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北鎌倉古民家ミュージアム

円覚寺からほど近い『北鎌倉古民家ミュージアム』へ行ってきました。

所在地:鎌倉市山ノ内392-1
アクセス:JR「北鎌倉駅」徒歩2分
訪問日:2024年6月29日

福井県の古民家と板倉、横浜市の料亭、あわせて3棟を移築し、合体・再生した建物です。
築年数は不明ですが、概ね江戸後期から明治初期の建築だと考えられています。
10年以上を費やし、平成9年11月完成しました。


館内・館外とも写真撮影OKです。
写真が多いため、文章は少なくしました(1000字ちょっと)

新潟県や福井県といった豪雪地帯では、荷重に耐えられる欅材が柱に使用されているそうです。
また梁には、曲げられたり捻られたりしても大丈夫なように、柔軟性がある松材が使われているとのことです。

獅子木柱はどこかの寺院から持ってきたそうです。
あちこちから木材や調度品を集めており、由来不明のものもあります。

18〜19世紀、ヨーロッパのアンティーク
ステンドグラスはヨーロッパのアンティーク


3つの展覧会を同時開催していました。
『舌ヒデ子の河童さん展』
『あじさいの小径』
『尾形乾女展』

館内・館外すべて写真撮影可です。

舌ヒデ子の河童さん展

河童ファンさん、必見ですよー。

出典:リーフレット

舌ヒデ子さんとご主人の舌誠一さんは、京都市立芸術大学の同級生。
ご結婚されて54年目、ご夫婦二人三脚でお仕事されています。
作るのはヒデ子さん、誠一さんはプロデュース。

信楽の土を高温で焼き締めているそうです。


あじさいの小径とあじさい展

出典:リーフレット

あじさいをモチーフとした工芸品の数々、素敵です。


尾形乾女展

出典:リーフレット

琳派の巨匠、尾形光琳の弟で、陶芸家・尾形乾山の系譜を引いた最後の一人、尾形乾女(けんにょ)。

本名・尾形奈美さんは、明治32年浅草に生まれました。

六世・尾形乾山の娘ですが、「女は窯に入ることならず」の時代でしたので、女子美で日本画を学びました。

六世・尾形乾山は、弟子のバーナード・リーチや富本憲吉に、跡を継いで欲しいと思っていましたが、彼らは辞退しました。
彼らは、奈美さんにこそ、後を継いでほしかったのです。
しかし六世・乾山の実娘だった奈美さんも、女であるがゆえに継承することがはばかられ、「乾山」を名乗ることを辞退。

昭和44年、"乾山名跡六世で完結"を世に宣して、ご自身は女性ゆえ「乾女」と名乗られた由。

こうして”乾山”は断絶してしまったのですね。

しかしバーナード・リーチは生涯にわたって乾女を支えます。
乾女63歳のとき、バーナードリーチに薦められ、陶芸作品も製作するようになりました。

晩年は当館敷地内で暮らしながら、創作活動を行い、平成9年98歳で亡くなりました。

明治の女性のしなやかさと強さを感じます。



おつきあいありがとうございました。


<参考資料>
北鎌倉古民家ミュージアムホームページ
https://www.kominka-museum.com/

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