僕のヒーロアカデミアの感想
休日中、僕のヒーローアカデミアを読みました。
まだ新しい作品なので【ネタバレ有り】と表記してその感想を書かせて頂きたいと思います。
※殆どテーマについての感想です。
ヒロアカのテーマ
皆さん、ヒロアカのテーマというと何を思い浮かべますか？
ヒロアカと言われるとまず浮かぶテーマとして…
個性が無くても、ヒーローになれる。
誰もが誰かのヒーローだ。
この辺が上げられるかも知れません。
でも、それ以外にもテーマ性がある。
と私は思っています。
僕のヒーローアカデミアは、全編通して全てのキャラが自分の弱さと徹底的に向き合った作品だと思うのです。
何処に視点を置くか。
作品というのは、物語の何処にフォーカスするか。
によって見え方が変わってきます。
そう言った意味で、ヒロアカは非常にテーマが多い作品です。
主人公達が抱いたヒーローへの憧れと現実。
それを受け入れて、それでも夢を目指すキャラクター達。
そして自分の過ちを認め、弱さを受け入れて行くキャラクター達。
こんなところでしょうか。
前者は緑谷出久や轟焦凍を思い浮かべる方が多いでしょう。
後者は爆豪勝己やエンデヴァー、飯田天哉を思い浮かべる方が多いと思います。
今回はその弱さを受け入れたキャラクター達について書いていきたいと思います。
自分の弱さと向き合う強さ
前述した通り、ヒロアカのキャラクター達は他の少年漫画に比べ、自分の弱さと向き合う姿が緻密に描かれています。
その代表と言えるのが、爆豪勝己とエンデヴァーでしょう。
戦闘に限っていえば並ぶものが無い程強い二人ですが、その二人が弱さと向き合う姿というのが本作では徹底的に描かれています。
本当の強さとは…
ヒロアカにおいて強キャラと言われればまず爆豪を想像する方が多いと思います。
そんな爆豪ですが、最初は主人公の緑谷出久に自殺を促すような発言をする。
嫌な奴として登場します。
此処だけだと爆豪は強いだけのキャラクターになりますが、ストーリーが進むにつれ、彼がストイックなまでの努力家であることが明かされていきます。
天才だから天狗になっているというイメージは払拭されていきましたが、堀越先生はそれは爆豪の中にあったとストーリーの中に書き記しています。
生まれつき素晴らしい才能を持って産まれた爆豪は、当然のように自分は凄いと思います。
そんな彼は幼少期、池に落ちた際に緑谷に手を差し出され劣等感を覚えます。
正直、え？と思いました。
緑谷が手を差し出たとはいえ、爆豪の強さは変わらない筈なのですが、爆豪には屈辱に感じたのでしょう。
この件が爆豪を完璧主義に、同時に緑谷へのあたりを強くしたとも言えます。
この爆豪の緑谷への感情というのは、本当に自分本位で一方的です。
でも私は此処を受け入れ、乗り越えたのが爆豪の一番魅力だと思っています。
単純な強いだけの格好いいキャラは沢山居ますが、自分の弱さと向き合う姿を含めてこそ、真実強くて強い人物だと言えるのではないでしょうか。
悪意は無いとはいえ、したことだけいうとエンデヴァーの方がもっと酷いですが、かれもまた爆豪以上に自分の過ちと向き合っています。
気付くと結構長く書いてしまいました。
殆どテーマに対してしてしか書いてないのにね。
私としては爆豪もエンデヴァーも好きであり苦手な部分もあるキャラクターではありますが、彼等がヒロアカを代表する魅力的なキャラクターであることは間違いないと思います。
