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外国人と仲良くなりたい!異文化コミュニケーションを楽しむための心構えとコツ
外国人の友人ともっと仲良くなりたい!
だけど、文化や習慣が違う中、どうやったら仲良くなれるんだろう、失礼な振る舞いをしてしまったらどうしよう?そんなふうに思ったことはありませんか?
もちろん、日本人同士で会話をするときと同様、相手に不快感を与えないような配慮は最低限必要です。
しかしながら、お互いの文化や習慣の違いから、カルチャーショックを受けることもたくさんあります。「想定外」を楽しめるかどうかで、外国人と良い友人関係を築いていけるかが決まってきます。
わたし自身、外国人の友人知人が数名いるので、良い友人関係を築く上で必要だったことを考えてみました。
今回は、外国人の友人ともっと仲良くなりたいと思う方に、異文化コミュニケーションを楽しむための心がまえとコツをご紹介します。
まず、大前提となる心構えについて紹介します。
1. 大前提:日本の常識は世界の非常識!違うからといってすぐにジャッジしない!
日本で常識と思っていたことが世界では違う!と知ると、カルチャーショックを受けますよね。
自分にとって「常識だ」と思っていることがそうではない世界もある。
そう認識するところから異文化コミュニケーションは始まります。
なぜならば、外国人とコミュニケーションをするということは、言語や、文化、習慣、宗教など育ってきた環境が大きく異なる人とコミュニケーションをすることだからです。
違いを排除しようとするのではなく、受け入れる姿勢をもつことが不可欠です。
ここでは、外国人とコミュニケーションをするときに大前提として意識してほしいことをお伝えします。
1.1 習慣・文化が異なることを念頭に入れておく
まずは、違いがあるという意識を持つことが大切です。
衣服の違い、食習慣、お金に対する考え方、ビジネス上の習慣、男女間のコミュニケーションなど……細かく見ていくと、多くの面で違いがあります。
自分の常識から外れる出来事を見聞きしたときに、「この人は変だ」とか、「こんなことをするなんて失礼だ」と、すぐにジャッジしないでください。
行動が異なるのは、ベースになっている文化や習慣が違うのだから当然です。
違って当たり前という意識を前提にコミュニケーションをとってください。
1.2 自分の中の「こうであるべき」という意識を一旦取り払う
自分が常識だと思うことを、相手に押し付けるのは絶対にやめてください。
押し付けることが相手を不快にさせてしまうだけでなく、お互いを理解することに全く繋がらないからです。むしろ、相手との溝が深まってしまいます。
もし、あなたが会話をしている相手から、その人の価値観を押し付けられたら嫌な思いになりますよね?それと同じことです。
「こうであるべき」という意識は取り払い、相手をフラットな視点で見る。そして、受け入れることを心がけてください。
もし、相手の言動に対してあまりに驚いた場合は、純粋に驚いた気持ちを伝えてみてください。「日本ではこうするけど、そういうやり方があるんだね!」と肯定的な表現で伝えてみるのがおすすめです。
驚いた気持ちを伝えることに、何ら問題はありません。そこから会話が広がり、お互いを理解するきっかけにもなります。
以上、外国人とコミュニケーションをするときに大前提として意識してほしい点をお伝えしました。
文化や習慣の違いが言動の違いとして出ること。そして、「こうあるべき」という気持ちを取り払い、相手を受け入れる心がまえが大切です。
次は、外国人の友人と仲良くなるコツをお伝えします。
2. 外国人の友人と仲良くなるためのコツ
こちらでは、わたしが外国人の友人と仲良くなるために試したコツをご紹介します。
2.1 共通の趣味(語学学習・ゲーム・音楽)をフックに会話をする
共通の趣味を話題にすると自然と会話がはずみ、友人関係を築くきっかけになります。
たとえば、わたしは言語学習がきっかけで、数年来に渡ってやり取りをする外国人の友人ができました。
彼女とは語学学習アプリで出会いました。私は英語やドイツ語、彼女は日本語を教えてくれるタンデムパートナーを探していたのがきっかけです。
勉強している言語の分からないことをお互いに質問しあったり、日々の生活で起きたことを伝えあったりするうちに、定期的にメールやテレビ電話でやり取りをするようになりました。
彼女とは家族ぐるみで仲が良く、家族で来日したときには一緒に日帰り旅行に行ったり、毎年クリスマスにはお互いにプレゼントを送り合ったりしています。
2.2 国ごとのステレオタイプから離れて、相手個人を見る
「勤勉で働き者」、「礼儀正しい」、「本音と建前を使い分ける」、「謙虚である」。
これらは日本人の国民性を表す言葉として、よく使われる表現です。国民性は国ごとの特徴を知るヒントになります。
しかしながら、外国人とコミニュケーションをとるときには、このような国ごとのイメージ(国民性、ステレオタイプ)から一旦離れてください。
国民性というフィルターを通して相手を見ることは、ある意味、血液型占いのように相手をカテゴライズすることと似ています。
国ごとのイメージではなく、その人自身がどんな人なのかということに焦点をあてて、コミュニケーションをとるよう心がけてください。
2.3 どんな話題がタブーになりえるのか事前に調べておく
