カウンセリングの日③
※性虐待被害、性犯罪被害によるトラウマ症状やフラッシュバックの不安のある方はお控えください。
今回は性被害の行為の内容についても記載しています。
今日は、再開してから5回目
前回からは2週間ぶりのカウンセリングでした。
「この2週間のあいだの事で報告したいことや、今日話したいことがあればお話してくださいね」
いつものように始まりました。
①先生に勧めてもらった本を読んだこと
読んでみて、書いてある内容はなんとなく、これまで自分なりに得てきた事が多く、理解していることがほとんどでした。普段から意識しようとしている事も多かった気がする。でも、フラバの時や、しんどい時(今は娘の幼児自慰が苦しい辛い)には、理解していても行動することや思考を巡らせることは難しい。ベストな判断と対応がこれだ!とわかっていても、自分の状態によっては出来ない。余裕が無いので、苦しみながら、娘に声掛けをして気をそらして、自分のフラバにもストップをかけるように動く状態。娘のペースに寄り添えてはいない。
自分が1番やりたくないこと「幼児自慰を叱ること」「それによってトラウマを受え付けてしまうこと」
それだけは絶対にしたくない。
その為に、もがき苦しんでいる状態ですと報告した。
先生からは、「テレビを見ている時にやることが多いとの事ならば、テレビを見る時間を少しずつ減らして、身体を使った遊びを増やしたり…と工夫してみたらどうかな?」とアドバイスを受けた。確かに、家事するのに離れたい時にテレビの録画見せたりしてて、その時に幼児自慰することが多い。
試してみようと思いました。
◎さっき、この本についての動画も見つけたので、あとでゆっくり時間をとって観ようと思う。
②発達障害支援センターについて
前回先生から出された宿題でした。調べてみたけど、私の住んでるところにはやっぱり子ども用の支援センターしかありませんでした。
車で2時間ちょっとかかる大きな市にはありますが、現状は通うのが難しそうで断念。
この2週間の間に、トラウマ由来の症状の方が辛く、頻度も増えてきたので、発達障害支援について動いたりすることは一旦ストップになりました。というかそういう方向に希望しました。前回カウンセリングを受けたときは、もしもADHDの診断がおりたら、薬を飲んで生活してみたいと思うほど、仕事も日々の生活もしんどかったけど、今はこのままでいこう。トラウマの方に焦点をあてていこうと思っている。
◎わたしがすごく分かりやすくて参考になったイラスト。キラキラしてて、でも心が落ち着く…感じですごくすき。今日伝え忘れてしまったので次は言いたいな。
◎先生からは、発達障害についてのリーフレットなどをいくつか紹介していただいた。あとでゆっくりと読む。その中のひとつ。とてもわかりやすかった。
③過去の性被害をレイプされた当事者が自分であるかのように話してしまうことについて
これは10代~20代…というか、つい最近までな気がするけど、私自身がレイプされたわけではない過去の性犯罪被害の記憶を、行きずりの関係の人などに「わたしは幼少期に誘拐されてレイプされた」と話してしまっていたことです。
事件の日から、親にも口止めされてタブーになっていたので、ずっとひとりで抱えて生きてきた。そして、お酒の場で出会う男性とすぐホテルに行っては、行為後に打ち明けた。身近なひとではなく、他人に。付き合ってもいない人と、セックスを重ねていた時期。そして相手が離れていくか、自分から断つ。その時期は専門学校のときから6年くらい付き合っていた彼がいたけど、彼とはほとんどセックスが出来なかった。タバコも隠れて吸っていた。何度もバレた。受け入れて貰えないこともわかっていたのに辞められなかった。お酒もタバコも不特定多数のひととセックスを繰り返したことも、今は自傷行為だったと思ってる。
他人に被害を打ち明けたって虚しいだけ、そして実際に被害を受けた彼女に対しての申し訳ない気持ち、自分は一体誰で、わたしは何をしているのか、何をしたいのか。ずっとずっと分からなくて苦しくて、混乱するのに、繰り返していた。
直接の被害者じゃないのに、「私」にすり替えて話す事、虚言癖なのか?多重人格なのか?と苦しかった。(この下の文章は、被害を受けたことのある方々や周りの方が傷つく不快な表現の可能性があります、大変申し訳ありません。)〝被害者は被害者でもレイプされた方は守られるの?じゃあ挿入はされなかった、わたしは?〟と感じていました。誰にも言えなかったし、今だからわかる、言葉にしてここに書けるようになったけど、そんな黒い気持ちを抱えながらもどうにもできなかったことを話しました。
