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観察日記973

観察日記973
おはようございます。
「善と悪のパラドックス」をまとめ中です✋

・なぜ我々は楽観的な思い込みをするのか?
 ・反応的攻撃性の心理によるのかもしれない
・ほぼ互角の相手と対戦する場合、両軍の指揮官は、ともに自軍内での激しい抵抗を予想する
 ・こうした場合、自信があればあるほど勝つ可能性は高くなる
 ・理由は、「集中」と「はったり」
・自信が生み出す集中力は人を勝利へ邁進させる
 ・「あきらめない確固たる決意」は常に用心を打ち負かす
 ・軍事力が拮抗し戦いでは、思慮深い指揮官は敗北の可能性を五分五分と的確に認識し、失敗した場合の自営について考える
 ・敗戦の可能性に気を取られると、不安に駆られ、えてして注意力散漫になる
 ・力が拮抗した戦いでは100%の努力が90%の努力に打ち勝つので、思い上がった自信家が勝者になりやすい
 ・「王の思考」は非合理的で無駄が多く半分はただの思い込みだが、互角の戦いでは心理的な力となって勝利を広げる
・自信過剰は、信じないものから見れば明らかに合理性に欠ける信念にもなりうる
 ・例えば、魔術で守られている(銃弾が当たっても死なないなど)と信じることは、敵への無制限攻撃を引き起こす絶好の思い込み
 ・前線に立たない指揮官にとって、とりわけ都合よく作用する
・自信過剰は、敵を怖がらせることもできる
 ・適切なはったりだけで充分効果がある場合も多い
・集中させてうまくはったりを利かせれば、楽観的な思い込みは勝利を呼び込む
・根拠のない自信の主な適応上の特徴は勝利の促進
 ・副次的な恩恵として、不安定になりそうな同盟を鼓舞するなど
・生命の壮大な仕組みの中で、勝てる能力の選択が、判断ミスと結果として人員の粗油網を招くというのは、自然の皮肉である
 ・人間の戦争で問題になるのは、指揮官の自信過剰によって、戦闘に強制参加させられる兵士たちに軍事面を超えた悲惨な事態が生じうること
・複雑な戦争では、兵士たちは多くの状況で戦闘への参加を踏みとどまろうとする
・しかし、指揮官たちは、作戦に途方もない資源を投入させ、連合による能動的攻撃性を最大限反映させた強制的な方法で兵士たちを動かす
 ・どちらの心理も進化的に発達したもの
・不幸なことに、自然淘汰は勝利につながるメカニズムを選好するが、そこには戦争の消耗を激化させる楽観的な思い込みも含まれる
・複雑な戦争は、能動的攻撃性と反応的攻撃性を用いる人間の性質が複雑に絡み合った結果
 ・「抑えようのない攻撃衝動」でも、殺人の喜びでも、外部の邪悪な何かでもない
・もっとも重要なのは、複雑な戦争が、服従と序列化を促す「連合による能動的攻撃性」の能力によってはじめて可能になる点
 ・危機が迫ってくると、当事者たちは、反応的攻撃性の進化の中で形作られたさまざまな性質によってだんだん合理的な評価が下せなくなる
・以上の分析は、人間心理の進化と軍事行動の関連性をごく大まかに示しただけ
 ・攻撃性の進化的適応のせいで戦勝の可能性が上がるのではなく、下がる点を強調することが目的
(自信過剰の恩恵)

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