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今月の短歌

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前川佐美雄『秀歌十二月』を起点として、各月の短歌を紹介します。『秀歌十二月』読書会の企画です。
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2024年3月の記事一覧

木下利玄とリアリズムの現在/二月の短歌

木下利玄とリアリズムの現在/二月の短歌

前川佐美雄『秀歌十二月』の二月では木下利玄の歌が紹介されている。

『李青集』は歌文集だ。ここで『李青集』所収の散文から利玄の歌風を考え、そこから一気に現代短歌へと繋げてみたい。

利玄略歴

「道」で利玄は自身の略歴を語る。李玄は1886年に現在の岡山県北区に生まれる。藩主であった伯父が早々に亡くなると、五歳の利玄が跡取りとされ、すぐに東京行きが決まった。故郷の実の親とは離され、会うことはほとん

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