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概念の分解 《平時と有事の話①》

こんにちは😊
今回も、よろしくお願いいたします。
早速、どうぞ。

一般的に、都会は変化に強く、田舎は変化に弱いと思われがちですが、その考えは危険なのかもしれない、そんなお話です。

都会住みでも田舎住みでも、衣食住が生活の基本である事に、違いはありません。

その衣食住に関してのツールは、日々アップデートされるので、それらを使いこなせるかどうかは個人に依存される点と、都会と田舎の専門が異なる点、この2点が変化の強弱に誤解を招いていると考えます。

ざっくり言うと、決済方法や無人レジなどの新しいツールに対応するスピードの違いが一つ目。
二つ目は、ビジネスつまり売る事が仕事のベースである都会と、生産が仕事のベースである田舎の違いです。

都会の方が人口が多いので、当然若い世代の数が多く、進化するツールの扱いは得意です。
加えて使いこなす人口が多いので、不得意である人達も教えてもらいながら、徐々に対応していきます。
そのスピード感は、田舎とは段違いではありますが、人口割合としてはどうでしょう。
都会に住んでいても、スマホを扱いきれない人はいるでしょうし、田舎に住んでいても手軽に扱う人はいるでしょう。

何処に住んでいても、情報自体を得る量は変わらない時代ですから、一昔前の感覚とは違うはずです。
私が住む過疎化地域であっても、amazonで買い物をし、ネットフリックスで時間を楽しんでいるのです。

仕事のベースの違いは、かなり大きな差を生み出します。
エンドユーザーに最も近い場所と、最も遠い場所ですから、ニーズの出所や仕事に必要なスキルは全く異なり、顧客目線の思考回路と生産者目線の思考回路は、交わる事がありません。

魚をスーパーで購入する人々が、漁師の過酷さを理解出来るかと言えば、そうではないと言う話です。

しかしながら、この世の中の仕組みは、【売る側】つまりはホワイトカラーもしくはビジネスパーソンと呼ばれる人々の方が優位な立場である事が多く、【売る事を不得手とする生産者側】は、一段下に見られる傾向があり、その生産者を数多く有する地方も、都会に比べ下に位置すると言う概念が存在します。

売る事が不得手な生産者サイドも、作る事が不得手な販売者サイドも、セクションが違うだけであり、そこに差別意識を生む必要はないのですが、不思議な話です。

生産者サイドも、販売者側を上に見る概念がありますので、この感覚も是正していければ良いなと思います。

少し脱線してしまいましたが、【変化】の話です。

上記の通り、ツールやシステムの調整等の【進化】や【変更】に関しては、都会の対応力が高くスピード感は雲泥の差ですが、【変化】はまた別物です。

【変化】とは、ツール等を代表とした【利便性が高まる事柄への対応】ではなく、【不便性への対応】を指すと考えます。

つまり、戦争や天災、コロナなどのパンデミック、これら日常が崩壊する事柄への対応力です。

極端な話、電気ガス水道といった生活インフラが滞った場合、都会では大惨事となりますが、地方は割と耐えられるという話です。

地域にもよるでしょうが、水は川から直接引いて濾過して使うでしょうし、燃料は山から木を切って補うでしょう。
さすがに電気は用意出来ませんが、焚き火や蝋燭、行灯を作って凌ぐでしょう。

食料に関しても、種さえあれば手作業でどうとでもなりますし、海があれば魚などを獲る方法は、いくらでもあります。

実を着けるタイプの樹木があれば、季節毎に恵みを分けてもらえるでしょう。

そういった目線で見た場合、【変化】つまり【有事】の際の対応力は、圧倒的に地方過疎化地域が強い訳です。

コロナ時も一部大変ではありましたが、私の生活は、ほぼ変わりありませんでした。

何が言いたいのかに話を進めますと、【有事に弱い都心部】は、【平時】を維持する事に専念しながら、【有事】の際の対応を準備すれば良いのですが、【有事に強い地方部】は、【平時の維持】をベースに考えると判断を誤る可能性が高いと思うのです。

何故かと言えば、その対応力の高さから、日本全体が見誤っていますが、地方部はもう既に【有事】状態にある為です。

少子高齢化は言うに及ばず、人材の流失 それに伴う行政 民間の質の低下 準生活インフラの撤退(小売やGS 機械修理等々) 税収の低下 医療費 福祉費の負担 などなど、挙げればキリがありません。

そこに、状況を打開する為の地方自治予算を狙い、結果を出さないコンサルが食い荒らしに来ている訳ですから、【有事】といって、差し支えない状態です。

私が住む高知県室戸市も、断崖絶壁に進み続けており、絶壁に落ちていく人やその道から離脱する人もチョコチョコと見かける様になりました。

行政の対応としては、『このまま進むと、断崖絶壁に落ちる!だから、今こそうどんを食べよう!!!みんなで、カレーだ!』といった、ちょっと何言ってるか分からない状態が続いています。

今回は、行政の批判をしたい訳ではありませんので差し控えますが、その間違った判断の理由に、【平時の維持】つまり【このままの状態が続く】と言う思考回路が大きく影響しているのではないかと、声を大にして伝えたいのです。
ウォールマリアの政策と、ウォールシーナの政策が、同じはずがないだろうという話ですね。

次回は、実際にあった事柄を例に、地方自治のあり方を見ていきたいと思います。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました♪

次回も、よろしくお願いいたします😊


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