先生は、「子どもの頃の記憶はとても曖昧だし、動きやすい。𓏸𓏸さんはその事件よりも前に、別の形で既に性被害にあっていたから、より複雑に混乱してしまっていたんだと思います。それは当然の事です。友達の家で、何度も友達の性虐待被害を見たことや、何度も友達の両親の性行為を見せられたり性器を触ることを強要されたり、AVを見せられたり、友達自身から性加害が続いていたこと等、とても影響していると思います。𓏸𓏸さんは大人たちに言われた通りタブーにして秘密にして過ごしてきたのでしょうけど、隠そうとする程に水面下で蓋の下で、被害を受けたことに対しての心のエネルギーだけはいつも常に有るような状態になっていたのです。だから抱えてきた分、時間が経ってからでも、誰かに、何らかの方法で、被害のことを打ち明けたりすることは良くあることです。𓏸𓏸さんが嘘つきだとかではないですよ。性被害を受けた人のその後の行動として、とても自然なことです。」
と言ってくれた。
自分の多重人格みたいな、ずっと苦しかった皆が知ってる自分と、皆が知らない別の人格みたいな、アルコールとタバコとセットになったときの人格があったんだけど、たくさんの男性と寝ては冷めた目で見下して、でもなにも消化できない虚しさも、繰り返してしまうことも、そんな過去を受け入れて、少しだけ自分を抱きしめてあげることが出来そうな気がした。だけど同時に私と寝た男性の人たちにも、罪悪感と申し訳ない気持ちが消えない。年々増す。
④高校時代のこと
テレビのニュースを見て、突然思い出した高一から4年くらい付き合っていた彼との記憶。
春にも少しフラバしたけど、それきりだった。
最近思い出したことは、やっぱり同意なんか無かったあらゆる性行為のこと。車の行き来する橋の下、私の親が働いていた商業施設の多目的トイレ、バスの中、手や口でさせられた。バレたら見つかったらどうなるか分かるはずなのに、性的興奮が勝ったのか。私を大切に想うならそんなこと、しなかったはず。
彼の部屋ではいつも、ネットで取り寄せた快感になる軟膏みたいな薬を陰部に塗られた。アニメのキャラのコスプレを着せられた。ベロベロと顔中舐め回された。目隠しされて手を縛られた。顔の上に乗られイラマさせられた。
帰宅してから夜にお風呂に入るとき、いつも赤くなってヒリヒリ痛くて、でも幸せとかうれしいとか思っていた。私なんかが、家庭環境がとても複雑だった彼の、拠り所になれているのなら、幸せだった。
最近フラバしたあと、なんでそうしようとしたのかはあまり覚えていないけどネットで彼の名前を調べていた。別れてから17年経つけど、初めてのことで、同級生からたまに聞いていた近況くらいしか情報も無かったし、もう存在を忘れたように、次の恋愛もして、いろいろありつつも、夫と結婚して娘も産まれてくれて最近まで生きてきた。
名前を検索したら、今の彼がわかった。夢を叶えていたし、すごくその世界では有名?になっているみたいだった。居場所も夢も掴んで、頑張ったんだね、よかったねとホッとしたと同時に、自分が当時されたこと、彼に言われるまましてしまったこと、ぐちゃぐちゃになって混乱して、動悸がして息が出来なくなってしまった。
と報告しました。
話していて苦しくなってきていたので、フラッシュバックの対処法を改めて教えてもらいました。
「五感に訴えかけるように働きかけるようにしましょう。いま目の前に見えるものを5つ言葉に出す。いま聞こえるものを5つ言葉に出す。いま触っているものを5つ言葉に出す。いま感じるにおいや香りを5つ言葉に出す。(もうひとつは忘れてしまいました、ごめんなさい) 5つ言葉に出す。次は4つに減らして、また見えるものを言葉に出す。次は3つ…というように、数を減らして繰り返していく。現実にとどまるために効果的ですよ。」
と教えてくれました。
普段発作の時は身体を交互に叩いたり、バタフライハグをしたりしてるけど、脳内再生が止まらないほどフラバしたときは、これを試してみようと思った。
冷たいものを触ったり暖かいものを触ったり、飲んだり…とかは効果的だったけど、もっと効果がありそうな気がする。
「それと、やはり娘さんの幼児自慰が、かなりフラッシュバックの引き金になってしまっているようですね。高校の彼の事がフラバしたり、思い出そうとしたり色々とありますが、𓏸𓏸さん自身、自分で整理したりできるようにもなってきているように感じます。そこは良い部分ですね。」とも言ってくれました。
知らなかった、わかっていなかったことに気づいた。フラバしたフラバしたとすぐに判断して言わないようにしようと思った。それはフラバではなくて思い出そうとして自分の意識が動いているのかもしれない。苦しくてもあの時のことをもっとちゃんと知りたい、忘れないうちにもっとよく思い出したい、そんな意識が働いているという自覚があるパターンも、確かにあった。
じゃあ過去に本当にフラバしたのはどんな時に、どんな場所やきっかけがあったのか?どんなトリガーがあって起こったのか?
すこし振り返ることができた。
また忘れてしまいそうなので、忘れないうちに書いた。