北関東の片隅で
DJI MAVIC MINI に海外向け2400mAhバッテリーを搭載した状態で包括飛行許可・申請を行うための自家用忘備録。
ドローン情報基盤システム DIPS にてアカウントを開設します。この段階で必要なものはメールアドレスのみ。GamilやYahoo!メールでも可。ただしオリジナルドメインのメールは返信が遅い傾向アリ。
海外向け2400mAhバッテリーを搭載して航空法132条 無人航空機の飛行禁止空域 及び132条の2に定める無人航空機の飛行方法に抵触する飛行をする際の承認申請についての自家マニュアルです。 航空法132条で定められた飛行禁止空域 ()内は意訳 一.無人航空機の飛行により航空機の航行の安全に影響を及ぼすおそれがあるものとして国土交通省令で定める空域 省令第236条 (空港周辺等)(高さ150m以上の空域) 省令第236条の2 (人口密集地域の上空) 航空法132
芦別から3時間程車を走らせて帯広到着。ここでの目的は『奥さんと子供に会う』とのこと。奥様が仕事を終える夕方までSさんの行きつけだと言う市内の喫茶店で過ごす。久しぶりの一家団欒との事なので私はホテルで待機すると申し出たが、お二人に紹介すると言ってきかないので夕食に着いていくがどうにも気がひける。奥様と幼ない息子さんに挨拶し、食事を済ませると次は息子さんのリクエストで日帰り温泉に行く事になった。 成り行きとはいえ一家団欒に着いて回ることになってしまって何だか申し訳ない。それ
Sさんから『北海道に出張するから機材の準備と航空チケットの手配をするように』との指示が来た。いつもの通り詳細の説明は無い。 私は実はちゃんとした旅客機に乗るのはこれが初めてだ。セスナ、ヘリには何度も空撮で乗ったしビジネスジェットの搭乗経験も何度かあるものの、いわゆる旅客機には乗る機会が無かった。もちろん海外にも当時は行った事が無かった。チケットの取り方から調べているうちに詳細が知らされ、翌週の千歳往復2人分でANA希望、観光パンフレット向けのロケハンでレンタカーも必要で
前にも書いたが社長とSさんのデスクが社内に無い。Sさんのデスクはどこにもないが、社長のデスクは2駅離れたオフィス街のSOHO向けレンタルスペースにあるらしい。Sさんのデスクが無いのは本人の意向だそうだが、社長のデスクが無い事、そして会社に常駐しない事には理由があるそうだ。その理由を聞いた時は驚いた。 会社から車で30分、1駅離れた県を代表する市街地に有名なオフィスビルがある。劇場やショップ、オフィススペースを備えた高層ビルだ。そのビルの駐車場は地下にあり、搬入口も地下に
ある秋の午後。メール専用機にしているPCに向かっていたKさんが『コレなんのことかわかる?』と画面を指さしながら話しかけて来た。 画面を覗くと見覚えの無いアドレスから届いた1通のメールが表示されている。件名にRe:が付いているので返信メールのようだ。ざっと読むと無沙汰を詫びるもので怪我について心配していることも書かれている。文面からすると女性から男性に宛てたものの様で、とても上品な文章が綴られていた。 社内で誰か怪我をしている人は居ないし、そもそも会社に届くビジネスメール
あれっきりSさんが会社に姿を見せなくなって2週間。たまごのポスターのことをすっかり忘れていた頃にSさん登場。 「撮ってみたんだけどさ、難しいね。5パックダメにして諦めた。もったいないから卵ばっかり食べてるよ」 2パック買い足したらしい。延々と卵60個トライしてたのか。 「僕には無理だからM君撮って。あとは任せるから」 私だって無理だ。だから仕掛けを考えた。黒い板を斜めに立て、そこに生卵を流す様に落とす。あらかじめ器に卵を割っておいて、何度か試して白身の量を調整したら
Sさんから受ける電話はいつもこんな感じだ。 電話を取るといきなり「撮影の準備して」 自分が誰であるかとか前置きは一切ない。いきなり要件。なんの撮影か問うと「卵。割った卵」 どんな風に撮りますか?なんに使いますか?「卵が落ちるところ。ポスターに使う」 こんな感じで少しづつ聞き出したら、どうも生卵を割り、中身が落ちる様子を、割った手と殻を入れて写真に撮りたい様だ。背景は真っ黒で、手、殻、卵だけに光が当たった写真にしたいらしい。 「ところでM君のカメラのシャッタースピー
