個展へ行って来ました。 新幹線に乗って、福島まで。 展覧会に行く前に、kimura noriakiさんの記事を予習しました。 なぜなら、1つ不安があったからです。 噂によると、江口さんの写真にはキャプションがないらしい。 わたしは江口さんの思想を、写真だけで理解できるのだろうか。 写真に言葉は必要ですか? ふむふむ、その通り。 kimura noriakiさんは、言葉は写真を見る時の助走になるとおっ

          江口敬写真展『二つの部屋』

          印刷博物館

          9月21日(土) 印刷博物館へ行ってきました。 TOPPANホールディング(凸版印刷)の企業博物館で、本社ビルの中にあります。 本社ビルはこんなに立派。 周囲は下町風情。 日本の印刷物を、古い順に並べてみます。 キャプションのないものは印刷博物館にて筆者撮影です。 <奈良時代> 百萬塔陀羅尼 日本最古の印刷物はお経です。 本来なら写本のほうが功徳が得られるのですが、全国に広めようとしたら、刷ったほうが速い。 称徳天皇の発願であり、すなわち印刷は国の事業でした。 まだ

          印刷博物館

          小説『スクーリング』

          FMラジオを忘れたのに気づいたのは、2つ目の駅を通過して間もないときだった。 FMラジオは野外授業で使うのである。教授の話をイヤホンで聴くらしい。アマゾンで買ったのに忘れてきたので、また買わなければならない。 新幹線を降りた京都駅に、ヨドバシカメラがある。1500円くらいで、電池はたぶん別売りだろうから、合計で2000円くらいかかるのはしかたがない。スクリーニングにたくさんお金がかかっているので、2000円はまあ誤差みたいなものだった。 京都駅で会う約束をしていた旧友が、

          小説『スクーリング』

          おばけのわたあめ屋

          前回の『法隆寺金堂壁画模写(1)』では、アンケートにご協力頂き、誠にありがとうございました。 こんなに多くの方に、真剣に考えて頂き、ご丁寧なお返事を頂けるとは、予想しておりませんでした。 どのお返事にも気づきがあり、文章がお上手で、理路整然としていて、このまま卒論に引用したいくらいです。 心よりお礼申し上げます。 さて9月12日(木)から、3回目のスクーリングへ行ってきます。 しばらくnoteはお休みしますので、よろしくお願い致します。 前回のスクーリングでnoteをお休

          おばけのわたあめ屋

          法隆寺金堂壁画模写(1)

          卒論のため、みなさまにアンケートのご協力をお願いしたいです。 奈良にある某大学に入学したのは今年の春。 え?! もう卒論? と驚いちゃう。 しかし3年編入なので、当然ですよね、4年生になる前に「卒論計画表」を提出しなくてはなりません。 私が専攻しているのは「文化財歴史学科」です。 地域の文化財ボランティアにうかうかと入ってしまい、他のメンバーの知識量にぜんぜんついていけなかった私は、もっと勉強せねばと一念発起。 文化財の勉強ができる大学を探し、ヒットしたわけですが。 ち

          法隆寺金堂壁画模写(1)

          文豪たちの関東大震災

          大正12年(1923)9月1日に発生した関東大震災から、101年。 関東大震災に関して書いた、当時の文豪たちのエッセイを覗いてみました。 寺田寅彦氏は、私のもっとも好きな文筆家のひとりです。 本業が物理学者だからか、科学の視点が入っているところが魅力的。 振動の一番最初を そうです。 喫茶店にいた人は、みな出口から出ていってしまい、寺田寅彦だけが残されました。 お会計をしようかと思いましたが、レジにも誰もいなくなってしまったのです。 ボーイさんが戻ってきたので、

          文豪たちの関東大震災

          めばるさんの『青い鳥』

          前回の、娘が20歳になった記事では、たくさんのコメントを頂きどうもありがとうございました。 こんなプライベートな記事を、誰が読んでくれるんだろう。 そんな気恥ずかしさもあって、1週間に限定して公開したのでした。 しかし、温かいお言葉をたくさん頂き、これまでのnoteの中で一番の宝物になりました。 そして、私にとってますます意味深い、節目のお祝いになりました。 これ以上のプレゼントはありません。 心よりお礼申し上げます。 写真の顔だけスタンプを押して、記事は公開のままにさ

          めばるさんの『青い鳥』