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観察日記968

観察日記968
おはようございます。
「善と悪のパラドックス」をまとめ中です✋

・先史時代から有史時代にわたって戦死者が減少している
 ・戦争の頻度が長期にわたって減っているということは、過去には人間がいまより高い割合で殺し合っていたという意味でもある
 ・「戦争が自然なことと見なされているなら、避けたり、減らしたり、なくしたりという試みにはほとんど意味がない」(フライ)
  ・非暴力へ向かう流れがあるということを嫌う人々の懸念
   ・(人類は昔から善良でなければならない)
  ・戦争が適応だとしたら避けられないに違いないという生物学的決定論の典型的な意見
 ・「破滅へ向かう進路を変えることを恐れ、無力感を覚える人々にとって、暴力はわれわれの獣性、制御不能な攻撃衝動から生まれると保証してくれる理論は、何よりも望ましいのではないか」(エーリッヒ・フロム)
  ・ルソー派に浸透している運命を受け入れることは慰めになるという意識
 ・戦争は自然の成り行きだとしても、なぜ「避けたり、減らしたり、なくしたりしようという試みにはほとんど意味がない」のだろうか?
 ・ほかの自然現象、例えば、病気は明らかに生物学的に自然だが、われわれはそれを根絶しようとする
  ・進化した行動だと考えているにしても、影響をさえようとする
・古代に戦争があったと信じれば運命論にいたるという主張には事実の裏付けがない
・戦争に適応的な根拠があると信じる学者の中に、戦争は避けられないものと見なす人はほとんどいない
  ・暴力の軽減やよりよい制度の構築に尽力
 ・暴力は環境への反応
 ・止めようのない遺伝子の指令にいつも従っているわけではない
・なぜ多くのルソー派は、悲観論で応じたのか?
 ・戦争を進化上の適応行動と理解すれば、嫌でも生物学的決定論に至るだろうという考え方
 ・人間の暴力性を適応と解釈する学者のせいで決定論が出てきた、と不当に解釈
・暴力は社会的な影響を受け、社会的に防ぐことができるという証拠は豊富にある
 ・何世代にもわたって平和な社会が続くこともある
・ある行動傾向が進化したからといって、その行動が避けられなくなったり、柔軟性が失われたり、人に意志が全く働かなくなったりするわけではない
 ・遺伝子はシステムをつくるが、システムは状況に反応する
 ・成功につながる攻撃の秘訣は、行動の適度な柔軟性
・反応的攻撃性は能動的攻撃性よりも個体による制御が難しいが、それでも大脳皮質の制御を受ける
 ・ふつう抑制は能動的
 ・能動的攻撃は、犠牲を払わずに成功する公算が高いと首謀者が判断したときにだけ成立
  ・状況に左右される
・ルソー派は、愛着心や恋愛感情や協調性が進化したという考えにはさほど抵抗なく賛同
 ・ヒトと類人猿の間で認知システムや神経内分泌システムが異なり、ヒト特有の共感や利他主義が育まれるという考え方は喜んで受け入れる
・更新世の人間が戦争していたからといって、現代のわれわれが必ず「進んで殺さずにはいられない流血の欲望でゆがめられている」と信じるのはばかげている
 ・人間は「抑えきれない攻撃的な衝動」を持っているわけではない
 ・抑えがたい暴力の衝動といった考えに縛られることなく、戦争の進化的な重要性について考察することは可能
(生物学的決定論の誤り)

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