【ほぼ毎日エッセイ】ラジオにそっと助けられたり

【2019/06/14】
ラジオのある生活がここ数日助けられている。

ような気がするのだ。
大体毎日更新しているこの日記を読んでくれている方々から「今更かよ」と思われるのを覚悟でお話しすると、現在私は同棲をしている。
週の半分以上私の家に来ていた期間も含めれば、もう2年近く一緒に住んでいることにも驚きだが、気がつけば付き合ってもう2年と半年が過ぎようとしていることにも「随分私といるもんだなぁ」と相手に感心してしまう。

一緒に過ごすようになって最初の期間は、私のどうしようもなさが原因で、大きな事件や問題が立て続けに起こっていた。
それでも一緒に乗り越えてくれた彼女には心の底から感謝している。
ここ最近は以前のように目立って何かが起こるわけではないけれど、お互いを推し量る様な鍔迫り合いの日々が続いていて、たまにできる1人の時間に安堵する自分が情けない。
3日前くらいに書いたお弁当がきっかけでのすれ違いや、「きっとあいつはこう思っているだろう」という忖度。
お互いに「怒ってないかな?」と気を使う毎日。
それに対して「気使わなくていいのに」とお互いがお互いに言う生活。
2人ともなんとなく疲れてはいるもの別々に生きようなんては思わないのはきっとどこかで繋がっているからだろう。
繋がっていると言ったって、美味しいご飯を一緒に食べたいだとか、そんな程度のことだ。
けれどそれが案外大事だったりするとここ最近ぼんやりと思う。
お互いの忙しさから平日の夜に落ち着いて食事できることが少なくなってきて、悲しく思う気持ちはあるけれど、それでもお互い多少無理してでも帰ってくるのを待ってから食べるのはきっとそう言うことだ。
ただそんな日はやっぱり疲れていて、ぶつかることが多くなった。
甘えたい彼女と話したい自分。
結局ぶつかりちりが積もっていく。

理由は特に覚えていないが、ふと食事の時に見ている録画したテレビ番組を見るのをやめてみようと思った。
食事をテーブルに運んで、ラジオの周波数をFM80.0に合わせて、初めて聴いたよくわからない番組を聴きながら食べ始める。
全然面白くないブリブリにブリっ子なアイドルちっくな番組MCが一周まわって可笑しくって、2人でツッコミを入れながら肉じゃがを突いた。

ごちそうさまをした後もリモコンに手を伸ばすわけでもなく、お互い好きな様にくつろぎぎらラジオに耳を傾ける。
画面に目を向ける必要もないから特に相手に気を使うこともなく想い想いの格好で。
時々くっついたり、鬱陶しくなって離れたり。
そんな時間をダラダラ過ごしたら彼女は洗濯物をたたみ初めた。
私と言えば食べた食器を洗うでもなく、そのまま寝そべりうとうとしてしまう。

ラジオから流れてきたオレンジレンジの以心伝心を聴きながらゆっくり過ごす平日の夜。
こんな時間が続いてくれればきっとそれは幸せだ。

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