社長は普段会社に居ない。普段は市街地にあるレンタルオフィスに居るらしい。若者起業者やSOHO向けの、デスクひとつ置いたスペースをパーテーションで囲って貸し出しているアレだ。従業員がいる会社の社長さんなんだし、そのスペースの空きがでるのを待ってる人いるんだから、会社に戻るなり他のちゃんとしたオフィスを借りるなりすればいいのにと思う。 来るときは会社に電話をかけてきて、それから出社する。アポを取ってから来るのだ。あらかじめ用意しておいて欲しい書類や製作物を社内の者に伝え、そ
この日は夕方から看板の搬入の手伝いだ。昼間のうちにカットと貼り込みを済ませた内照式の看板に、蛍光灯を取り付け配線をして作業車に積む。長さ2.5mくらいのさほど大きくない看板だが、金属製の枠にいろいろ部品を付けてあるのでけっこう重い。K部長と車に乗って出発だ。 自動車修理工場の建物正面、大きなシャッターの上に今回の看板をかけることになっている。今日は看板の搬入だけで、明日の朝から鳶職人と一緒に取り付け工事が始まるそうだ。車から降ろした看板を設置場所の下まで運ぶ。丸っこくデ
重そうなパンパンのTUMIバッグを抱えてSさんが現れた。あのバッグには何が入っているのだろう?看板屋の営業だから材料のサンプル集とか、既製品のカタログとか入れてるのかと思ったら、そういうのはわからないから持っていないらしい。たまに英語で電話をしている時に辞書を出すことがある。中学入学時に買ってもらうような分厚いA5版のコンサイスだ。あんなもの持ち歩いてるのか? 私は幼い頃からなぜか無線通信に興味があり、叔父から譲り受けた通信型受信機で外国のラジオ放送や短波の業務通信を聞
看板製作の日々が続く。教育のために時間をとってもらえるわけではないが、何かの折に教えてもらえる先輩方の知識や知恵の片鱗を拾い集め、それを作業に生かしていくのがなんとも楽しい。作業指示を受け、わからない点をまず考えて解決し、それを「こんなやり方でいいですか?」と確認してOKが出たら作業を始める。分からなければ何がわからないのか、どの点がわからないのか理解してから質問する。みんな忙しいから、自分である程度整理してからでないと相手をしてもらえない。教える立場に慣れてしまっていたよ
看板の業界には「貼り職人」と呼ばれる人たちがいる。シートを貼る専門の人たちだ。なんどかその技を見る機会があったが、それは予想以上のハイレベルなテクニックだった。 まず曲面にシートを貼る技。かなりの高難易度だ。平らな面に貼ってもシワや気泡が入りやすいシートを、シワも気泡もいれず曲面に貼るのだ。バスや鉄道車両、企業の看板車などをラッピングするためにシートを貼るのもこの人達。シートだけで無く、大型プリンターで出力した印刷シートも貼る。印刷シートで広い面をカバーするには必ず継ぎ
カストリが済んだ粘着シートに転写シートを貼る。リタックとかタックシート、アプリケーションとも呼ばれるシートだ。この会社ではリタックと呼んでいた。リタックを綺麗に貼ったら隅の余分な部分を切り落とす。この時水平の基準になる場所や、隣りに貼るシートとの位置合わせになる部分を切り落としてしまうと現場が苦労する。リタックにシワを入れてもまずい。大きすぎるシートを作っても、小分けにしすぎてもよくない。水平の基準が無いと、1/10図面と現場の実測値を付き合わせて水平位置を割り出すという手
写真の仕事が済んでしまったので、Kさんについて看板製作の初歩を教わる。まずはカストリという作業だ。製図などでも使われているプロッターという機械がある。製図の場合は縦横自在に動くヘッドにペンが装着されていて、大きな紙に線を引いたり文字を記入したりして図面を描く。看板屋の場合は紙ではなく粘着シートをセットし、ヘッドにはペンでは無くカッターの刃先が着いている。そしてイラストレーターなどのベクトルデータを扱うソフトで作画し、作画データ通りにプロッターが粘着シートを切り抜いてゆく。切
会社の本業は看板製作と設置。レンタル看板とかはやってない。そして今度新事業として写真事業部をたちあげるのだそうだ。私はその要員として呼ばれたわけ。新事業部の部長は営業部長のSさん。 Sさんは元々カメラマンであり、今もその仕事を副業として続けているとのこと。スタッフが常駐しているスタジオも3ヶ所持っているという。 新事業部を立ち上げるのは、京都の観光PRプロジェクトに参加するためで、あの有名な「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンにも関わることになるという。ただし、毎