このマリアージュ、絶品なり
今回は、Noteを使い始めて初めて、アメブロからの記事の移行ではなくて、直接このNoteの画面に打って書いています。
実は私は、料理のレシピの動画を撮ってYoutubeにアップしています。それを始めた理由は、このNoteの一番初めの記事でも書いていますが、私のフランス人の配偶者であるダンナ、こやつが、多分、いやほぼ確実なアスペルガーで、とにかく変わってます。結婚して10年以上経っていますが、そんな変わり者ダンナとの結婚生活のなかでも特に辛いのが、私とまともに会話することがほぼないということ。
その辺りの愚痴はここでは控えますが、そんなまともな会話もしないダンナが、唯一毎日私に話しかけることがあります。それは、
その日のご飯のリクエスト。
そんなダンナとの生活に絶望しかけたこともありますが、本来お気楽な性格の私は、それを逆手に取って、旦那にとっての私が “ぽね食堂“ でしかないなら、それを逆手にとって、動画にでもしてやろうじゃあないか!と始めたのが、その料理レシピの動画というわけなのです。
そしてきのう、また一本の動画をアップしました。
今回の料理は、「マグレ鴨のしょうがニンニク醤油漬け」。焼いて漬け込んでおくだけで、とびっきりのご馳走になるこのレシピ。
その動画をアップしている時にふと気づいたのが、日本とフランスが合体すると最高に美味しいものができる、ってこと。
フランスの食に対する貪欲さと、地の利の食材の美味しさ、それと食の歴史。それと、日本の細やかな技と食の洗練、それと日本人の恵まれた舌と食文化のレベルの高さ。それらが合わさると最高に素敵な料理が出来上がる!
フランスに住んでみて実感していますが、フランスと日本は色々なことが両極端。大雑把と細やかさ、ルーズさと生真面目さ、楽天的さと悲観的さ、正直と建前、刹那的と禁欲的、他人に対する距離の近さと遠さ、個人主義と集団主義。。両極端に違うからこそ惹かれ合うし反発し合う。でも、一度その両極端が混じり合って溶け合うと、これが極上の美味しさになるんです。
今回の料理も、フランスの食文化の一つである、フォアグラのためのマグレ鴨の胸肉と赤ワイン、そして日本の、みりんとしょうがニンニク醤油、それと漬けの方法の合体。焼いて漬けるだけという、超シンプルな料理なのに、これが極上の美味しさになるのです。
両極端な国が混じって溶け合った時の二つの国のマリアージュ。私はもう子供を産める年齢ではなくなったけど、可愛い子供を1人、産んでおいても良かったかなぁ、とちょっと甘酸っぱい後悔を感じながら、きのう、この動画をアップしたというわけです。
ぜひ一度、ご覧になってくださいね。