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統合失調症持ち視点の「わたしの勉強法」


こんにちは。
統合失調症を持ちながらイラストレーターをしているponogardenです。


今回は、日本経済新聞とnoteで共同で募集している「仕事や働き方」に関するお題企画「#わたしの勉強法」に参加して、記事を書いてみます!


私は統合失調症持ちなので、仕事や働き方には必ずこの持病が大きく関わることになりますが、それでも工夫して乗り切っている方法について話せたらと思います。
同じような境遇の方の参考になれたらとても嬉しいです。


統合失調症患者の物事の考え方と、仕事面での対策

統合失調症になってから、頭の中の整理のしかたや考え方には、特有の「癖」が生まれることに気づきました。
個人差はもちろんあると思うのですが、私の感覚では、頭の中に、テレビに搭載されてるような「チャンネル」がある感覚で、チャンネルを合わせている「事柄」のことはしっかり覚えている。整理には時間がかかるけれど。
そして一番厄介なのが、「事柄」にチャンネルを合わせていないと忘れてしまうこと。
疲労が強い時は、そのチャンネルがあることをすっぽり忘れてしまっていて、後に落ち着いてから、丸ごと思い出してしまうこともあります。


統合失調症持ちの、頭の中のチャンネル分けイメージ

チャンネルは例えば「仕事の案件1」、「仕事の案件2」、「職場仲間の情報」、「締切が近いもの」「家族」「友達」...みたいな感じの振り分けで、どれも重要なのに、忙しかったり疲労が強い時はチャンネルごとすっぽり抜けてしまう時もあります。
これを防ぐために、スマホのメモ帳、手書きのメモ帳、職場のパソコンなど常にメモする癖をつけています。


①スマホのメモ帳の使い方

まずスマホのメモ帳の使い方は、頭の中の容量を少しでも軽くするために使っているイメージです。
日常でしなければならない家事、買出し物品、職場仲間との約束、友達、家族との約束、通院や歯医者の予定など、事細かにメモをしています。
こうすることで、頭の中を占めている容量を減らして、仕事や大事な要件に使える容量が増えると感じています。


②手書きメモ帳の使い方

手書きメモ帳は、主に職場で教えてもらったことをメモしています。「仕事内容メモ帳」です。
メモの取り方も工夫しています。
私は現在パソコンで仕事をしていますが、パソコンの操作などをメモする時は、パソコン画面の選択する部分を軽く図や絵を書いていて、次に見た時も、思い出せることを重視しています。
あと、操作内容などはできる限り細かく書く事。
一つ一つの操作まで書く事。
統合失調症の場合、周りからの音や声などで集中力を失ったり刺激を受けることが多いので、メモは「半分集中力のない状態」で書くしかない場面が多いので。
すっごく細かく書いてます!


③パソコンに搭載されたメモ帳の使い方

ラストのパソコンのメモ帳の使い方ですが、事前に仕事の段取りカンペなど作っておいたり、普段の仕事の流れなどをメモ帳にカンペとしてまとめておいて、通常業務は極力頭を使わなくてもスムーズにできるようにしています。なぜかというと、統合失調症だと疲れやすい面があるので、通常業務は少しでもラクしたいからです!
普段の仕事の流れや段取りカンペを作っておけば、あとはそのメモに項目を書き加えたり埋めたりして、コピー&ペーストしたりすることで、仕事の細かな雑務はかなり減らせますし、ミスも減るのでおすすめです。


④最後に重要なのは、「覚えたことを教えること」

「教える」ことに苦手意識のある統合失調症患者さんもいるかもしれませんが、私は「教える」ことは自分自身のこともラクにしてくれるものだと思っています。
なぜかというと、

①教えることで、自分の頭の中も整理できる。(統合失調症の症状の1つとして、「頭の中を整理するのが苦手」という部分をカバーできる)
②仕事内容を客観視できて、視野が狭くなった時こそ発見がある。
③どうやって教えたら伝わるかな?と考えること自体が、少し認知行動療法に近い(と個人的に感じる)
④人と仕事を共有することで、自信のない部分をカバーできることにもなる。
⑤教えることで人間関係も良くなり、自分が困った時にも助けてもらいやすくなる。


これらが得られるなら、きっと自分自身も仕事がしやすくなりますし、人の助けにもなれるなら一石二鳥ですよね!


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統合失調症を持つ方々が、少しでも職場で働きやすくなる助けになれたら嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!


ponogarden


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