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漫画東京卍リベンジャーズの感想
皆さんは俳優の吉沢亮さん山田裕貴さんが映画に出演したことで一躍有名になった。東京卍リベンジャーズをご存知ですか?
私は一昨年(2023年)全巻買い揃えました。
東京卍リベンジャーズの醍醐味
東京卍リベンジャーズの醍醐味は、なんと言ってもタイムリープと不良漫画を掛け合わせたことでしょう。
元不良の主人公が刑事であるヒロインの弟と協力し、タイムリープしてヒロインの死を回避するというのはなかなか真新しい設定でした。
タイムリープした先で恋愛する。というのはよくありますが、好きな人の為にタイムリープするというのは愛が感じられていいですね。
キャラが魅力的
東京卍リベンジャーズの特徴として、登場人物達が大変魅力的です。
サブキャラじゃない?という人物まで一人ひとりよく掘り下げてあります。
パーちんとか完全におっさ…成人してるだろ。
というキャラが中学生してたり、ココが小学生で大金稼いでたり、三ツ谷は家が貧乏なわりに金かかるビジュアルしてたり。ドラケンが大人の店に住んでたり。
多少無理がある設定もあるんですが、物語の本質はそこではないと思っているので気にせずおきます。
お気に入りのキャラ
東京卍リベンジャーズには魅力的なキャラが沢山でてくるんですが、お気に入りはなんと言っても主人公の花垣武道ですね。
久しぶりにこの主人公で良かった!と思う主人公に出会えました。
ここ数年で漫画の主人公好きになったのなんて初めてかもしれません。
いや、そもそも私は漫画の主人公を好きになったことあっただろうか。多分ない。
これは素晴らしいことではないだろうか?
マイキーだのドラケンだの濃い面々のいる漫画の中で武道は食われることなく主人公を全うしていました。
この作品には所謂、格好良いキャラは沢山出てきます。
でもこのキャラ見てると少年漫画読んでるって感じがする!ってキャラは主人公の武道を除いて他に居ません。
武道はタイムリープして14歳の姿はしているものの、基本には26歳の設定です。
少年漫画の主人公としては比較的、年齢高い部類に入るのではないでしょうか。
しかも彼は全編通して(流石に未来が変わった後は結婚しているが)彼女なしの童◯フリーターという設定を守り続けています。
そしてよく泣く。基本的に東京卍リベンジャーズのキャラはよく泣きますが、多分武道が一番泣いてますね。
そして武道の行動、言動には本当に26歳?と思うような物が多々あります。
確かに年齢に反して幼いかも知れません。
いや、多分東京卍リベンジャーズのキャラ中、一番精神年齢は幼いでしょう。
彼の名台詞も基本的には根性論ばかりで近代的ではありません、でも全編通してダサくて格好つけない設定を守り続けている武道がそれを言うことで、不思議とその台詞もアツく格好良くなる。という現象が起きています。
そこら辺が多分、現代人にウケた理由かな。
ダサく見えて、本当は格好良いキャラが溢れている現代では正統派の成長していく主人公に感じました。
キャラクターデザイン
東京卍リベンジャーズが世間に与えた影響として、とてもファッション性に優れているというのが上げられるでしょう。
東京卍リベンジャーズの主な舞台は平成初期、武道やあっくんはリーゼントをしていますが、千冬や三ツ谷等は近代的です。
実際にYouTube等の動画サイトでは客が千冬や三ツ谷、マイキーの髪型をオーダーしたり、美容師自身がマネキンをそのようにカットしたりという動画が結構アップされていたように思います。
この時期は千冬のツーブロックのマッシュショートがよく流行ってました。
また服も結構おしゃれです。
中でもメインキャラの一人である三ツ谷は将来的にファッションデザイナーになる設定なので、和久井先生もファッションには自信があり力を入れて描いていたのではないでしょうか。
稀咲鉄太の退場からストーリーの面白さが低迷していく
そんな面白かった東京卍リベンジャーズでしたが、天竺編のあと武道にとっては宿敵である稀咲鉄太が退場してからはストーリーの面白さが急速に低迷していきます。
そもそも、ヒロインの日向を殺していた稀咲が退場した時点で武道の目標は達成していると言っていいと思います。
漫画が人気で引き伸ばしに合うのはよくあることですが、あくまで私が抱いた感想としては和久井先生は本来この先を書くのは想定してなかったんじゃないかなと。
ただ途中から低迷期を迎えたとはいえ、一度区切りはちゃんとつけてるし、面白かったのは事実なので読んでよかったなと思います。
気づけば長々と語ってしまいましたね。
この記事で東京卍リベンジャーズに興味を持っていただけたら幸いです。