宗教、政治批判、民族、人種、男女差別の話題などについては、出身国に関係なく世界的に避けたほうがいい話題だと認識をしたほうがよいです。
また、国や地域、宗教や文化によって話題にしないほうがよいトピックがあります。相手に嫌な思いをさせないように、事前に調べておくことが大切です。調べておくことで不要な衝突を防ぐことができるからです。
たとえば、アメリカ人に対して外見について話題にすること。
日本では、「痩せたね」、「足が長いね」、「鼻が高いね」、「青くて綺麗な目だね」など褒め言葉として捉えられていますが、そういった言葉がポジティブに捉えられない場合があります。外見について話題にすること自体に不快感を示す人もいます。
アメリカは多民族国家で、それぞれの文化的背景によって感じ方が大きく異なります。日本で一般的に「良い」と思われている価値観が、世界でもそうだとは限りません。
タブーと言われている話題については、ある程度仲良くなってから、本当にタブーなのか聞いてみるのはいいかもしれません。しかし、これから仲良くなろうとしている段階でタブーに触れるのはやめましょう。
もちろん、相手がこちらにとってタブーな話題を振ってきたときには、「それは聞くべきことではない」とちゃんと伝えてください。
以上、外国人と仲良くなるためのコツについてご紹介しました。
共通点を見つけお互いのことを知るきっかけにする
相手がどんな人物か知るときには、国民性ではなく相手自身を見るようにする。
相手に不快な思いをさせないよう、事前にタブーな話題を調べておく
この3つが大切です。
最後は、相手の言動に不快感を持ったときに、ネガティブなことを伝えるコツをお伝えします。
3. 相手の言動に不快感を持ったら:ネガティブなことを伝えるコツ
文化や習慣の違いから、相手の言動を不快に感じるときもあるかと思います。
そんなときには、感情的に嫌悪感を伝えるのではなく、嫌だと感じることを、ちゃんと理由を添えて伝えてみてください。
ときには、不快なことを不快だと伝えることも必要です。不快だと伝えて、ちゃんとわかってくれる人と友人になるようにしましょう。
ここでは、ネガティブなことを伝えるときのポイントをお伝えします。
3.1 「日本では」ではなく、個人として嫌だと思うことを伝える
相手の言動に不快感を感じたら、はっきり「不快だ」と伝えてください。
冷静に、理由を添えて伝えるのがポイントです。
育ってきた文化が違うがゆえに、お互いにいいと思うことと、そうでないことが違うので、自分が思うことをはっきり相手に伝えることが必要です。
そうすることで「あなたがやっていいのはここまでだよ」と境界線を引くことにも繋がります。
また、相手の人柄や相手との関係性にもよりますが、相手の言動が文化的に許されるものでない場合、「これは日本では失礼に当たるよ」と合わせて伝えるのもおすすめです。
3.2 注意:母国語の影響で日本語の表現がキツくなる可能性があると知っておく
外国人の友人と日本語で会話をしていると、直接的な表現に驚かされることがあります。
母国語がYES、NOはっきり意思表示をするタイプの言語の場合、それを日本語に直訳すると表現がキツくなってしまうからです。
外国語で話すことに慣れていないと、多くの人はまず頭の中で言いたいことを母国語で考え、それを外国語に翻訳して伝えます。その結果、発言した内容に母国語の影響が大きく出てしまうのです。
相手は母国語で発言内容を考えて、日本語に訳して話しているかもしれない。
このように思って会話をすることで、瞬発的に不快に思うことが防げます。
表現がキツく感じたときには、ムッとするのではなく、まずはなぜその発言をしたのか相手に聞いてみてください。
多くの場合、日本語の表現ほど強い意味合いはありません。
相手によっては、「こういった伝え方のほう方が伝わりやすいよ」とアドバイスするのもおすすめです。
以上、相手の言動に不快感を持ったときに、ネガティブなことを伝えるときのコツについてご紹介しました。
不快に感じることは、理由を添えて、冷静に「不快だ」と伝える
相手が日本語に慣れていない場合、表現がキツくなる場合があると知っておくことで、落ち着いて相手と話ができる
この2つです。
まとめ
以上、外国人と仲良くなりたい!異文化コミュニケーションを楽しむための心構えとコツについてご紹介しました。
外国人とコミュニケーションをするときの大前提:日本の常識は世界の非常識
習慣・文化が違うことを念頭に入れておく
自分の中の「こうあるべき」という意識は一旦取り払う
外国人の友人と仲良くなるコツ
共通の趣味をフックに仲良くなる
国ごとのステレオタイプから離れて、相手個人を見る
どんな話題がタブーになりえるのか、事前に調べておく
相手の言動に不快感を持ったら:ネガティブなことを伝えるコツ
不快に感じることは、はっきり不快だと伝える
母国語の影響で日本語の表現がキツくなる可能性があると知っておく
外国人の友人とやり取りをしていると、想像の斜め上の反応が返ってきて驚くことがあります。
しかし、異文化コミュニケーションをしていると、今まで自分にはなかった考え方や行動を知ることができ、新しい考えに出会う度にワクワクします。
新しい世界と出会うと、柔軟に物事を見たり考えたりするきっかけになるからです。
お互いの違いを尊重したり、楽しめる素敵な外国人の友人ができることを願っています^^