シェア
ぽっぷこーんじぇる
2024年3月3日 05:37
前川佐美雄『秀歌十二月』の二月では木下利玄の歌が紹介されている。『李青集』は歌文集だ。ここで『李青集』所収の散文から利玄の歌風を考え、そこから一気に現代短歌へと繋げてみたい。利玄略歴「道」で利玄は自身の略歴を語る。李玄は1886年に現在の岡山県北区に生まれる。藩主であった伯父が早々に亡くなると、五歳の利玄が跡取りとされ、すぐに東京行きが決まった。故郷の実の親とは離され、会うことはほとん